学戦都市アスタリスク 『道化/切り札』と呼ばれた男   作:北斗七星

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過去、そして決着

「俺はごく普通の家庭に生まれ、ごく普通に育てられたガキだった」

 

 普通? とユリスは内心で首を傾げるが、口を挟まずに先を促した。

 

「親父は刑事でお袋は専業主婦。十くらい年の離れた姉貴と俺。絵に描いたような一般的な家族だったよ」

 

 ただ一点、一般的ではないこと。凜堂が『星脈世代(ジェネステラ)』だということだ。

 

「まぁ、親父もお袋も星脈世代なんて関係無しに愛情注いで育ててくれたし、姉貴も俺のこと可愛がってくれたよ」

 

 基本的に星脈世代の人権は弱い。それはどこの国でも共通だ。既存の人類を遥かに超える身体能力に加え、星辰力(プラーナ)という未知数の力を使うので仕方ないといえば仕方ないが。星脈世代を差別的に見ている人々もいて、極端な人は化け物と蔑んでさえいる。

 

「運の良いことに俺の周りにはそんな人はいなかったけどな」

 

 家族を含め、ご近所の人たちも星脈世代の凜堂を普通の人間のように接していた。

 

「幸せな家庭の中、俺はのほほんと育っていった。んで、五歳くらいの時だったか? 『双星事件』が起こったのは」

 

 知ってるよな? という凜堂の問いにユリスは頷く。

 

『双星事件』。それは今から十年ほど前に発生した強盗事件の通称だ。二人組みの星脈世代の男が犯人であることからこの名が付けられた。当時のニュースで大々的に放送された上に現在の歴史の教科書に載っていることもあり、双星事件を知らぬ者はいないだろう。

 

「確か、その場に居合わせた警察関係者が命を賭して犯人共を無力化したのだよな」

 

 驚く事にその警察関係者は星脈世代ではなくただの一般人なのだ。

 

「ただの人間が星脈世代を、それも二人も捕らえるなんて俄かには信じ難いが」

 

「いや、紛うことなき事実だよ」

 

 はっきりと断言する凜堂。何故言い切れる? と視線で訊ねるユリスにあっけらかんと答える。

 

「その場にいたしな、俺……ってか、その事件で殉職した警察関係者、俺の親父だからな」

 

「な……」

 

「名前は高良凛夜」

 

 目を見開き言葉を失うユリスに続けるぞ、と声をかけてから凜堂は話を進めた。

 

「あん時は家族全員で買い物に行っててな。お袋が金が無いのに気付いて、親父が銀行に金を下ろしに行ったんだ。それにちょこちょこついて行ったんだよ、俺」

 

 その銀行こそ、『双星事件』の起こった場所である。

 

「親父にくっついてたらいきなり銀行の中に二人組みの男が飛び込んできた。数秒とかからずに警備員の人は伸されちまった……そいつ等が使ってるのが煌式武装(ルークス)だってのはすぐ分かったよ」

 

 全力を出した星脈世代の前には既存の人類なんて赤子も同然だ。警備員が物の数秒で昏倒させられた光景を見て、抵抗しようとする者はいなかった……一人を除いて。

 

「止せばいいのに親父ってばそいつ等に向かっていったんだ。市民を守ることに本気で命を懸けてた人だ。例え、誰が相手であっても犯罪を起こす奴は許せなかったんだな……その結果が殉職だよ」

 

 バカな人だ、と凜堂は嘆息する。しかし、その声音に嘲りの色は無く、ただただ深い尊敬の念があった。

 

「殴られた、斬られた、撃たれた。それでも親父は絶対に怯まなかった、そして退かなかった。ただ、市民を守るって自分の信念に従って、己の職務を全うした」

 

 あの時の光景は今でも鮮明に思い出せる。星脈世代の圧倒的な力に翻弄され、血塗れになりながらも戦い続けた父の後ろ姿。そして、ただただ泣いて震えることしか出来なかった自分自身。

 

「孤軍奮闘の末、親父はそいつ等を逮捕した。その時にはもう生きてるのが不思議なくらいにボロボロだったけどな」

 

 片腕を失い、全身を斬られ、腹に風穴を開けられ、普通ならもう死んでいるような状態で高良凛夜は己の息子を撫でた。

 

「頭に置かれた血塗れの手の感触……今でも覚えてるよ」

 

 自身の頭に手を置き、思い出すように目を閉じながら凜堂は先を続ける。

 

「親父が死んで家族がかなりがたがたになっちまったんだけど、どうにかお袋が立ち直ってくれてな。女手一つで俺と姉貴を育ててくれた。親父が死んで一番辛かったのはあの人だったのに……」

 

 肉体的にも精神的にも相当に追い詰められていたはずなのに、彼の母、高良凛は子の模範であるように生きていた。そしてその無理が祟ることになる。

 

「親父が死んでから一年後、今度はお袋の番だった。出先で立ち眩みを起こしたらしくてな。それも運の悪いことに階段の上で」

 

 凛はそのまま階段から足を踏み外し、転げ落ちて後頭部を強打。帰らぬ人となった。

 

「過労だとよ。俺と姉貴の前ではいつもにこにこしてて、ぶっ倒れちまうくらい弱ってるなんて微塵も見えなかった。可能な限り手伝いはしてたんだけど、やっぱ疲れてたんだな。何で気付けなかったんだろ……はぁ」

 

「……お前の母上も気付かせまいと必死だったのだろう。お前と姉上が頼れるのは母上だけだったのだから、お前達を不安にさせたくなかったのだと思う」

 

「それで死んでちゃ世話ねぇよ……もっと頼って欲しかった」

 

 大きく息を吐きながら凜堂は片手で双眸を覆った。少しして、凜堂は再び口を開いた。

 

「まぁ、そんなことがあって両親を失った俺と姉貴は糸が切れた人形みたいに腑抜けてたんだが、二人だけしかいないんだから、姉弟助け合って生きていこうって持ち直したのさ。お袋が死んで一ヶ月くらいして、姉貴が高校辞めて働き始めた」

 

 当時の彼らは別段金に困っていた訳ではない。寧ろ、両親の生命保険やら色々な金があったので、未成年二人にとっては多すぎるくらいに持っていた。それを狙って二人に近づこうとする下種もいたが、そういった手合いは当時の凛夜の友人、そして紗夜の父である創一がシャットアウトしてくれていた。

 

「姉貴曰く、その金を頼りながら生きていったら自立できなくなる。だから、自分達が大人になって、使えるようになるまで手にしちゃいけないって」

 

 今になって考えてみるとそんなこと無いのではないかと凜堂は思った。しかし、彼の姉、凛音(りおん)にしてみれば、自分は凜堂に残されたただ一人の家族なのだから、凜堂の模範となるべく必死だったのだ。

 

「親父とお袋の交友関係もそれなりに広くてな。色んな人が就職先を世話してくれようとしたんだけど、それよりも早く姉貴は自力で就職したんだ……よくよく考えてみりゃ、おかしな話だ。高校中退、それも何のコネも無い未成年を雇うなんて」

 

 凜堂は小さくため息を吐く。その様子を見たユリスの胸中には嫌な予感が暗雲のように立ち込めていた。

 

「姉貴が就職した会社にどうしようもない屑がいてな。女性社員にしょっちゅう手ぇ出しちゃ問題を起こしてるような奴だ。そいつのせいで会社を辞めたり、家庭崩壊を起こした人もいたらしい。ま、そいつは社長の血縁らしくて、問題起こしても社長達に尻拭かせて手前はのうのうとしてたみたいだ」

 

「……紛うことなき屑だな」

 

 嫌悪感も露にユリスは吐き捨てる。そして、ハッとした表情になりながら凜堂の顔を覗きこんだ。

 

「まさか、お前の姉上も……」

 

「あぁ、目ぇ付けられた。てか、姉貴がその会社に入れたのもそいつが姉貴のこと気に入ったからみたいだ。姉貴、身内びいきかもしれないけど相当な美人だったから。そいつ、早速姉貴に近づいたんだけど、けんもほろろに断られたんだと」

 

 当時の凛音に異性と交際なんてしてる暇など無かったのだから、当たり前の反応である。

 

「んで、そいつにはそれがよっぽど頭に来たらしくてな。学生の頃につるんでた連中と一緒に家に押しかけてきやがった」

 

「……」

 

 言葉を失い、青ざめるユリス。後は想像の通りだ、と凜堂は力なく笑った。

 

「俺も姉貴を助けようと頑張ったんだ。一人はぶちのめしたんだけど、その後頭を何かで思いっきり殴られて気を失った。星脈世代じゃなきゃ確実に死んでたってよ」

 

 その後、凜堂が意識を取り戻したのは搬送先の病院の中だった。その時には全てのことが終わっていた。

 

「そいつと仲間達は警察に捕まったよ。集団での婦女暴行に加えて殺人未遂。流石に社長も庇いきれなくなったんだろ」

 

「……お前の、姉上は」

 

「事件が起きてから少しして自殺したよ。自分で腹に何度も包丁ぶっ刺してな……妊娠してたんだと。流石に心底驚いたよ。家に帰ったら床は血の海で、その真ん中には腸ぶち撒けた姉貴の死体が転がってたんだからな」

 

 その死体の胸には一枚の手紙があり、血でただ一言、ごめんとだけ書かれていた。

 

 この時、高良凜堂という人間は完全に壊れる一歩手前のような状態だった。

 

「そっから先の俺は……正直、思い出すのも恥ずかしいくらいに荒れてな。見るもの聞くもの、感じるもの全てが憎かった」

 

 理不尽に家族を奪われ、少年の頃の凜堂は世界に存在する全てを憎悪した。

 

「とにかく暴れて暴れて暴れまくって。目に付くもの全部に八つ当たりしてた。人と物の区別もつけずにな。俺のことを預かってくれようとしてくれる人達もいたんだけど、どこも一週間ともたなかった」

 

 いくら少年とはいえ全力、それも怒りでほとんど箍が外れた状態で荒れる星脈世代を受け入れられる一般家庭なんて無かった。

 

「施設に入れられる寸前にサーヤの親父さん達が俺を引き取ってくれたんだ。いくら頭を下げても足りねぇや」

 

 数秒、言葉を止めて口を休める。

 

「……サーヤんとこで暮らすようになってから一ヶ月くらい経っても、俺はまだ立ち直ってなかった。親父が、お袋が、姉貴が自分の隣にいないことが納得できなくて。悲しくて苦しくて……でもさ、ふとした拍子に気付いたんだよな。いや、目を背けてたことに直面したって言うべきか」

 

 自分が、己の弱さを棚に上げて駄々をこね、自分以外のもの全てに八つ当たりしているクソガキだということに。

 

「俺が弱かった。だから家族を、大切な人達を守れなかった……俺が弱かったのが全ての原因だったんだ」

 

「……そんな、お前には何の責任もないだろう。当時のお前は幼かったんだ。何も出来なくても仕方ないではないか」

 

「あぁ、あの時の俺はガキで、その上弱かった。でもよ、そんなの理由にはならないんだよ、リースフェルト。大切な人達を守れなかったことを納得する理由になんて」

 

 少年だった凜堂は小さかった。力を持っていたが、それで何かを守る術を知らなかった。だが、それを理由に家族を守れなかったことを正当化することを凜堂はしなかった。

 

「家族が死んだのが自分のせいだと思うようになって、それまでとは打って変わって馬鹿みたいに落ち込んだ。サーヤなんかは俺が自殺でもするんじゃないかって心配してて、四六時中後ついてきてたな」

 

 一時期、凜堂は鬱病になる寸前にまで情緒不安定になっていたのだが、彼は自力で立ち直った。

 

「自分のことが死ぬほど嫌いになったんだ。大切な人を守れなかった弱い自分が。だから、強くなろうって決めた。大切なものを守れるように。守るためなら、どんな力でも飲み干して自分のものにしてやるって」

 

 幼少期から募らせていた無限にも近い力への渇望。それが高良凜堂と無限の瞳(ウロボロス・アイ)を出会わせたのかもしれない。

 

「そして誓ったんだ。守りたいと思える人と出会えたら、自分の全てを懸けてその人を守り抜こうって」

 

 その人と出会えるかもしれないと思い、凜堂はアスタリスク(ここ)に来たのだ。まさか、こんなすぐに見つかるとは思ってなかったぜ、と苦笑いしながら凜堂はユリスを見上げる。ユリスは申し訳無さそうに俯いていた。

 

「……すまない。軽々しく聞いていい話ではなかった」

 

「気にするなよ。俺が好きで話しただけのことだ。なぁ、リースフェルト。自分語りしたからって訳じゃないが、俺からも一つ聞いてもいいか?」

 

「何だ? 私に答えられるものなら答えるが」

 

「お前、『鳳凰星武祭(フェニックス)』のパートナーは決まったのか?」

 

 凜堂の問いにユリスはさっと目を逸らした。余りに分かりやすい反応に凜堂は小さく笑った。

 

「俺じゃ駄目か、パートナー?」

 

 凜堂の申し出にユリスは目を丸くさせる。

 

「お前が求める人物像とは対極の人間だってことは重々承知してるがよ。それでも、迷惑じゃなければさ」

 

 守りたいんだ、お前を。真摯な瞳で凜堂はユリスを見つめる。

 

「お前の生き様、お前の気高さ、お前の願い。それを貫く手伝いをさせて欲しいんだ。駄目、か?」

 

 凜堂が問う一方、ユリスは顔を真っ赤にさせて答えられずにいた。どう答えればいいのか分からないのだ。

 

 今の今まで、ずっと一人で戦ってきた。誰にも頼らずに生きてきた、とまでは言わないが、それでも彼女は己の力の及ぶ範囲であれば誰の手も借りず、自分自身で成し遂げてきた。そんな人間が自分に差し伸べられた手をどうすればいいかなんて分かる訳が無かった。

 

「リースフェルト」

 

 ただ、その手がどんな想いで差し出されたかは理解出来た。そこにあるのはユリスの力になりたいと願う、光り輝く星のように純粋な意思だった。

 

「ほ、本気なのか? 本当に私を、守って……くれるのか?」

 

 守ることはあっても、守られることは無かった。今だかつて無い経験を前にユリスは震える声を搾り出した。

 

「あぁ、本気さ」

 

 答えながら凜堂はゆっくりと起き上がる。筋肉が悲鳴を上げ、関節が軋むのも構わずにユリスに向き直る。今にも涙を零しそうな碧眼を真っ直ぐに見つめた。

 

「お前が天上で輝き続ける星であるなら、俺は絶対にその光を消させはしない。その光を覆おうとするものがあれば、どんな暗雲でも斬り裂いてお前を守ってみせる」

 

 その目は揺るぎ無かった。穏かだが、力強い視線に射抜かれながらユリスは紗夜から聞いたことを思い返す。

 

『凜堂が本気で戦う時。それは自分の全てを懸けてでも守りたい人が隣にいる時』

 

 この男は本気だ。本気でユリスを守り抜こうとしている。

 

「本当に、読めない奴だ、お前は」

 

 泣き笑いのような表情を浮べながらユリスは凜堂の胸に顔を埋めた。その薔薇色の髪を撫でながら凜堂は星空を見上げ、祝福するように光る星々へと空いている片手を伸ばす。

 

(今度は絶対に守り抜いてみせる)

 

 そう、心に誓って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お早うさん、ロディア」

 

「あら、凜堂。お早うございます」

 

 翌日、凜堂は生徒会室へと足を運んでいた。相変わらず学生には不相応なほど豪奢な部屋の中央で、学園の長は来訪者を快く出迎える。

 

「聞いたぜ、ユーリから。あのもやし野朗を捕まえてくれたんだってな。最後の最後で面倒なところ押し付けて悪かった」

 

「いえいえ、凜堂が謝ることはありません。ノーマンくんを捕まえられたのも、貴方が彼をあそこまで追い詰めてくれたからですし。こちらこそお礼を言わなければなりません」

 

 ありがとう、と頭を下げるクローディア。

 

「それにしてもユーリですか。随分とユリスと仲良くなられたんですね」

 

「仲良くなったっていうか、鳳凰星武祭(フェニックス)のパートナーになったんだよ。それにあいつ自身、ファーストネームで構わないって言ってたしな。ってか、んなこと話に来たんじゃねぇっての」

 

 余りからかわれたくないのか、凜堂は早々にその話を打ち切る。

 

「分かりそうか? サイラスの背後にいる連中のこと」

 

 凜堂の問いにクローディアは顎に指を当てた。

 

「どうでしょう。ノーマンくんを懲罰室に放り込んだのは昨日の今日ですし。でも、時間の問題だと思いますよ。彼から情報を引き抜いている方々はその道のプロですから」

 

「そっか……そういうのはお前等に任せて、俺は首を突っ込まない方がいいか」

 

 サイラスを確保するのに一役買ってる時点で、首どころか体全体を突っ込んでると言えるが。クローディアは何も突っ込まず、にっこりと微笑んだ。

 

「はい。そういうことは私達に任せて、凜堂はこの先のことを考えてください」

 

 そうな~、と応えながら凜堂はクローディアを見る。ユリスから聞いた話では、サイラスはクローディアの手によって捕まえられたらしい。それも無傷で。幾ら手負いだったとはいえ、容易にサイラスを捕らえたクローディアに凜堂は微かに戦慄する。

 

(それに、手負いの獣ほど恐ろしいって言うしな。流石は冒頭の十二人(ページ・ワン)、そして生徒会長ってとこか)

 

 彼女の使用しているのは『パン=ドラ』。純星煌式武装(オーガルクス)の中でも特に異端とされる能力を持った一対の魔剣。その能力は未来視である。

 

「んじゃ、俺は失礼するぜ。これからユーリと一緒に『鳳凰星武祭(フェニックス)』のエントリー申請しなきゃいけないんで」

 

「えぇ。では凜堂、また今度」

 

 ひらひらと手を振ってクローディアに別れを告げ、凜堂は生徒会室の扉を潜った。

 

「……これからどうなんのかねぇ」

 

 ぼそりと口にしてから、凜堂は苦笑いを浮べながら首を振る。この先に何があろうと関係ない。ただ、自分は現れる敵を全て薙ぎ払うだけだ。小さく頷き、凜堂は廊下を歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん~、こんだけやれりゃ上等かね。データは十分に取れたし、ついでにやってもらった鳳凰星武祭の有力候補への闇討ちも頑張ってくれたし」

 

 薄暗い研究室の中で報告を受けた少女は手を止め、大きく伸びをする。彼女の周囲には無数の空間ウィンドウが展開されており、目まぐるしく変化するグラフと数値を表示していた。

 

「ま~、それは私の人形ちゃん達が優秀だっただけかなぁ。なんちゃって、んっふっふ~」

 

 上機嫌に笑いながら少女は休めていた手を動かし始める。

 

「なんにしても、中途半端に有能なやつは動かしやすくて助かるよね~」

 

 口元に笑みを浮かべる少女の視線の先。そこには二体の人形が目覚めの時を待っていた。




ども、北斗七星です。ようやっと原作一巻分が終わりました。時間かかりすぎだろ……。

まぁ、何はともあれ、これからもちょくちょく頑張って書いていくので、お付き合いしていただければ幸いです。

次は原作二巻……ついに、ついに綺凛ちゃんが出せるぞ!!



後、念のために言っておきますが、私はロリコンではありませんのであしからず。では。

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