霧の艦隊でも自由気ままに航行したい   作:やなぎのまい

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久々に投稿したのにも関わらず、ランキング入りしていたので急いで書きました。
この辺から原作にもろ突っ込んで行こうかと思ってます。


ではでは


タイホウと401とタカオ
第十三話


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八百屋タイホウ。

数週間前に急にできた食品販売店だ。八百屋なのに、野菜のみならず、魚を扱ったり、アクセサリや電子機器の修理なども請け負う謎の多い店だ。

店主は十五歳の少女、名を海野タイホウという。

先の大海戦で家族を失い、出稼ぎに来たらしい。

毎日営業、商品はその日の気分と収穫によりけり!が社訓らしい。

しかし今日はいつもと違った。毎日営業の八百屋タイホウはシャッターが下ろされており「臨時閉店」と綺麗な手書きで書かれた紙切れが貼られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────遡ること数時間前────

 

 

 

 

「毎度、ありがとうございました!」

 

今日も盛況な八百屋タイホウ。

この前、近所のお店の発電モーターを直してから、機械も扱ってくれるという噂がどこからか現れ、最近では食品も扱うし機械も扱かう謎のお店になっていた。

本日の商品、野菜や果物は今日の収穫も少なかったこともあり、ほとんど売りきってしまった。

今日は、あと機械の修理や干物を売ったらおしまいにしましょうか。そんなことを考えいた時

 

「タカオが動いた」

 

401を追うために改造した特別製の艦載機────ソナーやもしもの時のためのチャフやパッシヴデコイを積んだ────から情報が入った。

 

名古屋市沖に展開していた401のデコイ群のうちの一つが撃破された。と。

 

何か用事があるのなんなのか。それは401やクルーのみが知るというところだが、彼らはここ横須賀に向かって北上してきた。

もちろん、そのルートには大型台風with重巡洋艦タカオがいる訳で。401 VS タカオという具合で交戦となったのだ。

 

潜水艦としてのスタンダードな戦い方、予測不能の攻撃。海中からの攻撃。その要となるアクティブデコイを展開していたのだが、それが的確に撃破されたのだ。

最初、タイホウは静観する予定だったのだが、気が変わった。

 

「手助けしよう」

 

もし、万が一。このタイホウに勝ったといえ、相手は万全の状態の重巡洋艦。損傷を負っている巡航潜水艦では分が悪いだろう。

 

即行動。

 

残り物の干物の籠を外に出し、『ご自由にどうぞ』の紙をぺたりと貼り、シャッターを閉める。シャッターにも『臨時閉店』と走り書きした紙切れを貼ると裏口から店の中へと入っていった。

 

客を待つ傍らで淹れた、すっかり冷めてしまった緑茶を飲み干し、座布団に座る。

自身のナノマテリアルで作った多機能ちゃぶ台に意識を向け、起動させる。

すると、多機能ちゃぶ台の上にホログラムが現れ、日本の太平洋側の海図が映し出された。

 

「401がここ、アクティブデコイはここかしら」

 

海中も分かるように立体的に映し出された海図。401がいるであろう場所に赤い点が八つ映し出された。どれか一つが本物であとはすべて偽物だ。

 

「そしてタカオがここね」

 

そして、海上に401を示したものよりも大きな赤い点が映し出され、それを囲うように赤く太い線が映し出された。

 

「そして、台風」

 

そうして作られた戦況図を俯瞰し、考え込む。

タカオの取ろうとする戦術はなんだ。

401、そしてクルーが取る戦術はなんだ。

 

「考えられるのは……………」

 

・ミサイルや魚雷により、デコイを一つづつ破壊。401を火力で沈める。

 

・超重力砲による、強制波動装甲の臨界。そのまま沈める。

 

こんな所だろうか。

そこでタイホウはふとあることに気づく。

タカオはタダでさえソナーやレーダーの感度が悪くなる台風の中にいて、台風とともに移動している。ならどうして401のアクティブデコイを狙うことが出来たのだろうか。ということだ。

 

タイホウは、タカオは401を捕捉している、そう考えた。

 

この前から感じていたこと、タカオの艦首の向き。やっぱりと言うべきか、その向きはずっと401の方向に固定されていた。

重巡洋艦の基本スペックでは、この状態で401を探知するのは不可能だ。タイホウでも無理なのだからそれより低スペックである重巡洋艦が出来るはずがないのだ。

つまり、何かしらの手段をもってしてタカオは401を探知している。その手段は分からないが間違いない。

 

となると、二つの予測は全部間違いである。兵器である彼女は揺さぶりや駆け引きという概念を持たないだろう。そうすると、とると思われる戦法は

 

「ミサイル火器と超重力砲による401本体への集中攻撃、ね」

 

 

 

 

 

そうと決まれば、支援の準備だ。

艦載機による、航空支援で問題ないだろう。

行動を起こすために、約一年ぶりとなる装甲空母タイホウ(自分のカラダ)へと意識を向ける。

 

ゴオォォオオン────

 

重力子エンジンが小さく唸りを上げる。

そのことを感覚で確認したタイホウは次の指示を出す。

 

(海上に出ないと何も出来ない。まずは海上へ)

 

さらに出力をあげて、隠れ家として使っていた海底渓谷からその身を発艦させる。

装甲空母タイホウから見える景色が真っ暗闇から段々と白色に染まり始める。

ヤマトのように大胆に登場するのはなんだか……………。そう考えたタイホウは水飛沫が小さめになるように、海中で水面とその身をなるべく平行に近づけてから海上へと飛び出た。

久しぶりに感じる潮風。タイホウは、遠く離れた横須賀にいる身であるのにその気持ちよさを体感していた。

 

「さて、やろうかしら」

 

カタパルトにナノマテリアルを集中させる。

自慢の艦載機達を形作る。

 

「取り敢えず改修済みの艦載機を10程でいいかしら」

 

カタパルト上に十機の艦載機、『彗星改』を展開する。彗星に積み込まれた小型重力子エンジンを作動させ、待機させる。

装甲空母タイホウの艦首をタカオと401が交戦している名古屋市沖へと向ける。

 

「全艦載機、発艦!」

 

今回はプログラムによるオート操縦ではなく、タイホウ自らが操作するため、緊急のためのシステムを用意し、メンタルモデルから意識を落とすのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









どもども。
またまたランキング入りです。
ありがとうございました!!

そして、誤字脱字報告。たいへん助かっております。
ありがとうございます!


ではではまた今度。なるべく開けずに書けるといいなぁ(遠い目)






次回予告!
霧の装甲空母、ドジっ子タイホウ!
作者の力不足で登場することのなかった上陰おじ様!
やめて!それ以上攻めたらハゲになっちゃうわ!!
どうするタイホウ!
そんな所に現れたツンデレ重巡洋艦(予定)タカオ!
やめて、ドジっ子属性を奪わないで!
え?ズイカク、その手に持っているものは……………えぇ!はんぺん!?そんなもの何に使うっていうの!?
次回、『タカオ散る!おかしな重巡洋艦』
エンゲージ!!






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