第一種目とボーナスステージを見事に一位通過した俺たちは喜びあっていた。
「やりましたね、さとり様!」
「やったね、お姉ちゃん!」
「お見事です、さとり様!」
「さすがです、さとり様!」
「み、みんな褒めすぎよ!ありがたいけど全部ユウマさんが教えてくれたからだからね!?」
「それでも一位を掴み取ったのはさとり様です。俺は単なるちょっとした推理をしたにすぎません。」
「も、もう、こんな時にまで謙虚にならなくてもいいんですよ!?」
「そんなこと言って、本当はほめられることが嬉しいんでしょ、お姉ちゃん?」
「う・・・それは・・・その・・・大好きな家族に褒められて嬉しくない人なんてどこにいると思うの?///」
「あ、図星なんですね?」
「あぁーそうよ!嬉しいわよ!これで満足!?///」
『あはははは!』
「笑わないでよー!///」
俺たちがそんな風に話していると再びスキマ妖怪の声が響いた。
「それでは続いて第二種目行くわよ!」
『おぉーーーー!!』
「さてさて、第二種目はなんですかな?」
「第二種目は・・・『借り物競争』!!」
「お、これはさすがに俺でもわかる。」
「外の世界でも有名どころですもんね。」
「ですね。」
「ルールを説明するわね!この森のどこかに借り物が書かれている畳まれた紙がチームの数より多く木に貼ってあるわ!見つけたら広げずにここに来てから開いてちょうだい!そして借り物を借りれる人はチームの人かもしくは参加者以外の人から借りてちょうだい!敵チームから借りるのはなしよ!参加者はチームから一人!決まったらそこの白線まで来てちょうだい!」
「なるほど、紙をまず見つけて話はそっからってことね。」
「そーゆーことだよ、お兄ちゃん。今回は誰が行くのー?」
「んー、誰にしましょうか・・・。」
「誰も行きたい人がいないなら私いっていーい?」
「いいの、こいし?」
「うん!お兄ちゃんは行きたい?」
「ん?いいよ、こいしちゃん行きなよ。」
「ありがとー!それじゃあ行ってくるね!」
「頑張ってね、こいしちゃん!」
「頑張ってらっしゃい、こいし!」
「応援してますよ、こいし様!」
「ファイトです、こいし様!」
「うん!頑張ってくる!」
そうしてこいしちゃんや他の参加者が白線まで集まっていった。
「それじゃあ参加者を紹介するわね!まずは『霊夢チーム』から『楽園の素敵な巫女』博麗 霊夢!」
「さすがにそろそろ点を取られる訳にはいかないわね。」
「次に『紅魔館チーム』から『悪魔の妹』フランドール・スカーレット!」
「負けないんだから!」
「あ、フランちゃんだー!やっほー!」
「やっほー、こいしちゃん!お互いせいせいどーどーと勝負しよ!」
「うん!」
「次に『鬼チーム』から『語られる怪力乱神』星熊 勇儀!」
「そろそろ点が欲しいところだね。」
「次に『チルノチーム』から『宵闇の妖怪』ルーミア!」
「そーなのかー。」
「最後に現在トップチームの『地霊殿チーム』から『閉じた恋の瞳』古明地 こいし!」
「頑張ってまた一位取っちゃうぞー!」
「それでは位置について!よーい・・・」
『パァン!!』
紫が先程と同じく弾幕を弾けさせ音を鳴らすと全員一斉に飛び出し森に入っていった。そうしてしばらく時間が過ぎると帰ってきたのは・・・
「どうやら私が一番みたいね!」
「あちゃー、抜かれちまったか。」
「やっぱりこちらがリードしてても優勝候補はあなどれませんね。」
一番に帰ってきたのは霊夢、次にフランちゃん、その次に勇儀、そして四番目にこいしちゃんが来た。そして遅れてルーミアが来た。だがまだ借り物を借りれる早さで順位は逆転できる。戻ってくる順番が早かったりしてもまだ油断はできないという訳だ。
「さてさてー、今回の借り物はーっと・・・傘?傘なら楽勝じゃない。えーっと・・・あ、いたいた。幽香、傘貸してちょうだい。」
「分かったわ。はい。ちゃんと返してよ?」
「ハイハイ、分かってるわよ。借りるわね。紫、これでいいでしょ?」
「えぇ、とゆーわけで一位通過は霊夢チーム!」
「よっしゃ、でかしたぞ霊夢!」
「やったね、霊夢!」
「これくらい余裕よ。」
あ、やっべ。霊夢が一位通過しやがった。できるだけ早く通過しないと・・・。
「うーん、うちは何かなーっと・・・魔術書?魔術書・・・魔術書・・・あ!そうだ!」
そう言ってフランちゃんは自分のチームの場所まで向かった。
「パチェ!魔術書ある?」
「借りたいものはそれ?読むために持ってきてたからあるわよ。はい。ちゃんと返しなさいね?」
「うん、わかったー!紫さーん!これでいーいー?」
「えぇ、とゆーわけで二位通過は紅魔館チーム!」
「いいわよフラン、この調子で上位に食いこんで行きましょう!」
「お見事です、妹様。」
「えっへへー、こいしちゃんに勝ったー!」
まずい、フランちゃんまで通過してしまった・・・こいしちゃんは!?
「・・・こ、これを借りるのかー・・・でもこれって敵チームにしかないよぉ・・・どーすれば・・・。」
「さとり様、こいしちゃんなんか悩んでません?」
「たしかに・・・呼んでみましょうか。こいしーー!!こっちにいらっしゃい!!」
「!お兄ちゃん、お姉ちゃん助けてーーー!!」
「やっぱり借り物で悩んでたのか・・・どうしたの?何を借りなきゃいけないの?」
「・・・これ。」
「・・・刀?これって妖夢しか持ってないんじゃ・・・。」
「ここで三位通過は鬼チーム!」
「うっそ!?やばいよどうしよ、刀とか妖夢以外からどこから借りれば・・・。」
「・・・え、簡単じゃないですか、ユウマさん?」
「・・・どーゆーことですか、さとり様?」
「どこに、お姉ちゃん!?」
「あのね・・・『・・・・・』。」
『ーーーーー・・・!!そうだ!その手があった!』
☆
「紫さーん、これでいーいー?」
「あらこいし、妖夢以外からよく借りれたわね。誰が持ってたの?」
「お兄ちゃん!」
「ユウマ・・・あぁ、そういうことね。いいわ。四位通過は地霊殿チーム!」
こいしちゃんが刀を借りれた訳。それは・・・
「妖夢さん以外に刀が存在しなければ作ればいいんですよ、ユウマさんの能力で!」
『そうだ!その手があった!』
「嘘でしょ・・・簡単なことじゃないですか・・・。」
そうして俺は刀を創造した。
「よし、行ってきて、こいしちゃん!」
「うん!」
そうして今にいたる訳だ。
「ごめんね、お兄ちゃんとお姉ちゃんが一位通過だったのに私だけ四位で・・・。」
「気に病む必要はないよ。まだちょっとリードはしてるからね。まだまだ勝負はこれからだよ。」
「そうよ。終わったものは仕方がない。まだ競技はあるんだから次の競技に集中しましょ。」
「ありがとう、お兄ちゃんお姉ちゃん!」
「お疲れ様でした、こいし様。」
「これ、お水です。」
「ありがとう、お燐お空!」
そうしてこいしちゃんは美味しそうに水を飲んだ。いい飲みっぷりだわ。
「五位通過はチルノチーム!」
「お、ルーミアも終わったか。とりあえずみんなお疲れさまだな。」
「そうですね。」
さて、まだまだ勝負はこれからだ!この先どうなるかはわからないけど楽しんでいきますか!
はい、とゆーわけで四位通過ですがまだまだ勝負はこれからということで今回の話は終わりです。なんか今回の話は面白みがなかった気がするなー。サボったからかなー・・・。ま、まぁまた続きはいつになるかはわからないけど待っていただけたら幸いです。それでは色々と過去のやつ編集してきますのでそれではまた次回お会いしましょう!それでは!!