ストレス解消のための駄文ですので、そこら辺の了承をお願い致します。科学世界から魔法世界に跳ばされたんだから、魔法なんて使えませんよ!!
そこは、怪しい科学の知識で頑張ってゆきたい・・・。でも、私、文系です・・。暇を見つけての更新です。そんで、ハーメルンのタグ付の仕方が分からんもんで。もう少し勉強してみます。
漆黒の空間に浮かぶ惑星。
恒星からの光を受けて、美しい碧い光を反射している。その碧い光を暗黒の空間に瞬かせている。昏き世界に慣れたモノが見れば、あまりの美しさに目が眩んでしまうだろう輝きだった。
そして、その美しさに魅了されてしまえば。自らの手の中に収めたいと思わずにいられない蒼さだった。
先ほどまで静寂を保ち、蒼き星の美しさを讃えるだけだった漆黒の宇宙空間に、ノイズの様な空間振動が起きる。その振動は、瞬きする間に終了し。また、何事も無かったかの様に静寂を取り戻していた。
しかし、そのノイズが起きた空間をよくよく観察してみれば、鋭い紡錘形の先端をもった巨大な質量が存在していた。更に、その質量を頂点とした緩やかな紡錘形の方陣を組んだ、大小様々な質量が存在していた。
軍学の覚えがあるモノが見たならば、何某かの強固な意志を持って構成された集団だと感じるモノだった。
そして、その強固な意志を持った集団は。美しい光を瞬かせる
「本艦、
「艦隊各艦から報告・・・艦隊全艦異常なし!」
「前衛偵察ドローンより、偵察報告受信!周辺宙域に識別不明目標無し!」
薄暗い艦橋に様々な報告が飛び交っている。多種多様な情報が示された艦橋中央の戦況表示ホロジェクターに情報が集約され、一目で現在の状況が確認できる。
その表示板の内容を深く知りたかったならば、艦隊各員に装着されている
「長官。第八艦隊全艦
艦隊旗艦機能を与えられている、第八艦隊旗艦『陸奥』の指揮所に艦隊航宙参謀の声が流れる。
「周辺宙域に識別不明目標ありません。」
航宙参謀の次に、艦隊情報参謀の報告が告げられる。
口頭で報告しなくても、各員が装着している
とゆうのは建前に近い。古来からの伝統を受け継ぐのが、本来の趣旨かもしれない。
「前衛の第2艦隊が掃除を完了してくれた様だな・・・?作戦参謀?」
艦隊指揮所に落ち着いた声が響く。第八艦隊司令長官アレクセイ・本庄中将が作戦内容の確認を求めている。
「はい。t1202星系第3惑星、オメガ03への侵攻作戦は計画どうりに進捗しております。第二艦隊の奇襲攻撃の成功により、オメガ03付近のガイウス連邦の戦力は撃破されました。第二艦隊の損害も想定の範囲以下の模様です。この後、我が艦隊は惑星軌道上に展開。第二艦隊の支援のもと、オメガ3占領作戦に移行します。」
「うん。第二艦隊司令、ファルハイト・シュバッツエン中将には謝意を伝えなければな・・。まぁいい。ここまで上手く来たのだ、我が艦隊も役目を果たさなければな。」
「宜しい!惑星軌道上に展開!降下作戦に移行する!全艦前進せよ!」
指揮所内にアレクセイ中将の声が響き渡り、それに応じて指揮所内の各員が整然と命令を遂行していく。
(さて・・・ここまで上手く行った。後は、惑星上陸戦だ。ファルハイトの野郎、結構上手くやりやがったな・・?今度、月に還ったらとっておきの余市のシングルモルトを出さなきゃならん・・。まぁ、それ以上の価値はあるがな)
少しの間瞑目し、思考を切り替え。上陸戦に向けての状況を考え始めるアレクセイだった・・・。
『軌道降下戦用意!各科員は所定の部署へ!軌道降下兵は作戦室に集合せよ!繰り返す。軌道降下戦用意・・』
強襲揚陸艦『イオージマ』艦内に落ち着いた電子音声で合成された女性の声が響き渡る。
「始まったか・・・・。」
『イオージマ』艦内。居住区画、個人居住区にも艦内アナウンスが流れていた。
個人居住区の多機能ベッドに横たえた体を起こしながら、両頬を軽くたたき。気合を入れる男。
その肉体は軍人らしく鍛え上げられている。身長は180cm強。体重は90kg程度。どのような過酷な任務にも耐えうるであろう鋼の肉体。如何にも軍人らしく、今までに刻んできた軍歴を物語るような厳めしい顔つきだ。鋼のような強固な意志を宿した瞳。しかしながら、今までの経験がそうさせるのか。諧謔と諦観を含んだ目つきになっている。その為、見るものによっては優しさを感じさせる。年齢は36歳。
鋼の肉体と、経験によって作り出された。「兵士」。その見本のような存在。
しかしながら、加齢による衰えも莫迦にできない年齢になってきていた。特に・・・。頭部には・・。
その・・・。あまり的確な描写は差し控えたい状態であった・・・。
短く刈り上げられた頭髪・・の中で・・高すぎる額が・・。まぁ、「禿げてるやん!」有体に申し上げると、そんな惨状であった・・・。
航宙艦隊軌道降下兵タカハシ・ヒデト伍長。
チョット薄くなった前頭部の髪を、優しくナデナデしてから。
そこへ、直属の上司であるヴァルハイト少尉から音声オンリーの通話が入る。
「伍長!起きているな。軌道降下戦だ!
美しく艶っぽさを感じさせる声が響く
「はっ!了解いたしました!」
音声通話オンリーだから、此方の状態は確認できないのだが。先祖の遺伝子がそうさせるのか、瞬時に直立不動の姿勢で応対していた。
「まぁ、心配はしておらんが。少し目を掛けてやってくれ。」
少し、フレンドリーな声になったヴァルハイト少尉の声。
「承知いたしました!!でも、あれですか・・?やはり例の問題で・・?」
堅い声音で返事をした後に、不定形ゼリーの様な疑問を口にする。
「・・・・。そうだ・・。貴様が考える通りだ・・。私の彼女の甥っ子だ・・。彼女の家族と一緒になって説得したんだが・・よりにもよって軌道降下兵に志願するとは・・。」
ヴァルハイト少尉バイセクシャルだったな。と音声内容に思いを巡らす
「しかし、少尉殿も降下兵を志願なさいましたよね?」
「それはな、地球連邦士官学校でのヴァーチャル講義に出てきた、戦場追体験講義の中の英雄様に憧れてしまったせいだな?そこに出てきたロングブリッジ作戦におけるゴリト要塞攻略戦。その立役者になった薄毛を気にした若き准尉の体験が強烈だったものだからだ!!」
音声通話オンリーなのに、向こうで喋っている少尉の姿が想像できる声音だった。
「・・・・・そうだったのですか?」
「・・・・これだ・・・。当の本人に全く自覚が無い・・・。あの授業の後から、ヴァーチャル講義のソフト内容が変更になったんだ!表面的には、その後に起こった『英雄』様が軍務違反で懲罰と降格を受けた事が原因だとなっているが。本当の所は、あまりにも常軌を逸した内容だったために。士官学校の教義内容に合わないからだと言われている。勿論、教官連中は認めちゃいないが・・。」
「で・・・。その事と、今回の甥っ子さんの志願に何か関係があるのでしょうか?」
「おおありだ!!ヴァーチャル講義の貴様のソフトが士官学校生徒の間に流出してな。そのソフトを私も持っていたのだ。そして、進路に悩んでいた当時の甥っ子が無断でソフトを体験してしまったんだ!!」
「話を聞く限りでは、私に過失は無いように感じられますが・・・?」
すこし困った感じで少尉に告げる。
「そもそも、貴様があんな無茶な事をしなければ。私も、甥っ子も影響を受けなかっただろうよ!まぁいい!!面倒を頼むぞ!!作戦室でおって指示を出す!!早く来い!!!」
カン高い声音で音声通話が切れる。
「ふむ・・・・女性を怒らせるものでは無いな・・。でも、これって俺のせいじゃないよな?」
止そう・・・あまり考え込むのはストレスになる。ストレスは髪に良くないし、精神衛生上宜しくない。それにこれから戦だ。
余計な事を考えていると、死神の鎌がやって来ても気づかない事になる。
そう考えながら作戦室に進むヒデトだった・・・。
強襲揚陸艦イオージマ艦内。作戦室。
「作戦計画は、今述べたとうりである。詳細は各人のアクセス権限に基づき
作戦室の中に響き渡る大隊作戦参謀の声。ヒデトにしてみれば、飽きが感じられるほど行われた
作戦の詳細な内容は各員が装着した
一般社会の会社と同じだ。現場で歯車になっているモノには想像すら出来ない高位の存在が考え。その考えを、
真空の宇宙で、緑深い密林で、熱砂が吹き付ける砂漠で、極寒の山脈で・・コメ粒ほどの兵隊達が
上手くやれば恩給を手に入れ、幾ばくかの尊敬を受けて退役出来る。下手を打てば・・・草生す屍だ。そんな事を、ここ15年ほど行っている。
最初の三年は生き残ることに必死だった。その後は・・・人生こんなもんだと諦めていた。明けても暮れても、人殺し(人の姿からはみ出してしまった異星人共や、原住生物はヒトとは言わないが)や破壊ばかり。しかし、自分の考えとは異なる見解を持つ人からは畏怖や賞賛を受けてしまう。
そろそろ退役を考える年齢かもしれん・・
「何を深く考え込んでいる?どうせ、『退役の時期かもしれない・・』などと考えているのだろう?まったく・・」
ヒデトの考えを見透かしたかの様に、ヴァルハイト少尉が背後から肩越しに覗き込み話しかけていた。傍から見れば、恋人が悪ふざけしているようにしか見えないが。イオージマではヴァルハイト少尉の好みが知れ渡っている為、いらぬ誤解が増えることは無かった。
「まぁ・・・そんなところですよ少尉殿。」
振り返り、居住まいを正して返事を返すヒデト。
「まぁいい。今回の作戦における我が大隊の作戦詳細は転送したとうりだ。補給廠設置の為の占領地の確保だ。
「『比較的、安全な』降下作戦ですね。小隊長殿。」
「そうだ、我が師団は先だっての軌道要塞強襲作戦での損害から完全に立ち直っておらん。配属されてきた新兵どもの慣熟も八割程度だ・・」
「だからこその『安全な』降下作戦ですか・・?つまり、戦度胸を付けさせるための・・。」
今にも盛大な溜め息を吐き出しかねない様子のヒデト。
「そうだ!だからこそお前達の様な
朗らかな笑顔を浮かべながら
「了解致しました。微力ながら任務に励みます!」
直立不動で、答えるヒデト。
その姿を見て、満足したかの様に踵を返して去ってゆく。
その背を見ながら、『やれやれ・・・新兵の御守か・・。ま、自分も最初は
そう思いながら、軌道降下兵用装備室に向けて歩き出すヒデトだった。