脳みそが暴走しそうで・・・プライベートで事故も重なり・・ほんっと、高齢者の運転は気を付けてほしい・・・脳梗塞のリハビリ中に運転は止めましょうね?
スイマセン・・でも、ペース上げていきたいです。こんな時こそ働き怒気ですよね?
サクサク行きたい!!!
GATE:Modern Warfareのゼミル先生の様に、情景を要約してしっかりかける様になりたい!!
読者の皆様に改めて感謝いたします。
初夏の日差しが、木々の合間から美しく差し込むアレルドォリア山脈森林地帯。
悠久の刻と、自然が造り出した倒木で出来たと思われる広間に。この場所にはそぐわないモノを纏った生き物たちが、禍々しい雰囲気を作り出していた。
「クーっ!!!」
「なんてことなの・・・!?」
「あれだけの雷撃を受けていながら無傷だなんて・・・秀人さんは化け物か!!?」
「雷撃で甲冑に焼け焦げた跡が残っていたのに・・・魔法の鎧か?いや・・それよりよ中の人間が無事でいるなど・・・!!?在り得ない・・・」
それぞれに体格も人種も異なる女達が。広間の中心に佇む灰色の鎧を纏った翠の
翠の
その無機質な動きと、美しさを感じさせる翠の光に射すくめられ。誰も動くことが出来なかった。
「ほう・・・?威勢の割には殊勝な態度だ。だが、黒ウサギを助けなくていいのか?お前達の仲間なんだろう?しかし・・魔法ってのは物理衝撃に対しても耐性が存在しているんだな、結構な力が必要だった。でも、対処方法も何個か見つける事が出来たよ。脳波以外にも、この世界の人間が魔法を使用する時に、体幹全体から放出されるある種の波動を検知することが出来た。ごくごく微量だがね?今回はそれに対して妨害を試みてみた。結果、大成功さ。ありがとな、実験に付き合ってもらって。で、さらなる検証に参加したい莫迦はいるか?」
先程までクーと呼ばれた兎系獣人種の女性の両手首を、圧倒的な力で握りつぶした灰色の戦士が抑揚の無い声で呼びかける。
その足元には、両手首を在り得ない細さまでひしゃげさせた獣人の少女が、苦痛の声を漏らしながら悶え横たわっていた。
余りにも無慈悲な所業に、誰も声をあげることが出来ない・・・いや、少女の無残な姿を自分の未来に重ね合わせて息をのんでいるとゆうのが正解だった。
「返事が無いな?感情の高ぶりのまま人を襲うとゆうのは、このような結果を招く。なに、殺しはしない。ほら?この兎っ子も治療してやる・・・こいつを・・打ち込んで・・。楽になったか?」
足元に転がるクーの首筋に、腰の装備パックから取り出した無痛圧力注射器で医療用ナノマシンを注入する。
血管内に放たれた有機生体ナノマシンは対象者の状態を感知し、即座に体液と反応。治癒が必要な部位に向けて増殖を繰り返しながら殺到。鎮静効果を発揮しながら対象部位を治療してゆく。
「まぁ・・あと10分程度で治療行為も終了する。俺の世界の医療器具だから適応するか心配だったが、大丈夫そうだな。実験を兼ねるようで申し訳ないがね。どうだ?殺すわけじゃないだろう?おっとぉ・・早とちりはしない方が良い・・。お仕置きはぁ・・・まだ、始まってもいないんですからぁ・・・はい。」
治療行為の終わったクーから躰を離し、対峙する4人の女達に無機質な翠の光が注がれる。
「・・・・させないっ!!!」
重戦士の足元で苦痛にまみれていたクーが。治療効果が出たのか、無事な下半身の右足を軸に回転して左足を秀人の右脛に蹴り込む。
しかし、エリカの轟雷と自分の全力で突き込んだ攻撃でさえ傷を付ける事さえ叶わなかった甲冑は。体術程度の攻撃では如何する事も出来なかった。
「おお・・。動けるのか?あの状態でこの動きが出来るとは・・正直、侮っていた。申し訳ない。でもぉ・・それとお仕置きとはぁ別の問題ですなぁ・・・少し大人しくしていようか?」
不思議な抑揚の付いた話し方でクーに語り掛ける。感心した態度とは裏腹に、クーの体内で増殖したナノマシンのマスターユニットにある指令をだす。
「・・・・・っ!!!ふがぁぁぁあぁああぁ!!!」
秀人からを受けた指令に基づいて。増殖したナノマシンから神経活性剤とともにドーパミンやオキシトシン、エンドルフィンが放出される。結果、クーの神経は今まで感じる事も無かった快感に支配される。女性特有の浮遊感の頂点に達しようとした瞬間・・・今まで大量に放出されてきた快楽神経伝達物質の供給が止まる。
代わりに、ナノマシン達は末梢神経で痛みを伝える神経線維の感受性を高め、痛みの物質セロトニンとブラジキニンを大量に放出し始める。
「・・・・・・っ!!!!!・・・っつぐぁ!!!!あぁあああっぁあああぁ!!!!!」
快感物質の大量放出による凄まじいオーガズムと、精神が壊れてしまう一歩手前の苦痛を交互に受けるクー。ヒトを害しようと起こした行為の代償としては、あまりにも大きなモノだった。
連続で行われる惨劇に、女性としてはあるまじき姿に変容していた・・・。
「さぁ・・・次は誰だったかな?ご覧の通り、死ぬことは無い。ヒトを身勝手な理由で殺害しようとしたんだ。この世界では返り討ちに会っても文句は言えないのだろう?殺されないだけマシと思ってもらわなければ?」
自分が排出した顕わすのも難しい体液や排泄物に塗れて、苦痛と快楽の波が交互に襲ってくる巨大な波に小さな躰が痙攣を繰り返すクー。その姿を見ながら、次の罪人を探す秀人。およそ、正常な人間ならば目を逸らさずにいられない情景だった。しかし、同性の有り得ない快楽に歪む顔と、苦痛に悶え苦しむ姿は。何故か、眼を伏せることが出来ず。脳裏に焼き付けさせなければならないモノとなっていた。
「おお…そう言えば、ちゃんと順番があったなぁ…?最初に暴走した雷ブーツ…。エリカさんにもお仕置きが必要ですねぇ…?」
戦国時代の甲冑を、さらに一回り大きくして最先端の科学力で作り出せば。或いはこの様な姿になるのではないかと思われる灰色の悪魔が、静かに次の犠牲者を選んでいた。
「………っ!?……いや……イヤァ!!!?」
自分が次の犠牲者である事に気付いたエリカが、脳裏に焼き付いたクーの姿を自分自身に重ね合わせ、女としての本能が拒絶の悲鳴をあげさせていた。
確かに、あの様な女性の尊厳を奪う姿を見せられては、本能的に悲鳴を出させるのは間違いがないが。クーのあられもない姿を見たエリカの体に生じた変化…胸の先端部分の隆起と、下腹に生じた不思議なヌルみを認めたくない理性が生じさせた叫びに違いなかった。
「おいおい?逃げんなよ。そもそも君が我慢できなかったのが発端なんだから責任は取らなきゃな。義理を果たしたお仲間にも悪いだろう?」
「イヤ……イヤァ!!!……つ!?」
自らが起こした行為の代償を迫られ、半狂乱になりながら『加護』である雷を秀人に浴びせ続けるエリカ。
「さっきので学習してないのか?その程度の雷撃は効かないし。そもそも俺に届いてない。魔法や『加護』の能力が素晴らしくても。この世界の『現象』を変化させるのは難しいみたいだな?放電現象ってのは誘導できるって、理科で習わなかったか・・・?焼け焦げている様に見せたのは、油断を誘うための擬態だよ。それに、俺も『異世界人』だぜ?」
エリカが起こした現象に対しての対策を説明しながら、ゆっくりとエリカに近づいてゆく。
「こっ・・!!来ないでェ!!!私は悪くない!!悪くないのぉっ!!!」
近づいて来る恐怖と、自分が起こした行為のせいで正常な判断が出来ず。既に自我が崩壊しかけていたエリカが思いついたのは一つだけ。
『出来るだけ、あの悪魔から逃げ出す事!!』
彼女の本能が絶望的な悲鳴をあげながら、躰と脳に命令する。そして・・その事を実行しようとした時・・。
「・・・・っぐっぁぁあぁああぁあああぁぁ!!!」
両膝の付けの部分から脳に向けて、恐ろしい反応が駆け上がる。生体電気を介して、神経系と脳が遣り取りした結果。自分の両膝が何がしかの影響を受けており、その作用は身体と精神に重篤なモノをもたらすものと判断。今まで一度も放出したことがない程の『痛み』をエリカに伝えていた。
クーの惨状に目を奪われていたカエデとフォンが、秀人の言葉で次の犠牲者がエリカと分かり。視線をエリカに向けた時。エリカの両膝に向けてオレンジの光が走り、彼女の両膝が切断されるところを目撃する。走り出そうとした運動エネルギーを保持したままの膝上からの肉体は、そのベクトルのまま数m先に転がるのだった。
「駄目じゃないか・・・?逃げようとするなんて・・。自分が仕出かした事の責任はとっていただかないと?『加護』のブーツが厄介だから切断したが、やはり発現するにはキーとなる身体部位が必要なのかも・・。ああ、すまないコッチノ事情だ。安心してくれ、切断に使ったのは出力を落としたヒートナイフだから、出血は心配しなくていい。そんなに恐怖に顔を歪ませなくても良いじゃないか?俺が悪魔みたいに見えるだろ。ちゃんと嫁に行けるように、傷跡も残らない様にするから?ほら?両脚。忘れないで。」
抜く手も認識させずに腰の装備パックからヒートナイフを投げつけ、エリカの両膝を切断した秀人。エリカの両足を大事そうに両手で持ち、数m先に転がる絶叫を放ち続ける彼女の元に向かう。姫に大切な贈り物をする騎士の様に、優しい口調で語りかけながら両脚を差し出していた。
「先ずは治療からだな…動くなって?苦痛が長引くだけだぞ。そら、注射するぞ…増殖を確認…鎮静、麻酔効果発動。右足からだな…良し…次は左足っと…おや…?子宮口に小さな…この状態は…?」
今まで感じた事もない苦痛に苛まれるエリカ。両膝から下を喪った事を認識する絶望も相まって、先程まであげ続けていた悲鳴の代わりに泡を吹き始める。目は焦点も合わず、下腹からは体液をだらし無く流れさせていた。
そんな彼女に、ある種の尊厳を持って接する秀人。腰から取り出した無痛圧力注射器で、医療用有機生体ナノマシンを送り込む。先程のクーと同様に、麻酔鎮静効果が現れて意識が朦朧とするエリカ。その合間に、欠損部位に両足を接着させナノマシンに治療を命じる秀人。
指示によってエリカの細胞と交わりながら、肉体全体の検査と治療を始めるナノマシン群。その過程で、エリカが以前受けたであろう傷も修復して行く。
「まぁ治療はこんなもんだろ…お仕置きはぁ…『王子』にでも相談してみるかな?」
秀人がエリカの治療行為を終えて、高山地帯に通じる獣道に目を向ける。
「…………っ!!?何をしている!!!エリカを離せっ!!!」
「お早いお帰りですなぁ勇者様?なに、彼女達が襲ってきたもんで返り討ちにしたまでですよ?しかも、治療まで施している最中でして…はいぃ…納得できない顔だなぁ?だったらそこに居る三人に聞いてみたら。なんなら、証拠用に撮っておいた記録映像も見るかい?」
差し向けられた殺気のこもった剣先を見ても、全く動揺しないでハヤトに状況の説明をする秀人。
「………?本当なのか?カエデ、フォン、アリス?」
「………間違いない………」
「秀人さんの言葉に誤りはない………」
「………嘘、偽りはないわ……でも、やり過ぎではなくて?!」
三者三様の言葉で、真実である事を伝える。しかし、其々に納得の行っていない表情を浮かべていた。
「いくらなんでもやり過ぎだ!!到底、人が行う事じゃない!!」
治療効果が表れ始め両足の傷が消えてゆくエリカと、快楽と苦痛の波が収まったクーを助け出すために動こうとするハヤト。
「おっとぉ…動くんじゃないよ?エリカさんのお仕置きが済んでいないからね。安心しろ?苦痛を与えるのが目的じゃない。こんな事態を引き起こした原因を取り除くだけだ。」
「何を言っている!?原因とは何だ!?」
「ブッチャケ、原因はお前さんだよ?お前が蔵人の『加護』を盗まなければ、こんな事にはならなかった。この姉ちゃん達。お前を大事に思う余り、俺と蔵人を亡き者にしようとして俺に返り討ちにあったのさ?約束を破ってな。」
エリカの様子を確認し、翠の視線を無事な女達に向ける秀人。
「…約束を破った事は謝る…だから!!二人を離してくれ!!」
三人の仲間に其々目を合わせ、秀人の言動が正しい事を確信する。
「う〜ん…どうするかなぁ…蔵人にも聞いてみるか?どうするよ、蔵人?お嬢ちゃん達の処遇。俺だから対処できたが…お前一人だったら、草生す屍だぜ?」
高山地帯から雪白と一緒に駆けてくる蔵人に声を掛ける。
「こいつは……ああ、一応、通信ユニットで遣り取りは把握しているが……凄まじいな…あっと…二人の処遇だったな?ハヤトとの話し合いはついた。だから、俺との間では決着した話だ。後は、秀人との話になる。でも…約束を仲間に守らせる事が出来ないなら、安心していられないな。何か良い方法はないか秀人?」
「何を勝手な事を!!今度は、そんな事はさせない!!」
「蔵人…この『勇者』…チョットオカシイヤツか?今度だって?俺やお前がゲームの様に、何度でも生き返ると思ってんじゃないの?」
「……今回は、たまたまそうなっただけだ!!其れも俺を思っての事だ!!だから……」
「赦してやってくれ!!か?人を自分の都合で襲って失敗しました。だから許してくださいってか?こんなヤツに率いられる生徒達が哀れだなぁ。遅かれ早かれ崩壊するだろ。」
「お前に何がわかる!!!頼るものも無く、必死に生きなければならない…俺の仲間を侮辱するな!!!」
「コイツはつける薬がないなぁ?まぁ良い…お前達がどうなろうが知った事じゃない。だが、召喚して利用しているアルバウムには一言言いたいわ。本筋からズレたな。エリカの処遇だが…記憶を消しちまおう?」
「………っ!!!?何を言っている!!そんな事は不可能だ!!」
「あれ?言ってなかったか。俺は『別世界』から召喚された事?十分に進んだ科学技術ならば、可能であり、簡単な事なのさ。エリカちゃん…君の処遇が決まった。記憶消去だ。でも、安心して良い。消すのは短期期日の記憶だけだ…そうだな…召喚された日まで遡るぐらいが丁度いいかな?」
泣き叫ぶ幼子を安心させるように、低く落ち着いた口調でエリカに語り掛ける秀人。痛みがナノマシンによる鎮静効果で薄まってきたエリカは、秀人の言わんとしている事を理解して恐怖の声をあげるのだった。
「……っ!!?イヤっ!!イヤよっ!!!ハヤトとの記憶が無くなるなんて……絶対にイヤァ!!!」
「でもなぁ…そこまで遡らないと、君を突き動かしている衝動は治らないと思うがね?ハヤトとの繋がりが無くなれば、君が俺達を襲う理由も無くなる。双方にとって損の無い事なのだが。」
「……っ!!?記憶を無くすぐらいなら死んだ方がマシよ!!!殺しなさいよっ!!!」
「……っく……悪い…笑っちまった。襲って、失敗して、返り討ちにあって、開き直るって……凄い性格だなぁ…病院に収容されるレベルだぜ?忘れてるかも知れないが、決定権は俺が持ってる。キミじゃない。」
「そんな事はさせない!!!」
二つの『加護』を同時に展開させ、戦闘状態に入るハヤト。しかし、今までの行動で消耗したのか、命精による強化と
「やめとけ…?お前がどんなに早く動こうが、俺の脳波による命令の方が早い。所詮、光より早く動く事はヒトには出来ない。其れに、お前が戦うならば。自動的に三人の女達も『敵』として認識するぞ?既に、ハンター同士…いや、『異世界人』同士として抜き差しならない状態になっているし、この遣り取りは記録されてる。公表されて不味い事になるのはどちらかな?さて、お話もおしまいだ。覚悟はいいか?」
ハヤトが行動した場合の未来図を想像させる言葉を投げかけながら、エリカの記憶を消去する為の命令を出そうとする。
「やめてぇ!!!ハヤト!!お願い!!!」
絶望に染まったエリカが、ハヤトに向けて魂の叫びを放つ。
「……大人はいつもそうだ……たった一回の失敗で、全てを否定する……」
自分で制御できない力を押さえ込むように拳を握りしめるハヤト。様々な思いと願いが脳内を駆け巡り、意識を維持するのも難しい状態になっていた。
『貴方のためなら、何でもするよ?』
「ヴゥグァァァアアア!!!」
凡そ人があげる叫びとは思えない絶叫が放たれる。其れに合わせて、ハヤトの周囲に様々な精霊達が蠢きだす。やり場の無い感情の奔流が、凄まじいエネルギーとなって精霊に流れ込んでゆき。闇精を除く全ての精霊が、ハヤトの感情の爆発を受けて暴走しようとしていたのだった。
森林地帯に不気味な静寂が訪れる。しかし、人の心を優しく包み込むものではなく。限りない不安と焦燥、そして恐怖を高める物に他ならなかった……。