悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

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ヤドランの謎

「なんかさー知らぬ間に伝説とか作ってるのいそう」

「いそうですね……」

 

 踏んづけ野郎の戦いが終わった。

 

『それでは次の試合! 東からはっ! 【レッドウェーブ】の救世主、電撃サディスティッククイーン! 【雷獣】アマスフィィィィィィィィィィ!!』

「おっほっほほっほっほっほっほっンゴホゴホッ!!」

 

 あー俺もあるよ喋ってる時に。

 気管に唾が入るんだよ。

 

『そして西コーナー! 魚釣りだったらこの人! 世界中の川や海を歩き、結果を釣りブログで魅せる! 釣り人オブ釣り人! ゴレルゥゥゥゥゥゥ!!』

「ふぅ、今日も釣り日和だ…………」

 

 釣り人にはこの女は相性悪いでしょ。

 

「アリス、【レッドウェーブ】って何?」

「ああ、クラブの大群がイギリスの海岸に押し寄せて来た事件の事です。海藻とかの漁業系は大惨事になってたとか。それでこの人が返り討ちにしたって話デス」

「クラブの大群……」

 

 なんかこの世界になる前にそんな現象があったような気がする。

 

「釣りブログとかやってたんだな」

「ええ、確か有名なブログです。釣り好きなら知らない人はいないそうですよ?」

 

 そっち系はよく分からない。

 

「おっはっほっほっほっ!」

「ふむ、深い」

『バトルゥゥゥスタァァァァト!』

 

 あ、バトルの音楽が鳴った。

 

「行きなさい、サンダー!」

「ギュアアアアア」

「行きなさい、ヤドキング!」

「…………」

 

 いきなり……サンダーか。

 

 で、ヤドキングか……ヤドンの頭にシェルダーがかみついて進化したポケモンだ。

 シェルダーから送り込まれた毒素によって知能が発達したそうだ。

 

 確かストレスで人間は進化するとかそんな話があるが、毒もストレスに入るのか。

 

「パワージェム!」

「10まんボルト!」

 

 …………サンダーのほうが先に攻撃が入る。

 

「くっ!」

「おっはっほっほっ!」

「頼む、ヤドラン!」

 

 実はシェルダーも噛みつく前の2枚貝の姿から灰色の巻貝状の姿に変化しているそうだ。

 シェルダーは尻尾からにじみ出る旨味が欲しくて離れないが、激しい戦いで本体から外れてしまうと本体はヤドンに戻ってしまうんだな。

 

 あれ? ヤドランってレベルで進化する……んだよな。

 だったら噛み付いてるシェルダーはどっから来たんだ? 

 

「れいとうビーム!」

「10万ボルト!」

 

 ヤドランは倒れる。

 メガシンカの道具は誰でも持ってるわけ無いよな。

 

「いけ! ヤドラン!」

「10万ボルト!」

 

 あ、色違いのヤドラン。

 しかし落ちる。

 

「後で釣り行こう…………」

 

 釣り好きだなコイツ。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

「…………釣りブログに〈バトルチューブではトレーナーと一度も戦わなかった〉って書いてある」

「どんだけ強運なんだよ」

 

 ヤドランのレベルも強いとかもここまで来れた理由かもしれない。

 

「…………次の試合は見物だ」

『次の試合はー! 東から来るのは! 【乙坂氷穴】の踏破者! 虫タイプ大好き昆虫野郎! 【インセクター】木場ァァァァァ明人ォォォォォ!』

 

 がんばえー! 

 

『西から来るのはー! 中国No.1のポケモントレーナー! 【仁悠】の熱き獅子! ダークフレイムマスター、ヴォォォォォォン!!』

 

 ヴォンさんって中国だったんだな。

 他の出身とかもロミスはドイツ、ジゼルはフィリピンだとか。

 

 全員は知らんが。

 

「それでアリス?」

「説明します。【乙坂氷穴】は山梨で見つかった氷タイプが沢山いるダンジョンです。沢山のトレーナーが挑戦しましたが、木場さん以外はあなぬけヒモ等で脱出したそうです。本人は4日程野宿してダンジョンをマッピングしたとかなんとか」

 

 4日程野宿…………マジ? 

 食料とかトイレとかどうしたんだろう。

 

「【仁悠】は中国の大企業の一つですね。美容とかが有名ですね……たしかこの人は社長の息子だった筈」

 

 美容系の社長息子か。

 

「上に三人姉がいるそうですよ。なので女っぽい外見と趣味だそうです」

 

 あーだからオネエ系だったのか。

 

『バトルゥゥゥ開始ィィ!!』

「行け! ブーバーン!」

「行っけえ! イワパレス!」

 

 まあ、いわタイプで攻めるのが普通だよな。

 

「ブーバーン! きあいだま!」

「イワパレス! ストーンエッジ!」

 

 ストーンエッジが先に決まる。

 あ、イワパレスにせんせいのツメ持たしてる。

 

 しかし、HPはギリギリ残った。

 きあいだまは当たる。

 

「しまった……残ったか」

「やるわねぇ」

 

 イワパレスが倒れた。

 次は何を出す? 

 

「行け、オニシズクモ!」

 

 初見のポケだな。

 水だし相手に取って面倒な相手だ。

 

「10まんボルト!」

 

 え、電気技。

 しかし、HPは残る。

 

「アクアブレイク!」

「やっぱり水だし電気タイプは持ってるわよね……」

 

 ですよねー。

 こっちもゲッコウガにサイコキネシスやれいとうビームを覚えさせてるし。

 

 ブーバーンは倒れた。

 

「行きなさい、リザードン!」

「ガオオオ」

「メガシンカ!」

 

 お、光の玉に包まれ、黒い姿のリザードンXだ。

 

「ドラゴンクロー!」

 

 オニシズクモは倒された。

 

「行っけえ! ウルガモス!」

「あら」

 

 最後のポケモン。

 炎受けても等倍だ。

 

「……く、サイコキネシス!」

 

 木場は決定打は無いらしい。

 普通相性で攻めるしかないか。

 

 あ、急所に当たったがHPは残る。

 

「いわなだれ!」

 

 やっぱりやってくるか。

 

「キュウウウウウウ!」

 

 ウルガモスは倒れた。

 

 

 

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