さあて今日は趣向を変えてみて夜に出て見ようかな。その前に昨日金が入ったため通販でとある物を頼んでいるため3時くらいには家にいなければならない。俺も疲れがたまってしまったので休んでいよう。
それで昨日バッジシステムで5個目の機能を手にいれた。その機能はダウジングマシンだ。
正直ボール等が少なくなってきたので助かる。夜にそれを使って色々探してみよう。ああ楽しみだ。
「主、朝飯まだか?」
「もうできている」
今日は焼き魚と玉ねぎ入りの味噌汁と卵焼きと白米だ。
「な、なんだこの卵焼き旨いぞ」
卵焼きには鶏ガラスープの素とベーコンを入れた。かなりご飯に合うだろう。
「おかわり!」
早っ。
□ □ □
時間が経つのも早くもう夜で通販で買ったものを装備し公園に立っている。
これがあればもう悔しい思いをすることは無い。気分は聖なるバリアミラーフォースを伏せた気分だ。ははははははは。
「ホゥ!」
おっホーホーだ。
ホーホー Lv18
昼間よりポケモンのレベルが違うな。少し高めだ。
「ヤミラミ、バークアウト!」
「ヤミ!」
ホーホーにヒットし、HPバーが無くなり一目散に逃げて行く。戦闘終了だ。
とりあえずダウジングマシンを使ってみよう。アイコンを押して出して見るとL字の棒が出てくる。
ええっと確かここを持ってと……あっ反応があった。落ち葉に隠れているみたいだ。
探してみると布みたいな物をを発見した。なんだこれ?
れいかいのぬの
あー確かサマヨールに持たして通信交換だっけ? でも一応何かに役に立つかもしれないから持っておこう。
おっ、また反応があった次は土の中みたいだ。そこを探検セットに付いていたスコップで掘る。
メタルコート
まあこれも役に立つかもしれないから持っておこう。
ちなみにこの前来たお知らせのアイコンで神様達の仕業で道具が落ちているらしい。正直嬉しいがどんな原理だろうか?
「ズバッ‼」
次はズバットか。ちなみにLv19だ。
「ベトヘトン、いわなだれ!」
効果抜群だな。このようにバッタバッタと倒していくのだった。
□ □ □
ふうーもう11時かもう遅くなってしまった。停学くらってだか毎日が日曜日みたいに感じる。気楽にいこう。
とりあえず道具が大漁に見つけられた。ボールが少なくなって来たため嬉しい。
他にも対戦で使えそうな道具を数個見つけたため、対人戦で有利になりそうだ。
それにしても歩いていると人がいないな。夜だからってこともあるけど前にここを歩いた時はまだ人がいた。トレーナーが増えれば人が出てくるだろうか?
「きゃあああああ‼」
人がいないはずなのに悲鳴が聞こえた。何なのさ?
俺は声が出された方向へ行ってみる。
「おいおいお嬢ちゃんこんな時間にあぶないなぁ〜」
「俺んち来なよぉ〜ヒャハハハ」
「ダイジョブだよぉ優しくするからさ〜」
中学生程の女の子が顔が世紀末の怖い人の3人組に囲まれている。夜道でこんなのと会ったら悲鳴を上げるだろうな。
「嫌ーッ! 離して‼」
手を捕まれ抵抗している。
「安心しなよぉ、兄貴はポケモントレーナーだからさぁ」
「ボール拾ってさゲットしちゃたんだ〜」
そういえばネットにポケモンの捕まえかたが載ってたっけ、普通にポケモンと交渉すれば無傷でつかまえられるからな。
「あ」
女の子と目があった。
「助けて‼」
捕まれていた手を振りほどき逃げて、俺の後ろに隠れる。
「なんだお前は?」
後ろの女の子は震えている。余程怖かったのだろうな。
「や、やだなあ。怖がってるじゃないですか、無理矢理するのは良くないですよ」
あまり手荒にはしたくないので下手にでる。
すると取り巻きの男が近づき俺の前に立つ。そして顔をいきなり殴る。
「失せろ」
玄人だと何も言わずに袋叩きにして女を恐怖で連れやすくするらしいが、コイツらは警告している時点で紳士的だ。
「ニャアア‼」
ニャヒートがよくもやりやがったなとネコパンチをお見舞いし男が吹っ飛ぶ。ピクピクしているから死んではないようだ。
「てめえ‼」
「やりやがったな‼」
いきなり殴り掛かってきたのはお前らだろうに、キレられるのは筋違いだ。
ポケモントレーナーのマサシか勝負をしかけてきた
あっ文章が出て来た。ここまでゲームと一緒なのか。
「許さねえ! 行け、イトマル!」
「やれ、ニャヒート」
よく考えれば初の対人戦だな。
イトマルのLvは10。
「イトマル、どくばり!」
「ニャア!」
簡単に針を避ける、余裕そうだな。
反撃するか。
「ほのおのきば!」
「ニャオ!」
炎に牙を纏わせ頭に噛みつく。
「キシャアアア!」
効果抜群、そして倒れてHPバーが無くなった。
「さてまだやるか?」
「に、逃げろ!」
倒れたやつを連れていき3人組は逃げ去った。
賞金5000円を手にいれた
そういえば担当の神が賞金の事を言っていたがこの事か。
「あ、あの」
ああ忘れてた、いたんだっけ。
「あ、ありがとうございました!」
「そうかい、早く家に帰りなよ」
□ □ □
「それでいつまでついてくる気だ?」
「ええっと……」
今さっきから俺の後をつけてくる。
「まさか家出か?」
「ギクッ」
図星かよ……すごい困った顔している。
「わかった迷惑をかけないことが条件で少しだけだぞ」
ぱあっと顔が明るくなる。
だけど迷惑かけたら酷い目に合わせてやるからな。
□ □ □
「ただいまー」
と言ってみるがアルセウスはもう寝ているらしい。晩飯を作って出かけたからね。
「とりあえずシャワー浴びてこい、着替え用意してやるよ」
「うん、ありがとう」
適当に服を持って渡す。後は何か作ってやるか。
そして風呂場に入っていった。
「ヤミラミ、ちょっと頼みがある」
「ヤミ?」
□ □ □
余り物だがレンジでチンして渡す。
「うわっ、美味しい!」
すごい勢いで食事をする。相当空腹だったみたいだ。
そして完食する。
「ところでお前の名前は?」
「真田 唯です……」
嘘はついていないようだ。ヤミラミにサイフを取ってくるように指示し、中身を見たため間違いない。自宅の電話番号と住所も書かれていたためデジカメで撮った。
もちろん元に戻した。
話を聞くことによると親と喧嘩したらしく、あまり金を持たずに家出したらしい。
そして数日経ち途方にくれたところであそこで絡まれていたらしい。
「お願いします!」
いきなり土下座される。
「私をこの家に置いてください! 何でもします!」
悲痛な訴えを感じる。
相当家に帰るのが嫌みたいだ。
「もうあんな生活したくない……」
う〜んどうしようかな、掃除とかの管理させるかな? 不利益を与えるならこっちも考えがあるし。
「あーわかったよ、ただし俺の言う事を聞くこと」
「あ、ありがとうございます‼」
また同居人が増えたのだった。