「それじゃ掃除頼むわ」
「は〜い」
昨日居候してきた唯をコキ使う事にした。
今俺は一人暮らしのため部屋が散らかっており、家も大きいため掃除が面倒臭いから雇った。
ついでに洗濯や買い物等をやらせておこう。
「それにしてもなんでこんなにポケモンがいるの?」
説明するの忘れていたから教えておく。
「ええっ! 凄い人に助けられた!」
「あとこれを洗濯お願い」
「主朝飯〜」
アルセウスが起きてきた。意外と早起きなんだよな。
「誰じゃソイツ?」
「昨日道で拾った。今日からここに住む事になった居候2号だ」
「ええっとこの人は?」
「居候1号だ」
「えっへん!」
威張ることじゃない。そろそろ戦わせるかな?
テレビを食い入るように見ていたから邪魔したら悪いと思って留守番とかさせていたが近いうちに戦わせよう。
「アルセウスだ、よろしくな2号」
「真田唯です、よろしくお願いします」
仲良くなったところで後で草むしりと買い物頼もう。働いてもらわなきゃな。
□ □ □
「それにしても私の家よりもすごい美味しい」
味噌汁を唯が啜る。普通に作ったけどそんなに言われるとこっちは嬉しい。
「ぷはーご馳走様だ主よ」
結構食べたな、まだおかわりはあるんだがな。
「ご馳走様でした」
お粗末様でした。きれいに食べてくれた。
少し多目に作ったから余った。どうしようかな。ポケモンは全員腹がいっぱいだし。
ガサッ
ん? 庭に何かいるのか?
よく見ると茶色と白が見える。ああ、このポケモンは……
「グマ!」
ジグザグマじゃないか。別に珍しくないな。
朝飯の匂いに釣られたのだろうか?
まあ自分の家で戦うのも嫌だし、穏便に帰ってもらうかな。
「ほらこれやるから帰れ」
朝飯の残りを渡し、匂いを確認し食べる。
「グ〜マッ」
幸せそうな鳴き声を出す。良かったな。
あれ? 胸の当たりを探ってる、なにやっているのだろうか?あっ、モンスターボールを出した。
そして俺の方に転がす。
「くれるのか?」
「グマ」
肯定のようだ。確か特性のものひろいだったよな。沢山いれば多くの道具が手に入るんだけどな……あっ、良いこと考えた!!
「なあ、ジグザグマお願いがあるんだが?」
「グマッ?」
□ □ □
時刻は夕方、庭の少し広い場所にジグザグマ等のポケモンが集まった。
「ようし集まったな」
集めたのは他でもなく、取引をするだけだ。
「それじゃ聞いてくれ、いきなりだがお前らに道具を集めてきて欲しい」
ジグザグマ等のポケモン達がざわめく。
「ああ、安心してくれタダじゃない。見返りを渡すからこれを見てくれ」
見せるのはエサ機能だ。
そしてエサを敷いてある紙の上に出す。
「俺はエサを生み出す事ができる。それとかなりいい道具を持ってきたらもっと美味しいエサをやろう。これを食べてみてくれ」
朝飯の残りを出す。
「グマ!」
「グマグマ!」
「グマッ」
「グマアアアアア!」
反応を見ると好評みたいだ。
上手く行けば楽して道具が手に入る。
「それじゃ頼むぞお前ら」
「「「「「「「グマ!」」」」」」」
念のためとある技マシンで技を覚えさせておいた。
技マシンは自分のポケモンじゃなくても使えるみたいだ。
□ □ □
そして翌日、朝になった。
「さあてあいつら何拾ったかな〜」
指定された場所と時間に道具を置くように指示しておいた。代わりにそこにエサを大量に置いておく。
「おおっ、たくさんある」
ボールに傷薬、きのみ、少ないが技マシンが集まっている。
よく見てみるとハイパーボールやすごいきずぐすり等の高価なものまである。ラッキーとかしか言えない。
基本的にボールが多い。まあ食べられないし、ポケモンじゃ使い道無いか。
きのみは全体的に少ない。まあケガしたり状態異常になったりするかもしれないから仕方ないか。
それにしてもいい仕事をするなあいつら。何か旨い飯をでも作ってやろう。