ポケモンが現れてもうそろそろ3週間になるだろうか。
人類は適応力を持っておりここまでの間にかなりの進歩をしてきた。
まずは一つめは道具の量産。
ボールやきずぐすりが複製出来るようになってきた。
正直俺はダウジンクマシンやジグザグマ達がいるから困っていないから買うこともない。
それに道具の値段がかなり高い。
モンスターボール 600円
スーパーボール 1800円
ハイパーボール 2400円
きずぐすり 600円
いいきずぐすり 2100円
すごいきずぐすり 3500円
ご覧のとおりゲームで買うより高く全部3倍である。
これなら拾った方がましだ。製造のコストがかなりかかっているらしく、作った人も色々あったのだろう。
二つ目はポケモントレーナーが増えた事。
主に選ばれたトレーナーがゲットの手伝いをしているらしく最近増えまくっている。
戦わなくてもボールさえあれば交渉してポケモンをゲットできるためポケモントレーナーの人数が増えていき、道を歩くとポケモンを連れている人間がちらほら見かける。
ちなみにケガをする人間がたくさん出ているが死人は出ていないそうだ。
反面、光あれば影ありなのでポケモンを悪事に使うトレーナーが出てきており、警察が結構苦労をしているらしい。
スリーパーとか図鑑の説明を見るとヤバイことをしているので心配だ。大丈夫だろうか。
三つ目は、
『フシギソウ、つるのムチ!』
『カラナクシ、どろばくだん!』
『おーっと技と技の激突だぁぁぁぁぁぁ!!』
見事に盛り上がっているが俺にはとても興奮しない。
どちらもLv10台であり玉川達の方が強く、簡単に返り討ちにできるだろう。
今youtube等の動画サイトを観ているのだが選ばれたトレーナーが動画を投稿しており再生回数を伸ばしている。
最近ポケモンバトルがかなりの人気があり街中でよくバトルが見られ、俺も勝負を仕掛けられる事が多くなった。
しかしこっちの方が強いため全て返り討ちにしたんまり賞金をもらう。最近の学生は金を持っているため稼がせてもらっている。
ちなみにトレーナー同士のバトルから逃げると自動的に賞金が取られてしまうみたいだ。
「おーい主よ、たまには森を散歩しよう」
「いいぜちょっと待ってろ」
俺から話したい事もあるし。
□ □ □
「お前から誘うのって珍しいな」
「まあ話したい事があったからな」
「俺もだ」
今森の中におり、木陰を歩いている。
「じゃあ儂から、最近誰かに見られているみたいじゃ」
「俺も言おうと思ってた」
寝ている時によく視線を感じることがある。アルセウスも言うから間違いないだろう。
「特に侵入された覚えはないしヤミラミ以外のゴーストタイプのにおいはしてないぞ」
「さすが自宅警備員」
しっかり仕事をしているようでなによりだ。
……ゴーストタイプのにおい?
だけど俺達を監視している奴は誰だろうか?
そして何の目的で監視しているのだろう?
「主よあれを見ろ!!」
「ん?……ゲッ!!」
アルセウスが指を指している所を見てみると木が折れている。見ればわかるが老朽化で折れているのではなくその他の原因で折られているようだ。
道中追い討ちをかけるようにごみがよく捨てられている。だが今はそんな事気にしている場合ではない。
「おい早くゲッコウガを出せ!」
「行けっ! ゲッコウガ!」
この前ゲッコウガに進化した。やっぱりカッコいいと思う。
「ゲッコウガ、ハイドロポンプ!!」
「クガッ!」
メラメラ焼ける炎に水をかける。
なんで火があるんだよふざけんなコラァッ!
そして3分たった。
焼けた場所を確認し火種が無いか確認する。そこからまた火事が起きる可能性があるからだ。
最近なのだか不法侵入者が多い。理由はタブンネの群れが最近ここで暮らしているからだ。
何処かのサイトでタブンネを倒すと経験値上がるという情報が流れ、よくここに踏み込んでくるトレーナーが多い。
情報は真実なのだか俺とタブンネ達にとってはいい迷惑だ。
「主よ、匂いからしてポケモンとトレーナーの仕業だ」
「うわぁ」
侵入した上に森の中で炎を出すのは本当にやめて欲しい。
ごみを捨てるのも環境に良くない。
そのためある計画を建てていた。
□ □ □
「こんにちはー広人さん!」
「来たか」
火事があった翌日、アリスを呼び出した。
ある取引をするためだ。
「この子達でいいんですか?」
「ああこいつらだ」
今庭にいるのだがそこにはたくさんのポケモンがいる。
近くの保健所を回って連れてきた殺処分寸前だったポケモンだ。選ばれしトレーナーの権限で集めた。
この世界になる前に色々気になっており人間の都合により捨てられ殺処分になる犬や猫が可哀想だと感じていた。子犬も殺処分されているらしく悲しい。
いい機会なのでアリスの組に頼んで引き取ってもらう事にしボールを渡す。たくさんあるため飽和状態だ。
「わかりました。では若い衆をトレーナーにしますね」
「ついでにこれ持っててくれ、無理言ったお詫びだ」
「なんですかコレ?」
「純金」
「え?」
10個くらい用意して渡す。1000万は越えているだろう。
「でもこんなに貰えませんよ!」
「最近組が縮小したんだって?」
「………」
こいつの組は評判は悪くないが世間の風当たりが強く今では弱体化している。
珍しく昔ながらの仁義を通す侠客タイプであり仕事が少なくなって苦しんでいると言う話をよく聞く。
「お願いしたのはこっちだ。筋が通っているが?」
「……わかりました。仕方ありません」
性格上タカりはしないだろう。
「借りが増えましたよもう」
そしてポケモンをトラックに入れていく。
「あれ? この子達はいいんですか?」
「コイツらは俺が育てるからいい」
計画に必要なポケモンだから俺が鍛える。
そして黒田組のトラックは帰って行った。
「ワウン!」
「バウ」
「ウオオン!」
「キャウン!」
さてとコイツらを警備員として鍛えなければ行けないんだよな。
ポチエナ40匹である。
「さてと頑張りますか」
調教をな。