悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

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復学

 

今日は待ちに待った登校日だ。行きたくないし寝ていたい。夏休み明けの小学生の気持ちがよーく解る。

 

「先輩、おはようございます!」

 

って事で玉川と一緒に登校する事にした。目線が気になりそうだし寂しいからね。

 

「もー寝癖ついてますよ」

 

くしとワックスを出して整えてくれる。

……女子ってみんな持っているのだろうか?

 

「それで先輩、ポケモンは持ちましたか?」

「6匹いつも持ってる」

 

外に出るときは念のため多く持っている。

いつ何が起こってもいいように用心深く臆病に。

 

「たまにポケモンバトルを仕掛けるトレーナーがいるので気をつけてください。多対一でカツアゲみたいな事をする酷いトレーナーもいますが先輩だったら平気だと思います」

「当然返り討ちだ」

 

上等だよ。いくら財布に入るだろうか?

そうだおまもりこばん拾ったっけ。持たせておこう。

 

「主よ、いってらっしゃい!」

 

アルセウスは留守番だ。いいなぁ自宅警備員は。

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

ウチの学校はかなりの敷地を持ち、多くの人間が通っており全校生徒が1000人を超えるマンモス校だ。

部活動等で使う運動場が複数見られ、他にも色々な施設が存在し、迷う生徒とかもいる。

 

「1ヶ月ぶりだなぁ」

「あーわかります。夏休み明けの気分ですね」

 

なんかもう帰りたい気分だ。

予習復習はしたから勉強は大丈夫。

 

「カス山くぅぅぅんおひさぁぁぁぁ!」

「なんでいんのお前?」

「ゴミは焼却炉に帰れ」

「キャハハハ」

 

あれ? よく俺を苛めてくれる不良共じゃないか。

相変わらず頭の悪そうな外見と言語だな。

時間の無駄だから無視して行こう。

 

「待てよ~カス山くぅん。ポケモンバトルしようぜ。皆でな~」

 

皆?

 

「俺に味方はいるの?」

「いるわけねーだろバーカ」

 

へー。

 

「せ、先輩。顔がにやけてますよ」小声

 

こいつら意外と金持ってるんだよな。

 

「断る、多数でいたぶる卑怯な奴なんか相手にしたくないんだよ」

「卑怯なんて弱者が吐く言葉だ。つまりお前は雑魚だし奪われても文句は言えねえよ」

「調子に乗んなグズが!!」

 

一応拒否しておくが連行される。

俺は拉致されていくが笑みが止まらなかった。

 

「せ、先輩!」

「ありがとう玉川。教室へ行っててくれ」

 

いくら持っているだろうか?

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

ちなみに聖沢はいつも俺を助けない。

理由は俺の不真面目さを直すために不良は頑張っていると思っているらしく助けないとか。

 

俺も不真面目な事をする時もある。まあ色々やったから仕方ないとはいえ性善説にも程があるだろう。

 

「ひーふーみー、10万くらいかな~」

「嘘だろ…………」

 

結果から言うと瞬殺だった。合計して15匹くらいいたが3分も掛からなかった。

 

「もう終わりか? まだ物足りないんだけど?」

「クガッ」

「汚えぞお前!! 隠してやがったな!?」

「汚いも何も俺はバトルしたくないって言ったぞ。お前らが強制してきたんだろうが」

 

僕は悪くない。悪いのはお前らの性根だ。

 

さあ教室行こう。

 

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

 

ガヤガヤガヤ

 

 

ふうやっと昼飯だ。

本当に嫌なやつが多く大変だった。

 

下駄箱にゴミが捨てられていたが隣の下駄箱に捨てておいた。まったく酷い事をする奴がいる。

 

教室の机に水が入った瓶や花が供えられていた。まあ捨てたけど。

 

他にも授業中居眠りしていると数学教師から難しい問題を出されるが普通に解くと顔を真っ赤にし、東大に出るような問題を出してきたがまた普通に解くとキレられた。俺の何がいけないのだろうか?

 

まあいい、昼飯を何処かで食べよう。弁当を持ってきたから屋上あたりに行こうか。

と思った矢先に、

 

「影山ああああああああああ!!」

 

見覚えがある顔が教室に飛び込んできた。

あれ聖沢君じゃありませんか。

 

「何かようか?」

「ふざけるなああああああ!!」

 

殴りかかってきたが避ける。

出会い頭に殴りかかるとかビックリするわ。

 

「待て待て話し合おう。意味がわからない」

「お、落ち着いて響夜君!」

 

あ、ハーレムが来た。これで落ち着くだろう。

 

「それで何があったんだ?」

「とぼけるな!! 俺の弟を傷つけやがって!」

「何の話だよ」

 

あれは自業自得だ。俺は悪くない。

 

「傷つけた上に交通事故を起こさせやがってなんて奴だ!!」

 

交通事故? 意味がわからないんだが。

 

「それに明日香のポケモンを盗みやがって!!」

「明日香って誰?」

 

知らない人間の事を言われても困るんだが。

 

「この前お前が奪ったポケモンのトレーナーだ!!」

 

奪った? ポケモンを?

 

「イーブイの事だ! お前が明日香から盗ったんだろうが!!」

 

はあ何で!?

いやいや違うよクソビッチが捨てたんだよ。

 

「まだあるぞ。お前玉川さんを脅しているだろ!!」

「何の話だよ……」

「お前みたいに不真面目な人間に着いてくるわけないだろうが!!」

 

偏見とかしか言えない。何様だろうか?

教室の前に人がたくさん集まってきた。

 

「他にも家で女を飼っていると聞くぞ。人として恥ずかしいとは思わないのかよ!!」

 

アルセウスの事だな。あいつは普段は飯食ってるか、寝てるか、テレビ見てるかだからな。

まあコロッケが好きな助手よりは働いているだろう。

 

「あのさー、お前の弟と女が本当の事を言っていると思うのか? 俺から聞いていると身に覚えがない事なんだが……」

「黙れ!! 弟と明日香が嘘を吐く訳ないだろ!!」

 

俺の机を蹴り上げる。

聞く耳を持ちやしない。話にならないわ。

 

「許さない……」

「そろそろ昼飯行きたいんだけど……」

 

もう五月蝿いから行こう。時間の無駄だ。

教室から出ていこうとすると、

 

「決闘だ!!」

「はい?」

 

何だろう? 遊戯王でもやるのだろうか? それだったら俺のワイトデッキで返り討ちにしてやる。

 

「ポケモンバトルだ! 4時に第3運動場だ。ルールは6対6のシングルだ。俺が勝ったら要求を呑んでもらう」

「ほう、その要求は?」

 

一応聞いておこう。

どうせクソみたいな要求だろう。

 

「この学校から出ていけ」

 

怒気みたいなのが出ている。

そこまで嫌いならお前が出てけよ。

 

「次にポケモンを全部置いていけ。お前みたいな悪人が持っていい訳ないだろ。そして玉川さんにもう近づかないと誓え。彼女が可哀想だろ」

 

…………もう着いていけない。何様だろうか。

玉川を助けて英雄にでもなろうとしてるのか?

 

ちなみに玉川の外見は髪がショートカットにしてありスタイルも良く、それで美少女のため少なからずファンがいる。

 

英雄が不憫な美少女を救う。絵になるだろう。

 

「こっちも聞くけどさ、俺にメリットある戦いなのか? 勝ったら何かもらえるの?」

「はぁ? あるわけないだろ。これからも好きにすればいいだろう」

「あのさ、これカツアゲと同じだよ。難癖つけて脅して金を巻き上げる最低なやり方だぞ」

「黙れ!! 最低なのはお前だ!!」

 

なんでメリットが無いのに動かなければいけないんだ?

コイツのやってる事はただの弱いものいじめだろう。

 

「わかったな!! 4時に第3運動場だ! 絶対来いよ」

 

やれやれようやく消えてくれたか。やっと昼飯がたべられる。

 

「おい聞いたか、聖沢がポケモンバトルだってさ」

「カス山が退学だってさ、やったー」

「終わったなコイツ」

「公開処刑だってさ。拡散拡散」

「4時に第3運動場だってさ行こうぜ」

 

ギャラリーが騒いでる。

本当に不愉快だ。

 

 

 

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

 

 

そして放課後、校門前。

 

「ちょっと待ちなさいよ!」

「ああ? 何か用か?」

 

この前のクソビッチに呼び止められる。他にも3人程聖沢のハーレムメンバーがいる。

 

それで何の用だ雌豚が、今日の夕飯の買い出しに行くから邪魔するな。

 

「あんた逃げるの? 情けないわね」

「何でクソみたいなバトルしなければならないんだ?」

 

第一バトルの約束なんてした覚えはないね。

 

「いいのかしらねぇ~そんなこと言って」

「ん? 何だ?」

 

何か含みがある言い方だ。

 

「アンタの家に居る女の子の事なんだけど……」

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