悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

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やっと投稿します。
遅れてすいませんorz


第二部
加護の追加と真実


「おっはようございまーす!!」

 

眠いから後にしてくれ。

 

「もう一度……おっはようございまーす!!」

 

アルセウスと唯でマリオパーティーを夜中までやっていたんだ……。情けをかけてくれ。

 

「起きませんね……」

 

アルセウス結構強かったな。現代社会にもう溶け込んでるみたいだ。

まあ、俺が全勝したけど。

 

「ふぅぅぅぅぅ」

 

息を吸う音が聞こえる。

 

「起きてくださぁぁぁぁぁぁぁい!!」

 

目を開けるとどっかで見た場所だ。

ここは……。

 

「やっと起きてくれました………」

 

目の前に担当の神様がいた。

少し泣き目だった。

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

担当の神様はちゃぶ台にお茶とカステラを用意してくれた。

 

「旨いなこのカステラ」

「ええ、秘蔵のお菓子です」

 

お茶に菓子って合うよね。ついでに茶も美味しい。

 

周りを見てみると綺麗になっている。江戸時代風の部屋なのだが前来たときよりも片付けられている。

 

服も少し綺麗になってる様な気がする。

 

「それで今日は何かあったのか?」

「はい! 色々あります。まず最初は加護の追加です」

 

加護の追加を?

 

「それって確か大勢を助ければ貰える物だったよな? 何かやったっけ?」

「アリスさんのお父さんを助けた時なんですけど」

 

そう言えば殺し屋に追われてたけどなにやってたんだろう?

 

「実はとあるウイルス兵器のワクチンのデータが入ったUSBが持ってまして盗られていたら何十万人も死んでました」

「マジで!?」

 

そんな事があったのかよ……。

ファインプレーしてたんだな俺。

 

「殺し屋は餓死寸前で助けられたようです」

「どうでもいいや」

 

あそこ人通りないんだけどな。

GPSでもあったのだろうか?

 

「それで? 貰う加護ってなんなの?」

「はい! 天啓って加護です」

「神様と話せる様なスキル?」

「はい、時間制限はありますが」

 

電話か……。

 

「でも何の役に立つんだ?」

「困った時に相談してくれれば手助けできる事があれば手伝いますし、お得な情報があれば連絡しますよ」

 

それはそれで嬉しい。大量発生とかゲームで連絡が来た記憶がある。金銀をやってて勝手に貯めてたお金を使われた事があったな。

 

「それと全トレーナーに翻訳の加護が与えられたので海外の人と交流を持てるようになりました」

「確かに言語って多いから翻訳が大変だよな」

 

地球上には約8千位言語あると聞いたことがある。ほんやくコンニャクを食べたような感じだろう。

 

俺はお茶を飲み干した。

渋くてうまい。

 

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

 

「それで悪タイプの加護の事で聞きたいんだけどさ」

「はい?」

「弟子にも加護が付くだろう」

「ええ、配下のポケモンですから付きますよ」

 

やっぱり。弟子も配下に入るよな。

配下のポケモンだから理屈上ある。

 

「それに気付いて弟子を作っている人も選ばれたトレーナーにいますよ。絆が高ければ高いほど加護に近づけます」

「って事は他のタイプの加護を持っているトレーナーもいるのか?」

「……はい、世界中にもいますし日本にも数人程いますよ」

 

ん? 目を反らした?

後ろめたい事でもあるのか?

 

「ちなみに広人さんの弟子は3人共に8割程加護を使えますよ」

 

あいつらも結構強くなった。

 

玉川とアリスの奴はとある型のパーティーになりそうだし、唯にはとあるメガストーンとキーストーンを渡しておいた。

 

並大抵のトレーナーでは太刀打ち出来ないだろう。

 

「3人共に良い子ですから大切にしてください」

「言われなくてわかってる」

「最近神様達の中で人気が出てきましたよ。ハーレムクソ野郎って言われてます」

 

ハーレムって……、一夫多妻なんて存在すると聞いたことがあるが成立するなんて思っていない。何らかのデメリットがあるだろう。

金や権力があっても女性がどう思うかわからない。

 

「どうせ成立しないだろ」

「世界の数割の地域が一夫多妻ですから問題ないのでは?」

 

数割って事だから結構あるな。

 

「黄金体の加護で下半身も怪物クラスみたいですし、満足させられますよ。加護は遺伝するのでハーレムを作った方が効率良いですし、ついでに少子化もありますのでメリットづくしです」

 

いやいや怪物クラスとか…………。

これって妥協したほうがいいのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

 

 

まだ元の所へ帰るまで時間があるらしい。

 

神様が羊羮を出してくれた。甘過ぎず口触りも良いしお茶にも合う。いいね。

 

「そう言えば神様の名前ってなんなの?」

「ええっと二葉って言います」

「可愛い名前だな」

「あ、ありがとうございます」

 

あまり神様の事を知らないから聞いてみよう。コミュニケーションは大事だしさ。

 

「家族とかいるのか?」

「ええ、姉妹が上に一人と下に二人……四つ子で私が次女です」

 

四姉妹いるんだ。

 

「四姉妹で選ばれたトレーナーの担当をやってるんです」

「へぇ~」

「一番上の姉の担当しているトレーナーは選ばれたトレーナーの中でもかなりのトップクラスだと言われてます」

「下の二人は?」

「強さも中々で侮れないトレーナーですね」

 

そんな奴がいるのか……。戦ってみたいな。

今俺とまともに戦えるのは玉川達だし。

 

「広人さんもトップクラスの中に入ってますよ」

 

トップクラスか……。どんな奴等がいるのだろうか?オラワクワクしてきたぞ。

 

「あっ、もう戻る時間みたいですね」

 

何か視界が白くなってきた。

 

「お菓子とお茶ご馳走さま」

「いえいえ私も話せて楽しかったです」

 

ここは結構居心地が良い空間だからまた来たいな。神様も良い子だし。

 

「さ、最後に」

「ん?」

「二葉って呼んでください。神様って言われると堅苦しいですし、フレンドリーな関係の方が楽です」

「そ、そうか?」

 

視界の白さが濃くなってきた。

 

「わかったよ二葉」

「それではお元気で」

「二葉もな」

 

今回の事で仲良くなれた気がした。

期待を裏切らないように努力しよう。

 

「そう言えばまだヒロインは増えるそうですよ」

「ごめんそれ詳しく教え」

 

目の前が真っ白になった。




補足ですが配下に弟子に入りますが、弟子から第三者へは加護は移りません。


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