「うわ~ここがゲーセンか!」
「ああ楽しそうだろ」
「広いわねこのゲームセンター」
今日はアルセウスと唯をつれてゲーセンに遊びに来た。
アルセウスがテレビでゲーセンが映ってる所を見て行きたいと言ってきたから連れてきてやった。
「ねぇ最初にエアホッケーやらない?」
「おっいいじゃないか」
アルセウスVS唯でエアホッケーを行う事になった。
よくゲーセンで見かけるゲームだ。
「いくぞっ!」
アルセウスの先攻だ。
マレットでパックを打つ。
「オラァッ!!」
うわっ! 何だこの勢いは!?
「キャア!!」
唯のマレットを弾き、ゴールに突き刺さる。
人間技じゃない、ポケモンだし。
「何よあのショットは……」
「まずは一点じゃ」
「…………あれ~? パックが無いよぉ~」
? わざとらしい言い方だな。
何企んでるコイツ。
「こっちにはないぞ」
「隙有り!」
嘘かよ! お前が持ってたか。
アルセウスが見てない時に打ちやがった……。
そしてアルセウスのゴールに入る。
「うわあああ汚いぞお前えええ!!」
「イエーイ♪」
ちょっと大人げないんじゃないか?
「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
アルセウスが力を込めて打ち込む。
「ガード!!」
おい、持ってきたバックを盾にしやがった。反則だ。
バックで防いだパックが自陣に戻って来たためアルセウスが横の壁の反射を使用しゴールを決める。
勝負の結果はアルセウスの圧勝だった。
□ □ □
「どんな筋力してんの……」
「ふっ凄いじゃろ」
ただいま水分補給中だ。
唯の奴は疲れてるな。まだゲーセンは始まったばかりなのに。
「やっぱ楽しいなーゲーセン。毎日来たいな……」
「あっ儂も」
唯も厳しい家が嫌だから家出したのでこのような場所はあまり来ないだろう。お嬢様って聞いたし、ゲーセン来てから楽しそうにキョロキョロしている。
アルセウスは家ばかりにいるから暇だろう。ちなみに最近インターネットを覚え始めた。タイピングは苦手だが。
「あっ、次あれやりたい」
唯が指を指したのはレースゲームだ。
甲羅を投げたりバナナを置いたりして妨害するレースゲームだ。64でよくやった記憶がある。
「よーし、んじゃ1位取ったら夕食は好きな店に連れていってやるよ」
「えー主の飯がいい」
「右に同じで」
別にめんどくさい訳じゃなくて俺は外食とかも好きなんだわ。俺が1位になったら行きたい店も決めてある。
「んじゃスタートだ」
信号がピカピカなり、全機がスタートした。
とりあえず先頭走るか。
「喰らえ甲羅!!」
甲羅が当たり、動きが止まる。
あっアルセウスお前! 妨害かよ!?
いい度胸だなテメェ。
まあいい追い抜けばいい話だし、怒る必要ないね。ゲームだから気楽にやるか。
「はいタライー」
加速しそうな時にタライが落ちてきた。
スタンして動けなくなった。
唯の奴やりやがったな……。
その後俺はバナナやオイル、がびょう等のトラップをアルセウスと唯のコンビネーションを喰らいまくった。
また先頭走っても甲羅で撃墜されてしまう。
何この嫌がらせ?
とまあこんな感じで最後の一周に入った。
「ふっ一騎打ちじゃな」
「喰らえ甲羅!!」
「あっ! お前!」
唯がアルセウスに甲羅アタックを仕掛けてアルセウスのカートがストップする。
計算通り仲違いしたな。こっちは持っているアイテムは…………甲羅だ。
「いっけぇー!」
「うわっ!」
唯のカートに当たり走りが止まった。
獲物を倒す前後が一番隙がデカい。
ハンター試験でヒソカを狙うゴンが良い例だ。
だが時すでに遅く、俺がゴールに行く前にCPUがゴールしやがった。
結局1位は誰も取れなかった。
□ □ □
唯が立ち止まる。
「あっ可愛いなこの人形」
クレーンゲームか……。
結構可愛い人形が景品だ。
「主よ儂はこれが欲しい」
アルセウスはお菓子だ。最近食い物にはまっており味にうるさくなってきた。
どれ1つ取ってやるか。
人形がある機体にワンコイン入れる。アームが少し開いているため力が弱いのだろうか?
とりあえず外れない様にガッチリと掴ませる。そのままアームが上に上がり取り出し口に近づき、
ボト
うわっ取り出し口の前で落ちた。惜しい。
そしてもう一度ワンコイン入れて掴み、ようやくゲットした。
「わあ! ありがとう!!」
人形をぎゅっと抱き締める。
女子がぬいぐるみを持つとなにかと絵になる。
「主、次は儂」
「帰り道に何か買ってやるぞ?」
「嫌だこれ食いたい」
ちっいやしんぼめ。
それでクレーンのタイプはアームでずらし下に落とすやつだ。アームがどこまでの可動域か把握するのが大事だ。
それで計算して動かすと……よしドンピシャ。
お菓子が落ちる。大きいチョコバーなので後で分けてもらおう。
「ありがとう主よ!」
へへっ、その代わり働けよ。
アルセウスがチョコバーを食べ始める。
「この人形欲しかったんだ。嬉しい」
「うまいなこのチョコ」
嬉しそうでなによりだ。そこまで苦労はしていないがやったかいがある。
「そうだアルセウス、一口ちょうだい」
「私も!」
「へっ? 全部食ったぞ?」
………早っ。
□ □ □
「ねぇ最後にプリクラ撮りたい!」
「しょうがねえな」
俺あまりプリクラとかした事なかったな。入ってみよう。
中に入り機械音で説明される。
「じゃあこうして撮ろう」
俺と唯の手でハートの形を作る。
は、恥ずかしい。
その他にも色んなポーズをとったり落書きを書いたりして楽しんだ。
終わったのでそれをプリントアウトしてみた。
「目がデケェ」
「……うん」
プリクラって人の目をキレイに大きくできるんだなぁ。整形してるような気分だ。うわっ肌も白い。
「ん? 終わったか?」
唯が二人で撮りたいとの事でアルセウスにはプリクラの前で待っててもらった。
「おいおいこの写真別人じゃ……」
「本人だ」
凄いなプリクラは。
□ □ □
俺達はゲーセンのベンチに座る。
今さっきクレーンゲームでお菓子を取ってきて食べている。
「なあゲーセン楽しかったか?」
今回は家族サービスの様な感じで連れてきたし感想が聞きたい。
「うん! 始めて来たけど楽しかった!」
「儂もじゃ。また来たいぞ」
………連れてきた甲斐があった。嬉しい。
「さてとそろそろ帰るか。夕飯は何が良い?」
「ハンバーグ」
「カレー」
「それじゃハンバーグカレーしよう」
夕飯の買い物をして家に帰るのだった。
だが、俺達はまだ知らなかった。
この後自分の家で起こる事を………。