「広人さん、今日は付き合ってもらってすいません」
「いや、俺も行ってみたかったからいいぞ」
今日はアリスとポケモンを捕まえに遠出している。今車の中だ。
まあ目的地は県内なのだが。
「とりあえずこれ渡しておく」
「ゴーグル?」
ゴーゴーゴーグルだ。チャラ男が持っていたのを奪ったやつだ。2つあった。
目的地には必ず必要だしな。
「了解しました。ああそれと伝えて置かないといけないことが」
「?」
「トレーナー狩りの事です」
話を聞くと調子に乗っているトレーナーを潰しているトレーナーがいるらしく、選ばれたトレーナーらしく飛行タイプを主に使用するとか。勝負に負けたら履いているズボンを奪われるとの事。
何だそりゃ? ボンタン狩りかよ。
トレーナー狩りはヤンキーに違いないな。
飛行(非行)に走っているからな(笑)
「それでこの前チャラ男が狩られたそうです」
「ざまあ」
「関東と中部のトレーナーが主に狩られているそうです。戦って勝ったトレーナーもいますが苦戦したらしいです」
「上等だよ」
聞いていると相当な実力だか負ける気は無い。
血がたぎるな。
「まあ悪事をしなければ狩られないそうなので広人さんは平気デスネ」
「ああ」
心当たりが少しあるな。
と言っても小学生等から賞金を巻き上げている事くらいだか。あいつら挑発するとすぐキレて挑んでくるんだ。
「この前なんか冤罪ですもんね。他にも広人さんには色んな噂があるんですよ」
「どんなのあるんだ?」
「例えばマフィアと繋がっているって噂もありましたし、幼馴染を強姦して妊娠させたとか、自宅で何人も女を調教してるとか、一番酷いのは親に役立たずだから捨てられたって噂です。本当に迷わ………え?」
ああ嫌だな、本当に嫌な事思い出しちまった。
糞が、なんで俺が何故あんな目に合わなければならないんだ。クソクソクソクソクソクソ
「ひ、広人さん、何か私変な事言いましたか?」
「え?」
「顔が怖かったもので………」
「あっ」
しまった、反射的に。
「ゴメン、また嫌な事思い出しちまってさ」
「この前も言いましたか困ったら相談してくださいね」
「………ありがとう」
本当にいい娘だ。
「あ、もう着いたみたいです行きましょう」
□ □ □
「ここ砂丘だよな………」
「ええ………」
今見ている景色が問題だ。
一面砂嵐状態です。
「ゴーグルを着けよう」
「ええ」
砂漠だし地面タイプがいるだろう。それが今回の目的だ。
取り敢えずダウジングマシン使うか。使ってみると……見つけた。掘ってみると、
とくせいカプセル
これって特性を入れ換える道具だっけ?
特殊な道具だよな。
「広人さん、あのポケモンですよね!」
「ん、ああそうだ」
やっと見つけた。カバルドンだ。
特性すなおこしで起点として優秀なポケモンだ。
今回の目的の一つだ。
ステロが使えるしアリスのパーティーにピッタリだ。
「カバ!」
いきなり戦うみたいだ。好戦的だわ。
たしかカバって強いと言う話を聞く。
「手伝うか?」
「いえいえ平気デスヨ」
実力あるしな平気だろう。
「行け! ワルビアル!」
「ビアッ!」
アリス三匹の中の1匹でメグロコの時に公園の砂場を巣にしていたらしく、ヨーギラスでしばいて仲間にしたそうだ。
ワルビアル Lv40
カバルドン Lv38
つい最近ワルビアルに進化した。
ワルビアルは目が良く、顎が発達しているので戦闘ではかなりの勝率があるとか。
「ワルビアル、かみくだく!」
「ビアッル」
先制攻撃をしたのはワルビアルだ。
……今砂のなかを泳いだぞ?
カバルドンのあくび
HPがギリギリ残った。
「アリス、眠らされるぞ!」
「一応カゴの実持ってます」
こいつも考えているようだ。
いつ何が起こってもいいように道具を持っていた方がいい。
「いっけーモンスターボール!」
カバルドンに当たり、ボールが左右に揺れる。
さあ、どうだ。
カチッ
「やーりましたよ広人さん! 褒めてください!」
「よーしよしよしよし」
何処かの殺人カビのスタンド使い程ではないが褒めよう。角砂糖あげたい。
さて目的は達成したしそろそろ帰るか。
「広人さんお腹空い……え?」
ずざざざざ
あれ? 歩こうとすると進めない?
戻されている様な感覚だ。
「クラッ!」
「ナックラーか」
特性すなじごくのポケモンで敵を逃がさない。
アリジゴクがモデルだ。Lv20。
「アリス、やるか?」
「イグサクトリィですよ」
フライゴンとか実は好きなんだ。
「いっけえーモンスターボール!!」
あ、弱らせないんだ。
ゲームしている時に自分もめんどくさいからやった記憶がある。クイックボールとか投げた。
ボールがナックラーに当たり、そのまま入る。
ボールが左右に数回揺れ、
カチッ
「イエーイゲットー♪」
地面だからすなあらしの効果は受けないしいい選択だと思う。
「さてと腹減ったからそろそろ戻るか」
「どこか食べに行きましょうよ」
「金あるし高いやつでもいいぞ」
「ネットでしらべて見ましょう………ん?」
「どうかしたのか?」
「いえ、バッテリーの減りが速いなと」
機体が古いとかそんな感じじゃないか? もしくはアプリを多くとるとかさ。
「ここがいいでしょうか? 高いですけど味は良いらしいですよ」
「行こう、腹減った」
アリスは腕を絡める。この前よりも強く抱きついてくる。本当にいい気分だ。
□ □ □
「ドウスルノ? トラレチャウヨ」
「……まだ余裕」
「ダケドテキガオオイシ、ハヤクシタホウガイイヨ」
「……大丈夫策はある」
「コロシチャダメダヨ」
「……私をなんだと思っている」
「デ、ナニヲヤルノマスター?」
「……兄貴を差し向ける」
とあるトレーナーが水面下で企んでいた。
広人と会うのはそう遠くない未来だ。