悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

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襲撃

prrrrr prrrrr

 

あん誰だ? こんな朝っぱらから電話が鳴った。

えーとアリスからか。

 

『広人さあああん無事ですか!?』

「何だ朝から大声出して」

『今応援に行きますので踏ん張ってください!!』

 

ガチャ

 

え、何の話?

応援って俺なんかやったっけ?

 

夜中アルセウスとゲームはやったから眠い。

また二度寝しようとしたその時、

 

prrrrr prrrrr

 

次は玉川か、朝から電話ってのもなんか嫌だ。

 

「玉川、なんかあったのか?」

『先輩! 無事ですか!?』

「何が起こっているんだ?」

『お爺ちゃん連れてきますので持ちこたえてください!』

 

ガチャン

 

お爺ちゃん連れてきて何するんだ?

玉川の祖父って確か有名な外科医って聞いたけど………。

 

「主!! 起きろ!!」

「どうした? 今日は早起きじゃあないか」

「塀の向こう側に大勢人間がいるぞ!!」

「はあ?」

 

眠かったので集中し気配を探ると、多数の人間の気配を感じた。門の前に多く集まっている。

 

ピンポーン

 

あっチャイムが鳴った。

とりあえず準備をしておくか。

 

「待って!」

「唯?」

「多分私を取り戻す為に来たみたい」

「何でわかるんだ?」

「塀の向こうから顔を出していた人間がいて知っている顔だったから」

 

クソッ取り戻しに来たのか。

何故ここにいるのがわかったのだろうか。

 

「金持ち家族が捜索願出しているそうだぞ」

「! 知ってたの!?」

 

まあ互いに黙ってましたけどね。

 

「警察にも顔が利くし手段は選ばないと思うから気をつけて」

「わかった。一応家の中に隠れてて」

「了解」

「アルセウスついてやってくれ」

「わかったぞ」

 

さてと準備をして門を開けよう。

無理に入ってきたら奴らの餌食だ。

 

ピンポーン ピンポーン

 

うるせぇな、出ますよ。

 

「はいどなた?」

「警察です。誘拐の疑いの通報があったので家宅捜索に来ました」

「誘拐? 何の話ですか?」

「真田唯さんの事です。入りますのでそこを動かないでください!」

「ストップ! 入っちゃダメ!!」

「あっ抵抗したぞ! 確保!!」

 

無理に入ろうとしたので止めた。

ここから先はキリングゾーンなのだ。

 

警察官が庭内に入っていく。

 

カアアアアアア!!

 

唯のポケモンではないヤミカラスが鳴き声をあげる。

確か前アルセウスに翻訳させたら、

 

「今だ! 撃てえぇ!!」

「え?」

 

警察官が拳銃を構えていた。

嘘でしょ?!

 

バアッン!

 

ギャアアアアアアアアアア痛ええええええええええ!!ってあれ?頭に当たって死んでない?硬質ゴム弾かよ。

なーんだ殺す気はないのか良かった。

そして俺は立ち上がる。

 

「うわああああ実弾受けて立ち上がったぞ!?」

「化物かコイツは!!」

 

実弾!? 俺の体はどうなってるの?

ブルマと始めてあった悟空みたいだ。

 

「ガウッ」

「なっ銃が!」

 

おっと遅いぞグラエナ。

どろぼうの技をグラエナ等の配下に覚えさせたのだ。一瞬で拳銃を奪い取る。

 

「な、何だこいつは」

 

そうコイツらは保健所から引き取ってきたポチエナ共だ。今警備を任せている。

相当強くなっており、侵入者を撃退している。

 

「グラエナ、あくび」

「グワッ」

 

面倒だから眠らせよう。

そして警官共が夢の世界に旅立っていく。

 

さて庭の方はどうなっているかな。

 

「グラエナ、他の奴等にもあくびをよろしく」

「ガウ」

 

でだ、さっきのヤミカラスの鳴き声を翻訳すると

 

戦争だ、だそうだ。

 

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

 

「ギャアアアアアアアア!!」

「痛いよママァァァァ!!」

「止めでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「うわあああああ!!」

 

うわっ予想以上に地獄絵図だ………。

全員武器を奪われた上に服まで奪われている。

 

そしてグラエナ達に噛みつかれている。

まあ本気で噛んでいないみたいだが血が出ているようだ。

 

だから俺は入るのを止めたんだよ。危ないし。

 

「ん、お前が影山広人か?」

「誰だお前ら?」

 

6人程おり、特殊部隊の様な格好している。

 

「私らは真田グループのトレーナー部隊だ。お嬢様は何処に居る?」

「知らないね」

「ふん、しらばっくれるか」

 

やっぱり企業でもポケモントレーナーは優遇するよな。便利そうだし。

 

「隊長、こいつ本当に強いんですか?」

「脆そうだぜ」

「油断するなよお前ら」

「平気ですって、俺の実力わかるでしょう」

「僕だけでやろうか?」

「よーしジャンケンだ」

「いや6人がかりで倒す。念の為だ」

「もー隊長ったら慎重」

「きゃははは」

 

コイツら好き勝手に言ってやがる。

格下扱いされるのは慣れてるけどさ。

 

「おい影山広人」

「何だ?」

「かなりの悪さをしてるそうだな」

 

リーダーらしき男が偉そうに話してくる。

ブチのめすぞお前。

 

「安心した。お前のようなクズは遠慮なく倒せる」

「………」

「見せてやろう。本当のトレーナーの格と言うものを!!」


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