悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

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正体

某県某所ファミレス

 

「よぉ来てくれたか」

「呼び出すとか本当にいい度胸だな」

「主よ、パフェ食いたい。チョコパフェ」

 

アルセウスのそらをとぶで移動したので着いてきた。

 

今日俺を隣の県に呼び出したのはこの前戦った鳥使いのリーゼント。木嶋である。

普通は俺の本拠地で話し合うのが通常じゃないの?

 

「悪かったよ、理由があってな」

 

理由? 何だろうか?

 

「取り敢えず何か注文していいぞ」

「えっと俺はマロンパフェとドリンクバーで」

「儂はチョコパフェとドリンクバー」

 

喉乾いちゃったぜ。アイスってどの季節でも美味しいよね♪

 

ジュースも取りに行こう。

俺はコーラだ。アルセウスはメロンソーダだ。

 

そして席に戻る。

ん、木嶋が紙とペンを取り出して文字を書いた。

 

『携帯の電源を消せ』

 

? どうしたんだ?

まあ要求通りに消す。

 

「すまん、実は理由があってな」

 

どんな理由だよ。盗聴でもされてるのか?

お前もボンタン狩りとかやっているから人に恨まれているのか。

 

「いきなり、親の話からするんだかいいか?」

「親?」

「チョコパフェまだか?」

 

何故に親の話になる?

 

「実は俺の父親、海外の犯罪組織の幹部やっててさ」

「…………」

 

……なんだそのカミングアウトは?

どうリアクションすればいいんだ。

 

「暴走族やってるからさ、警察の弱味とか握ってくれてるんだわ」

 

こっちも裏に極道いるから文句は言わない。

つーか警察はしっかりしろ。

 

「親は海外だし、いつも家にいない。妹と二人暮らしなんだ」

 

木嶋はポケットから写真を取り出して机に置いた。

 

写っているのは……長い白髪の美少女だ。中学生、もしくは小学生か?

眠っている写真を隠し撮りしたのかお前。

もしネットとかに流したりすると俺はキレる。

 

「俺の妹なんだ。名前は雪って書いてスノウって読むんだ」

「キラキラネーム」

「あっパフェ来た」

 

へー可愛い妹じゃないか。

 

「単刀直入に頼む。会って欲しいんだ」

「ほえ?」

 

なんでさ? 何故そうなったか教えて欲しい。

 

「実はスノウはハッカーなんだ」

「ハッカー? それがどうしたんだ?」

「オメーの携帯とかパソコンをハッキングして盗撮したりしてる」

 

………へ?

 

「マジで?」

「パソコンをチラ見したらパソコン目線や携帯目線の画像が見つかった」

「ストーカーやん」

「ドリンクバーお代わり」

 

確かにアルセウスと同じく視線は感じた。

場所によって視線がある所とない所があったからそうゆう事かよ………

 

「あいつ学校で色々苛められているんだ。だからひきこもっちまった」

「……」

「親もいつもいない、俺ら二人だけだ。だからアイツになにかしてやりたい」

 

俺もこんな兄貴欲しい。家族か……。

幸せだよこの娘。

 

「で、呼んだってことか」

「その通りだ、毎日のようにオメーの写真を見てる」

 

まあ会ってみるか。

話してみるだけいいだろう。

 

「そう言えば気になっているんじゃが」

 

なんだアルセウス?

パフェ食い終わったか。俺も食べよう。

 

「お前の本名ってなんだ?」

「…………」

 

木嶋は紙に書いた。

 

『木嶋聖騎士』

 

これなんて読むの?

多分キラキラネームだよね。

 

「ホーリーナイトって読むのか?」

「パラディンだ………」

「「………」」

 

お前の親はなんで面白い名前をつけるんだよ。

頭狂ってんじゃねえの?

 

「個性的だな」

「気にしてるからこの話は終わりにしてくれ……」

 

こうして木嶋の家に行くことになった。

 

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

 

「意外と豪邸なんだな」

「ああ親父が買ってくれたんだ」

 

アメリカのテレビ番組で不倫中の夫の所にカチこむのを見たことあるがそんな感じだ。あれ凄い修羅場だよな。

って事で木嶋邸にやって来た。

 

「さ、行くぞ」

「お邪魔します」

 

へー中って結構豪華だな。

ピッカピッカの廊下が目立つ。

 

「………ここだ」

「ここか」

「開けるぞ」

 

いよいよ盗撮魔とご対面だ。

木嶋はドアを開ける。

 

パソコンに向かっている様だ。

 

「おいスノウ、影山広人を連れてきたぞ」

 

あれ? 動かない。

寝てるのか?

 

……何か嫌な予感がする。

 

そう言えば木嶋が俺の盗撮写真を見たと言うが、ヤバい写真を普通に見られるのってどうなんだ。俺だったらわからないように隠す。

ハッカーなのに情報流失してるって事はまずいんじゃ………。

 

「おい、スノウ、どうし」

 

ボド

 

………人形?

え、何で?

 

ブス ブス ブス

 

「「え?」」

 

針が打ち込まれた? 俺には二本、木嶋には一本。

 

ん! 体に力が入らない!?

 

バタ バタ

 

「zzz」

 

木嶋が寝た!?

麻酔針か!? コナンみたい。

 

「………二本でも眠らないか」

「なっお前……」

「………兄貴を差し向けた甲斐があった」

 

こいつがスノウか!?

クソッコイツがやったのか!

 

「………やっと会えた」

「真っ正面に来いよ」

「………コミュ症」

 

こいつも苦労はしてるんだな。

 

「………思い出さない?」

「?」

 

? 何を?

 

「………わからないならいい」

「それで俺を痺れさせてなんのつもりだ?」

「………決まってんだろ」

「俺には想像がつかないな」

「………犯すんだよ」

 

何故に!?

 

「なんでさ?」

「………一目惚れ」

「やり方が真っ直ぐすぎない?」

 

不器用じゃないか。

ってオイ! ズボンを脱がすな!

 

「………まな板の鯉」

 

ヤバい犯される。

俺はズボンを脱がされトランクスが出てしまう。

 

「………興奮しないの?」

「我慢できる」

「………ほぉ」

「なっ!?」

 

ええっ!? 短パンの紐に手をかけた!

そして出てきたのは、

 

「………ほら、見ていいぞ」

 

目に写ったのは青いレースの柄だ。

パンツだ………生で初めて見た………。

 

「くっ俺は負けない!!」

「………その余裕、いつまで持つかな?」

「zzzzz」

 

クソッ木嶋は役に立たねえ。

いつまで寝てんだ。

 

「………止めを差してやる」

 

スノウはパンツの紐に手をかけた。

止めじゃないか。

 

「………私の処女をプレゼントだ」

 

そしてスノウのパンツか下に、

 

「させるかあああああ!」

 

下げられなかった。

アルセウスクッジョブ。

 

万が一の事を考え家の外に待機させた。

 

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

 

「………どーもすいませんでした」

「本当にすまん!」

 

木嶋兄妹がリビングにて謝罪している。

 

「もういい、気を付けろ」

「もうイチゴミルク無いのか?」

 

アルセウス、お前飲み食いしてばっかだな。

 

「取り敢えず、会いたいなら真っ正面から来な」

「………わかった」

 

わかったならいい。

ハッカーだし頼る事もあるかもしれない。仲良くして損はない。

 

「………ねえ」

「ん?」

「………今度遊びに行っていい?」

「いいぜ来な」

「………ありがとう」

 

この後一緒に飯を食べに行った。

 

そしてこいつらと長い付き合いとなるのだった。

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