悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

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クリスマスか……



虫取り青年

「先輩、私これ乗ったこと無いんですよ」

「俺も全然乗ったことない」

 

今日は玉川と一緒に来ている。

で、今特殊なバスに乗っており、只今道路を走行中だ。

 

さてそろそろかな。

バスが湖に向かっていき、そのまま湖の中へ入った。

 

そう、これは水陸両用のバスである。

 

近くに来たので玉川に頼み一緒に乗ってみた。

 

「なんか船に乗ってる気分ですね」

「まったくだ」

 

次は何処に行くかな?

待ち合わせは午後だし。

 

「ここまで来たしほうとう食べたいな」

「あ、私いい店知ってますよ」

「そこ行こう」

 

今日ここに来たのは理由がある。

森屋君の家に行くことになった。

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

 

ある日玉川から森屋家へのお誘いを受けた。

そこに例の虫使いのトレーナーが来るらしく、そいつからあげたい物があるとか。

 

ついでにポケモンバトルをしてみたいそうだ。

 

森屋家に着いたが大きい家だな。

 

「お久しぶりです。柚子姉、影山さん」

「うぃーす」

「久しぶり浩ちゃん」

 

柚子? ………あ、玉川の下の名前か。

あまり呼ばないから忘れてた。って失礼だな。

 

「こっちです。木場さんもいますよ」

 

うわー芝生が広い。

日向ぼっこや色んな事出来そう。

 

森屋君に案内されると、髪が真っ白な青年が立っていた。

背が高いな、細身だ。

 

「やあ、君が広人君かい?」

「ああそうだ」

「木羽明人です。よろしく」

「よろしくな」

 

あ、あれフレンドリーだな。

今までのトレーナーと比べると紳士的な人間だ。性格は良くても人格は駄目なのもいたし。

 

ミュウツーが普通って言ってたけど本当に普通だ。

 

「虫は好きかい?」

「え? まあ嗜む程度はあるけど」

 

虫達には本当にお世話になった。

サバイバル時には食料を手に入れる必用があるのだが、手っ取り早く栄養を摂るには実は昆虫が最適だ。

捕獲するのもたいして体力を消耗しないし加熱さえすれば、大抵の虫は食べられる。

 

バッタは一番抵抗なく受け入れやすいだろう、イナゴの佃煮は普通に売られていており、素揚げすると川エビのような香ばしい食感で、塩を振って食べると美味い。

 

「ああ僕も、好きさ。小さいのに力が強いしハイスペックだし地球上で一番成功した生物と言っても過言じゃあない」

「蚕とか可愛いよね」

「話が分かるな」

「カブトムシとか食ったことある?」

「もちろん。世界中飛び回って食べたよ」

「先輩、話が着いていけないんですけど」

 

やるなコイツ。

 

「うん、虫タイプだけでポケモンリーグをクリアしたよ。いやぁ時間が掛かったよ」

「えぇ~マジで?」

「最初のもらったポケモンなんて虫タイプ捕まえたら捨てたよ」

 

コイツ普通じゃねえよ。

どんだけ虫好きなんだよ。

 

「さ、虫の強さを教えよう。ポケモンバトルだ」

 

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

 

森屋家バトルフィールド。

ポケモンリーグみたいに線とか引いてあり気分が出てくる。

ちなみに三対三の勝負である。

 

「行け、テッカニン!」

「カッ」

 

ほう、最初はテッカニンか。Lv55。

かそく、そしてまもる、みがわり、バトンタッチを使って来そうだ。

 

「行け! ベトベトン!」

「ベトォ」

 

ベトベトンだ。いわなだれを持っているので出しておく。

 

「テッカニン、まもるだ」

「カッ」

 

くっ、これで素早さが高くなってしまう。

 

「よし、みがわりだ!」

「カッ」

 

くっ、バトンタッチ行く気だな。させるか!

 

「ベトベトン、いわなだれ!」

「ベトォ」

 

みがわりは壊れた。四分の一無くなったのはよかったけど。

 

「カッ」

 

ん、よく見たら少し回復してる?

たべのこしか………

 

「まもるだ!」

「カッ」

 

連続しようすると失敗するからな。

 

「みがわりだ」

「いわなだれだ!」

 

せめてもの反抗はみがわりを消すことだ。

数回このような事が続いた。

 

「よし、バトンタッチだ!」

「カッ」

 

なにが出てくるんだ?

 

「行け、イワパレス!」

「パアッ」

 

イワパレスか、バトンタッチで素早さが高くなっているから早くなっているだろう。

 

「じしんだ!」

「しまった! ベトベトン!」

「ベットォ!!」

 

危なかった。HPが四分の一残った……

戻そう。

 

「戻れベトベトン。行け、サザンドラ!」

「ガアアア」

 

行け! 特殊アタッカー!

 

「サザンドラ! なみのりだ!」

「ガアアアア!」

 

まさかなみのりを覚えるなんてな。

凄いなポケモンって。

 

イワパレスは特防は高くなかったし、サザンドラは特攻高い。

効果抜群であり、案の定瀕死になった。

 

「ゆっくり休んでくれイワパレス」

 

さあ、あと一匹なにが出てくる?

 

「グソクムシャ、行ってこい」

「シャア!」

 

グソクムシャか、だとすると次やってくるのは。

 

「グソクムシャ、であいがしら!」

「シャア」

「ガア!?」

 

先制技の中て威力高いひとつだ。

攻撃力も高い方だし。

 

サザンドラは半分以上ダメージを受ける。

 

「サザンドラ! あくのはどう!」

「ガアアア!」

「シャアア!」

 

効果抜群の技が無いため、ゴリ押しである。

 

半分以上ダメージを受けた為、特性ききかいひで戻る。

テッカニンはもうHP無いから来ないだろうけどどうする?

 

「ダメだ参った。降参だ」

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

「はい、ツメの化石やるよ。発掘したんだ」

「え!? いいの? 助かるなぁ」

 

バトル後情報や道具の交換行う。

 

「よしじゃあ僕からはこれをあげる」

 

木羽はモンスターボールを2つ取り出した。

 

マスターボール

ウルトラボール

 

………。

 

え? 何で持ってるの?

 

「実は探検セットってのがあってさ。ボールのみ発掘する事が出来るんだ」

「俺の奴は石だ」

 

あれ? 探検セットによって発掘出来るのって違うんだ。木の実とか技マシンとかのもあるかもしれないな。

 

「はい、キーストーンと何個かメガストーンもやるよ。これで釣り合うし」

「いいの!? なんか良い話あったら連絡するよ」

 

連絡先を交換しあって、玉川と一緒に森屋邸を後にした。

 

さて、アルセウスと唯の為にお土産買おうか。

信玄餅でいいかな?

 

 

 

 

□ □ □

 

 

 

 

 

 

「……それで木羽さん」

「どうしたの?」

「本気出してませんでしたよね?」

「あ、バレてた?」

 

実は本気を出していなかった木羽である。

 

「いつも最初はツボツボ出しますし、あの二匹も出してないし……」

「様子見だよ。どんなトレーナーか知りたかったしさ」

 

木羽は少し笑いながら、

 

「次は勝つからさ」

 

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