「せーんぱい! お早うございまーす」
「グッドモーニング~ふぁ~眠い」
「やだなぁ目尻が汚れてますよ」
「おっとすまないねえ」
朝、玉川が起こしに来てくれた。
最近いつも一緒に登校している。
「今日集会有るみたいですね。早めに行きましょう」
「眠い」
何かリア充みたいになってきたな俺。
良い事なのか悪い事なのかよくわからなくなってきた。
「いってらっしゃい主」
「お前も自宅警備を頑張れよ」
□ □ □
「それでベルガーが驚いちゃいましてね」
「マジで?」
ようやく学校に着いた。
話をしているとすぐに着くんだよな。
「おい、止めてくれ!!」
「うるせぇ雑魚が!」
「弱いのにポケモン持つんじゃねえよ」
「あっはっはははははよっわ!」
「財布が喋ってんじゃねえよ」
片隅でポケモンバトルが行われているようだ。
一方的に攻められているおり、弱いものいじめになってるような感じである。
カツアゲだな。
前にも玉川から聞いたけどやっぱり行われているんだな。
「ちょっと小銭稼いでくるか、放課後なんか奢るよ。先行っててくれ」
「えっ? 可哀想ですから程々にしてあげてくださいよ」
程々? 断る。
「オイ、お前らなにやってるんだ?」
「ん? な! 影山!?」
「お前には関係ないだろ。首突っ込んでくるな」
「寄って集って何やってんだよ?」
この不良共弱い者イジメとかよくやる傾向にあるからな。
「よしわかった。俺がポケモンバトルしてやる」
「はあ? 受ける分けないだろバァーカ」
「ハンデ付きだ。俺はゲッコウガを出すが絶対攻撃しないし指示をしない。これでどうだ?」
「攻撃しないんだよな? どんなことがあっても?」
「しないな」
「よーしその勝負受けた、皆仲間を呼べ、金を稼ぐぞ!」
□ □ □
「この卑怯者がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「えっと25万くらいか? 結構ゲットだぜ」
確かにゲッコウガは攻撃しなかった。
しかしベトベトンが攻撃した。
シングルバトルとは言っていないし、相手も多数で掛かってきたし問題ない。
おまもりこばんで大量に賞金を手にいれた。
玉川と何食べに行こうか?
久しぶりに回らない寿司屋でも行こうかな?
「先輩、終わりました? 集会始まっちゃいますよ」
□ □ □
昼休み。
「影山先輩! 私と付き合ってください!」
「ゴメン」
ラブレターを貰って撃破中である。
中にはかなりの上玉がいるが、顔だけで俺は見ないしフッている。
どうせ聖沢をカッコよく倒した経歴で近づいて来てるんだろうし。ビッチめ。
なおリンチの可能性もあるので、玉川が近くにスタンバイしている。
「今日で何人断ったんですか?」
「二人だ。少ない方だ」
「もう昼食行きましょうか……」
たまに他校からも来るのだ。
顔も知らない他校の人間に俺がOKすると思ったのだろうか?
もっと関係を深めて告白すると思うけど。
「そういえば先輩って他のトレーナーと交流とかしないんですか?」
「してるぞ? 強いやつ多いし」
結構戦っているな。
「そういえばアリスに聞いたんだけど踏まれるのが好きな選ばれしトレーナーがいるんだって」
「濃いですね……」
アリスから聞いたのだが外国にも変態がいるらしい。それで踏まれるのが好きなのは二人いるとか。
「他にもメガネ好きだったり大人に成れない子供とかいるんだって」
「ついてけませんよ……」
キャラ濃い奴多そうだな。
一波乱ありそうだ。
まあいい屋上に着いたんだ。
お弁当を食べようじゃあないか。
今日は豆腐ハンバーグとポテトのベーコン焼き、きんぴらである。
「先輩、ポテトのベーコン焼き貰って良いですか?」
「いいぞ、卵焼きちょうだい」
人ん家の弁当も乙なものだ。
「うんまっ! 最高ですよ。胡椒も味が効いているし体に染みますよ」
大袈裟じゃない? 手間かけたけど。
玉川の卵焼きも普通にうまい。
「それじゃーハンバーグも……」
「この唐揚げ貰うぞ」
「ですよねー」
□ □ □
「そういえば1週間後くらいに全国のトレーナーが集まる会議があるんだってさ」
「へぇ~何人くらい来るんでしょうか」
「ざっと100位だって」
うちの県には二人しかいないが、東京や大阪等の人が多く住む所には多いらしい。
「玉川も来ない? 付き添いOKだってさ」
「え! 良いんですか?」
「唯もアリスも来るみたいだぞ」
「あまり東京なんて行ったこと無かったですから楽しみです」
「………」
東京か……行きたくないなぁ……
「あれ? どうかしたんですか?」
「まあ色々あってさ……」
「……そうですか」
まあいい、色んなトレーナーがいるし知り合いとか作っておこう。
よく考えれば変態としか仲良くなっていないな……。
この際普通のトレーナーと交流して情報の提供や交換して友好を深めていこうと思う。
石とかもあるし、あげて話題をふっかける準備もある。
「いやぁ楽しみですね」
「……そうだな」
交流するのは楽しみだけど東京は行きたくない……
□ □ □
あーあ疲れた。ここは進学校のはずなんだけど授業が簡単に思えてきた。
退屈だし今大学に受験しても受かるような気がする。
今度ずる休みしたくなってきた。
「先輩お疲れ様です! どっか寄っていきましょう」
「いいぜ、どこでも」
でもコイツと会えるからこの学校に行く価値はあるんだ。
「よし、ゲーセン行こう!」
「やったー、新しいプリクラ入ったそうなんで行きましょう」
こういう学校帰りってのも良いもんだ。