「うわぁー結構いるな」
「ブラー」
今日俺はドッグランに来ていた。
他のトレーナーとの交流をしてみたいからだ。
「ブラ」
「ああそうだな。ここで止まっていても仕方ないか」
ご覧の通りブラッキーである。
かわらずのいしを使い、とある技を教えたら進化させた。
ただいまLv45である。
逃げないように施された扉を開けると数十匹陸上で過ごすポケモンがいるようだ。
えっとミネズミ、チラチーノ、ヤナップ、ポニータ、ヨーテリー、ラッタ、ミミロル、メリープ、ヘルガーとかいるようだ………あ。
「あっ先輩、奇遇ですね!」
「玉川?」
「よく来るんですよここ」
玉川を発見した。
「あっここのボスだ」
「このドッグランのヌシだな」
「ここも縄張りになるのか……」
? なんか凄い事を言ってないか?
縄張り、ヌシ?
「なんかここでやったのか?」
「ここの常連なんですが売られたバトルを買っていたら祭り上げられちゃって……」
「そ、そうか」
多分連戦連勝だな。
支配域とか広げる事をできるな。
「たまーに挑戦者がやって来るんですけどね」
気分はチャンピオンだ。
「ブラッ! ブラブラー」
「キイ!」
な、なんだ!? 後ろでブラッキーがなんかやったみたいだ。
「コラ! 何やってんのよ私のニャースに」
「ん? 何やったかわかります?」
「いきなり、噛みついたのよ! 何考えて育ててるのよ」
いきなり噛みついたのか? 結構行儀が良いんだけどなブラッキーは。
そこまで狂暴じゃないんだけど……
「待ってください、そのニャースはこの前他のポケモンを苛めてましたよね? 新米のポケモンとかによくちょっかいとか出してるのよく見ますよ?」
「そうよ! 今ちょっかい出してたの見たわ!」
「そのニャース薄ら笑いしてるわよ」
「うっ……」
諦めなババア。
玉川、お前結構ここ通ってるんだな。
「玉川、ありがとう」
「いえいえ縄張りなので」
ヌシとして色々良いじゃないか。
風格が出てると言うかなんと言うか。
良い弟子を持って俺は鼻が高い。
「おいっお前がここのボスだな! 勝負しろや!!」
「あっ」
振り向くと派手な兄ちゃんがいた。
ん、どこかで見たと思ったらこの前フルボッコにしたチャラ男君ではありませんか。
「よぉチャラ男。おひさ」
「あっ!! テメエ! 道具返せや!」
「は?」
正当な賭けだと思いましたがね。
あの後は相当汚い脅しを受けたんだが? 親も子供も嫌な奴だ。
「なんだ、またボロクソにやられたいのかチャラ男?」
「チッ、今回はお前には用はない」
まあ玉川を倒しに来たんだろうしそうだろ。
俺を倒せるとでも思ってんのか?
「ポケモン勝負しろや!」
「いいですけど私が勝ったら先輩に敬語使ってくださいよ?」
返り討ちに会うのが目に見えている。
チャラ男、従順になるのかな?
◆ ◆ ◆
勝負は一対一。
「行け、ヘルガー!」
「行け、グランブル!」
玉川は主戦力を出してきたな。
チャラ男はグランブル、確か臆病なポケモンだったよな。顎の力は強いけどね。
顔が怖いけど臆病だからそのギャップで人気があるらしい。
「グランブル、じゃれつく!」
「グラアアア」
「ヘルガー、ヘドロばくだん」
「ガアッ」
グランブルは戦闘不能になり、倒れる。
一応技マシンを貸してフェアリー対策に教えておいた。
楽勝だと思ってニヤついた顔かあっというまに真顔に戻る。
………あっもう終わりか。
「センパーイ、勝ちましたよ。今日は私の奢りでたこ焼きでも食べに行きましょうか。良い所知ってるんですよ」
「いいの? じゃあお言葉に甘えて」
俺たこ焼き好きなんだ。
中身がトロットロになって、マヨネーズをかける。
うん考えると至福だ。
「クソッ……もう一勝負だ!」
「嫌でーす。たこ焼き食べる用事が出来ましたから」
俺も小腹が空いてきた。
□ □ □
「美味しいですね」
「うん、俺もこの味好きだ」
「ブラブラ」
「ガルッ」
意外といけるなコレ。
唯とアルセウスにお土産にテイクアウトしておこう。
「ところで玉川、来週は東京だけど午後からだから午前中は皆で観光しないか?」
「良いですね。浅草とか行ってみたいです」
地方民って東京に憧れるんだよな………
「LINEとかで確認したけど濃い奴等も来るそうだ………」
「浩ちゃんも言ってましたよそれ……」
またアイツらと会うんだな。
他に会っていない変態はいるのだろうか?
まあ変態以外とも最も仲良くしなければ。
「先輩、たい焼きもどうです」
「ゴチになります」
たい焼きも美味しかった。