「へーここが浅草ですか~」
「修学旅行とかで来たこと無いんですか?」
「小学校の修学旅行ではあったんですけどインフルエンザで休んじゃいまして……」
「主よ人形焼き食べたい」
「私はあれを食べたいな」
「はいはい金はありますよ」
今日は東京に来ており、全国よりポケモントレーナーが集まってくる会議が午後からあるため午前中は観光する事にした。
玉川、アリス、唯、アルセウスと一緒に行動する事になった。
「ところでスノウさんは?」
「アイツは兄貴と一緒に来るってさ、後で合流するって」
そうあの濃い奴等も選ばれたポケモントレーナーなので来るのだ。
スノウの他にも森屋君も来るってさ。
「ねえヒロ、人形焼き美味しいよ」
「ん、うまいな」
唯が口に直接入れてくる。
口の中にカステラとつぶあんの味がほんのりと実感がある。
ホッカホカなのが評価が高い。
「広人さん、雷門の場所で一緒に写真取りません?」
「皆で行きましょうか」
雷門か、東京に修学旅行に行ったこと無いしそんな記念撮影なんかしたことは無い。
修学旅行と言えば大阪とか京都等だろう。
「はいチーズ」
とまあ撮った。
こういうのが普通の学生なんだろうか。
「次あそこ行きませんか?」
「あそこ?」
□ □ □
「うっわー高いですね。350mでしたっけ?」
「東京タワー以上だったよな」
この会話を聞いてれば俺達が何処にいるかすぐにわかるだろう。
「634mの電波塔なんですよね。一番高い
ギネスワールドレコーズ社より認定された高さ634mの世界一高いタワーだ。地上350mの天望デッキからは関東を一望することができ、天気の良い日はさらに遠くの富士山を眺めることができる。
時期によってはライトアップの色が違うらしい。
「そう言えばあまり高い場所に登りませんね」
俺や唯はアルセウスに乗って空を飛んで夜景とか見ることがある。もう慣れたな高さには。
「主よもっと高い場所に行きたい」
「お前いつも高い場所好きだもんな」
「ああ、気持ちいいな」
バカとなんとかは高い所が好きとよく聞く。アルセウスはそっちかもしれない。
いつも何か食ってるか寝てるかゲームしてるかだもんな。
まあ自宅警備員の仕事をしてるから文句は言えない。
……そろそろ小腹が空いてきたな。
「そろそろ食事にしないか皆?」
「賛成デース」
□ □ □
うむ、東京だから色んな店があるようだ。
天丼、ウナギ、中華、洋食、ステーキ、釜めし。
「どれにしますか先輩?」
「迷うな………」
勿論金はあるから奢る。
こういう何を食べるか迷ってる時ってのは結構楽しいんだ。
「無難に蕎麦行くか」
温かくても冷たくても美味しいのが蕎麦である。
蕎麦に決定だな。入ろう。
ガラガラ
「あ」
「ん?」
「………広人」
あれあれ木嶋兄妹が蕎麦食っている。
「お前らも無難に蕎麦か」
「まあな。ざるそば好きだからな」
「………一緒に食おう」
こういう偶然あるもんだな。
俺達は席に腰掛ける。
「いつぐらいに着いたんだ?」
「………さっきほど」
「東京に近いからな」
多分バイクで2人乗りで来たんだと思う。
取り敢えず蕎麦注文するか。
で、皆ざるそばみたいだ。
「そう言えばトレーナー狩りしてたんだよな。強い奴っていたのか?」
「やっぱ4人だな。岩と虫とゴースト使いとお前だ」
ほぉ、岩はともかく虫タイプが飛行タイプに勝ったか。
木羽も結構やるようだ。
「その他のトレーナーは大したこと無かったな、沢山ボンタンを奪ってやったよ」
「よかったな」
「調子ついてる奴等だからすっきりしたぜ」
コイツはボンタンになんの思い入れがあるんだ………
まあスノウにも話を振ろう。
「あ、スノウってもしかして俺と会った事あるっけ」
「………その通り」
あっ、少し怒ってる。
注文した蕎麦が来たようだ。
「………さっさと思い出せ」
「すまん、わかんない」
「………いいよ。私は寛容だ」
言ってる割には怒ってるね。
早く、早く思い出さねば。
「あれ、先輩? 食べないんですか?」
「え?」
み、みんな食べ終わってる!?
俺だけ?
「ゆっくりでいいですよ」
「迷惑かけるな」
「いえいえ」