「へー木嶋ってBFなんだ。俺はワイト」
「おーワイトキング強いよな」
ポケモンの集まりなのだがその他の話をしていた。
「木羽と森屋君は?」
「閃刀姫」
「オルターガイストです」
「広人、何言ってるかわかるか?」
「全然」
しばらく遊戯王離れしているとよくわからなくなってくるのだ。
木羽のデッキってインセクターだと思ってた。
「………ちなみに私は転生炎獣」
「わからねえ」
「俺も」
さっぱりわからない。
「この紅茶いけますな」
「おおっわかりますか?」
中年組は紅茶を飲んでいるようだ。
仲良さそうだな。
玉川達はポケモン談義で盛り上がっている。
「止めて! 返してくれ!」
するとどこからか叫び声が出てくる。
声がした方を見ると柄の悪い奴から財布を盗られたようだ。
「いきなりぶつかりやがって。財布を没収だ!」
「勉強料だ、有り難く思え」
「返してよ!」
よく俺もカツアゲしてるから人の事言えない。
「結構入っているな。プッ、何だこの写真」
「なんだこのババアは?」
「返してくれ! 死んだ母さんの写真なんだ」
「キモォォォォォイ!」
「このマザコン野郎が! こんな物こうしてやる!」
ビリッ
「なっ!? ウワァァァァァァ!」
マジで写真を破りやがった!?
なお周りの人間は見て見ぬふりや嘲笑してる。
クソ共が。
「広人、止めるぞ」
「仕方ないな」
あれで演技だったら俺は泣く。
「おいやめろ」
「ひっこんでろバカが!」
柄の悪い人間Aは木嶋の腹を殴る。
木嶋君には効いている様子は見られない。
「グフッ!」
柄の悪い人間Aは木嶋にぶん殴られ吹っ飛ばされる。
「テメエ! いきなり何を!?」
柄の悪い人間Bも加勢するが木嶋に殴られる。
「やりやがったなグハッ!?」
柄の悪い人間Cをクロスカウンターで俺が殴る。
「おい平気………か?」
あれ虐められていた奴がいなくなっている。
何処へ行ったんだ?
「今さっきの奴が何処行った?」
「いつの間に何処かへ?」
「警備員さんこっちです!」
「お前ら何やってる!」
「こっち来い!」
俺達は警備員に連れられていくのだった。
□ □ □
「で何があったのか説明してもらおうか」
「この三人と遊んでいたらいきなり殴りかかってきたんです」
「「はあ!?」」
虐められていた少年が大変な事を言い出した。
止めるように言ったけどそのあと木嶋を殴ってきたんだぞ?
「待って、僕らも見てたよ。殴って来たから殴り返していただけだよ」
「私達も見てました!」
木羽達やアリス達も目撃していた。
しかし、
「周囲の証言だと君ら二人が一方的に暴行を加えたと証言しているよ」
はあ? 助けたのになんでこんな仕打ちをされるんだよ。評判悪いのも程がある。
「なあお前さ、財布を取り上げられた上に母さんまで侮辱された。悔しくないのか?」
「遊びといじめの区別のつかない人に言われたくない」
殺してえ………柄の悪い奴ABCと一緒にカツアゲすればよかった。
コイツを助けたのは本当に失敗だったな。
「話は聞かせてもらった!!」
ドアから出てきたのはイケメンと狸の様なおっさんが出てくる。
「いきなり人を殴っておいてなんて澄まし顔だ! 恥を知れ!」
「だから殴ってないと言ってますよね? 見ても無いのによく言えますね!」
「だか周囲の証言は? そっちの数より多いんだぞ? それはどういう事だ!!」
何かおかしい………仕組まれてるのか?
「もういい………出ていけ。この会場から」
「よーしみんな帰ろうぜ」
「先輩、アメ横へお土産買いに行きたいです」
「私も、組の方にお土産を」
「私秋葉原行ってみたい」
「………私も秋葉原へ」
「僕も秋葉原行こうかな。虫のフィギュア見たいな」
「僕も行きたいです」
「私はアメ横かな」
「私もですな」
みんな帰るそうだ。
じいちゃんのお土産を何にしようかな?
「待ちなさい!」
「あ? なんだよ」
するとボディーガードが前方を塞ぐ。
「ポケモンと道具を置いていきなさい」
「は?」
「私達に協力するつもりはないのでしょう。だったら役に立てるように置いていくのが筋ではないですか?」
………仰る意味がわからない。
仲良くするつもりが無いのはそっち。
レイプ目をするような人間に何故協力をしなければならない?
「ポケモンバトルだ………」
は?
「許せない、こんな奴等がいるなんて。ポケモンも可哀想だ!! 解放しろ極悪人共!!」
「そうですな。その方がよろしい。道具も恵まれない人に分けた方がいい」
俺を見て狸のおっさんはニヤリと笑う。
あっ! 俺の探検セットか。
確かに金を生む卵だし、それが理由か。
じいちゃん経由で情報が漏れたか?
「あれれ~広人やらかしたのか~このクズ!!」
「サイテー」
またカス2匹が出てきた。
「広樹、知り合いか?」
「まあな。コイツが例の強姦魔だ」
「コイツが………許せない!」
今ここで乱闘するか?
我慢できなくなってきた。
このカスが。調子に乗りやがって………
「帰ろうぜ。お前らと話してもなんの価値もねえよ」
「逃げんのかよ卑怯者!」
「卑怯者で結構だ」
木嶋が察してフォローする。
しかし黒服のボディーガードは退いてくれない。
引き受けるまで退かないって事か?
「きゃあ!?」
しまった玉川!?
「どうします? 勝負をするのなら解放しましょう。暴行も警察には言いませんよ」
「お前ぇ………」
人質使うとか非常識だな。
コイツの方が"底王"の二つ名がふさわしい。
「………受けろ広人」
「スノウ………」
「………広人は負けない」
確かに受けるしかないようだ。
「………どっちみち笑うのはこっち」
「?」
なんか秘策があるようだ。
「………返り討ちにして恥掻かせろ」
□ □ □
「広人さん、あの二人は何なんですか!?」
「………」
「話してください……私達は味方です」
やっぱ話すしかないか………
「アイツらは………」
思い出すだけで吐き気がする。
気分悪いや。
「兄貴と元カノだ」
全員『……………え?』
予想外の事にみんな絶句した。
あの二人には深い因縁があるからな。
次回、過去を。