カタカタカタカタカタ
うおう。スノウが凄い早さでタイピングしている。
これが現役ハッカーの実力か………。
「ふぅ、勝ってきたよ」
「お疲れさん」
「鞍田のおじさんも普通に勝てるね。確か今戦ったやつが一番強いって話を聞くし」
やっぱりか。
確かクズ兄貴は第三世代でポケモンの常識が終わっていたはず。
………ポケモントレーナーの中で第七世代まで知ってるやつはどのくらいだ?
「・・・殺・・・・磔」
「・・・銃・・・・」
「・・・・・葬」
「・・・・・・・・・・・殴・」
ん? いつの間にかアリスとスノウがこっそりと密談している。
なんか物騒な単語が飛び交っているようだ。
変な事とかしそうだな………。
「次は私か……」
次鋒は鞍田のおじさんだな。
□ □ □
『さ、さあS5! 次は巻き返しなるのか!! ん? ほうほう。なんと次は"ハウンド"菱田冨美江だああああああああ! 最近人気と実力が急上昇、これはいけるか!?』
まーた格好いい二つ名だな。
「確か犬系のポケモンを使うって聞きましたね。加護ではないそうです」
「森屋君詳しいね」
犬か……そう言えばブイズや魚オンリーの加護があるって聞いたけど。
会って話をしてみたい。
『そして、対するは"山の番人"鞍田隆一郎! 全国の山を走り回る変態の一人だああああああああ!』
や、山の番人? 確かに山で初めて会ったけど。
………変態チームって呼ばれているのはコイツが元凶か?
「はぁ、まさか貴様の様なバカと戦うとはな」
「久しぶりだな富美江、兄は元気か?」
「何故一族の恥の貴様なんぞに父上の話をしなければならないんだ? 頭が高い」
「………」
あれ? 知り合いなのか。
そう言えば自分から名乗り出てたけど。
「本当にこんな奴とは話したくない。私は早めにケリをつけてやる。覚悟しろ犯罪者予備軍」
「………」
なんて言いぐさだ。
やっちまえ。
相手の女は手持ちは5体。
「行け、ライボルト!」
「……行け、プテラ」
「勝たせて貰うぞ! 10万ボルト!」
「ライ!」
10万ボルトがプテラに直撃するが。
「な、効果抜群なのに!?」
効果抜群だが思ったより効いてない様子だ。
それもそのはず岩タイプの加護を持っているから。
「プテラ、じしん」
「シャアアア!」
ライボルトにじしんがヒットする。
急所に当たったようだ。
「なっライボルト!?」
ライボルトが瀕死になり、倒れる。
敵の女は凄い驚愕した顔をしているな。
計算外だなバカめ。
「次はお前だ! ルカリオ!」
「ギュオオオオン」
確かに犬だけどさ。
「ルカリオ、ブレイズキック!!」
「グオウ!」
が、外れた。
「プテラ、じじんだ」
「シャアアアアアア!」
「ル、ルカリオ!」
効果抜群だし、瀕死になる。
コイツはタイプの事をわかってんのか?
「行け、ムーランド」
「わっふ」
ムーランドか。
確かカナダの島が現産地の犬種がモデルだ。
実際にその犬種は水難救助が得意な為、ムーランドはなみのりを覚える。
「かみなりのキバ!」
あ、そっち?
だけど効果抜群なのだが少ししか効かない。
「じしんだ。プテラ」
「シャアアアア」
取り敢えず急所に当たったみたいだ。
瀕死になってムーランドは倒れる。
さっきからじしんしか使ってないな。
「戻れ、ムーランド。クソッ貴様、どんな外法を使った!?」
「さあな?」
「行け、ウィンディ!」
え~また~地面タイプで一撃じゃん。
「プテラ、じしん」
「シャアアアアアア!」
「なっウィンディ!?」
おーい。またじしんかよ。
少し飽きてきた。
「先輩、あのミノムシ纏っているのが違いますよ」
「柚子姉、あれはミノムッチって──」
「唯さんちょっと……」
もう勝利がわかっているからな。
他のやつらも暇そうにしている。
あっ、色違いのミニリュウだ。
「富美江ぇぇぇぇぇぇぇ!」
「頑張れぇぇぇぇぇぇぇ!」
「広人なんかに負けるなぁぁぁぁぁ!」
必死だねぇ。
さっさと絶望しろよ。
つーかまだ勝気あるの?
最後のポケモンはなんだろうか?
「お前だけが頼りだ………」
はい2勝目だな。
「行け、ライコウ!!」
「グルォォォォォォォゥ!」
えええええええええ!?
まさかの準伝説!
よく捕まえたなコイツ。
金銀でエンジュシティ近くの草むらで遭遇した記憶が懐かしい。
空を飛ぶと移動してたから捕まえにくい。
「10万ボルト!!」
「グオウ!」
10万ボルトが炸裂する。
しかし、
「シャアアアアアア………」
「な、んだと………」
3割ほどHPが減ったようだ。
結構やるね。
「プテラ、じじん!」
「グルォォォォ!?」
「ライコウォォォォォォ!!」
はい一撃でごさいますね。
お約束。
「くそォォォォォォォ!!」
「兄貴に伝えてくれ。私は帰らないと」
鞍田のおじさんの勝利だ。