初めての海外旅行
「広人さぁぁぁぁぁぁん! 気分はどうですかぁぁぁぁぁぁぁぁ?」
「最悪だぁぁぁぁぁ来なければ良かったぁぁぁぁぁ!!」
船に乗っており、風が強い。
スッゲエ寒い。
今何処にいるかって?
「さみいいいいいいよぉぉぉぉぉ!」
「ロシアまで後少しですよぉぉぉ!」
「日本海縦断かよぉぉぉぉ」
少し時間は遡る。
◆ ◆ ◆
「ロシアンマフィアと交流会?」
「ええ、そこで急遽ポケモンバトルをすることになりまして」
「アリスじゃ駄目なのか?」
「相手がタイプ別の加護を持っていまして。私事になりますが負けられないので…………」
ケツモチだし、代理でやらないとなぁ。
「わかった。で? 何タイプの加護だ?」
「氷だそうです。ロシアでは負け無しだとか」
氷か……ガオガエンに頑張って貰わないと。
◆ ◆ ◆
「…………厚手の上着着ても寒い」ガチガチ
「どうぞカイロです」
「サンキュー」
「パスポートプリーズ」
「どうぞ」
パスポート見せて漸く国内に入れた。
ここ入国審査とかしないのかな?
「それにしても氷タイプの奴ってどんなトレーナーなんだ?」
「んー、実は最近私も知ったのですが……」
「知り合いか?」
「ええ…………」
アリスって顔広いからな。
「ハーイ、アリス。お久しぶり」
「あ、シンシア」
声が聞こえた所を見ると銀髪のボブカットの━━━
「広人さん、コイツが氷タイプのトレーナーです…………」
「…………」
何で俺が沈黙したかって?
「いやぁ、今日は暖かい寒さですね〜」パタパタ
「「マジか」」
服装が上半身がビキニで、下半身がハーフパンツなのだ。
何この子?
「……実は私の親類です」
「親類!?」
んんん? 血縁関係だったのか。
「よォ〜お前さんが悪使いか?」
「わお」
出てきたのは筋肉質のおじさん。
服装はタンクトップと半ズボンである。よく平気だな。
「あ、ログボさん。お久しぶりです」
「アリスの嬢さんじゃないか、久しいな」
「この前の会議以来ですね」
本当に顔広いな。
「紹介しますね広人さん。この方がパープルファング・ファミリーのログボさん」
「よろしくな坊主」
「どうも」
握手をする。
手、暖かい。
「さて、バトルしますか。悪対氷。どっちがクールかな?」
「上等」
□□□□□□□□
「それではポケモンバトルを開始します! ルールは3対3の勝ち抜きとします」
『YAAAAAAA』
結構な盛り上がりを見せるじゃないか。
海外でも人気あるからなポケモンバトル。
「勝負開始!」
さてさて最初ポケモンは。
「行け、ガオガエン!」
「ゴー! パルシェン!」
うわっ! 水タイプかよおい。
だけど、
「かみなりパンチ!」
「シェルブレード!」
水タイプなので電気系で攻撃する。
パルシェンはシェルブレードで迎撃。
「ガオ!?」
ガオガエンの攻撃は当てた。
しかし、パルシェンは負けずに攻撃を当てた。
急所では無いが効果抜群、それで追加効果で防御力が下がってしまった。
「クソ、DDラリアットだ!!」
「ガオ!」
ドカァァァン
「パァール」
「なにィィィ!?」
悪タイプの技の威力があるはずなのに少しだけHPが残った。
確か防御力高かったな。
「パルシェン、つららばり!」
「ガオォ!!?」
つららばりがガオガエンに五発打ち込まれる。
五発打ち込められ、ヒットポイントがゼロに近くなった。
「かわらわり!」
「ガオ!」
「ジエラ!?」
一応トドメを差した。
まずは一体目。
「パルシェン、ありがとう」
次は?
「行け! クレベース!」
「ガアアア」
質量がありそうなポケモンだな。
防御力もありそう。
「ガオガエン、DDラリアット!」
「ガオ!」
クレベースには当たった。
しかし、3・4割しか聞いていない。
「クレベース、なみのり!」
え? なみのり覚えんの?
クレベースがなみのりでガオガエンを飲む混む。
「ガオッ……」
ガオガエンか倒れる。
この女強いな。
「次はお前だ…………サザンドラ!」
「グアアアア」
「ドラゴンタイプ?」
シンシアも少し首を傾げたな。
「かえんほうしゃ!」
「グオオオオオオ!」
ちなみにこだわり系を持たせてるので威力は上がっている。
確かクレベースは特防は弱かったはず。
「ガアアアアアア!?」
ようし、ヒット!
前のガオガエンがやってくれたのでクレベースは瀕死になった。
よしよし良くやった。
さあ、次は何が出る?
「お願い! レジアイス!」
準伝説キタッー!?
結構準伝説持ってるトレーナー多いな!
「戦闘続行! かえんほうしゃ!」
「グオオオオオオ!」
こだわりと特攻に重点を置いたのを喰らえっ! あと効果抜群。
「…………」
六割程しか減ってない。
確かレジアイスって特防強かったな…………。
「れいとうビーム! 」
「…………」
なんか沈黙したままれいとうビーム出しやがった。
もちろん効果抜群だ。
「グオオオオオオ!?」
スマン、サザンドラ。耐えてくれ。
「グオオ!」
耐えた。良くやった。後でボルシチ沢山食わしてやる。
ギリギリだけど。
キンキン!!
「は?」
凍りやがった!?
「チャンス! レジアイス、れいとうビーム!」
「サザンドラ!」
嘘だろツイてねえな。
サザンドラは戦闘不能になる。
だが有利なのは俺だ。
「行け、ベトベトン!」
「ベトォ!」
攻撃と特防がやや高いのでこいつを選んだ。
「レジアイス、きあいだま!」
「え?」
あ、覚えられたのか。
うっかりしてた。
「ベトォ……」
危ねぇ、二割ほど残った。
「ベトベトン、いわなだれ!」
「ベトォ!」
よし、勝った。
やっぱり加護持ちのトレーナーは強いな。
■ ■ ■
「ボルシチ美味いな」
「お、分かるか。俺作ったんだ」
「ログボさん料理するんですね」
「まあ、男も料理する世の中だからな」
今、ロシアンマフィアの方々と食事中である。
外国の郷土料理を食べるのも乙だな。
「あ、ちょっとトイレ」
「あっち行って右だ」
「ども」
えっと、こっち行って右か。
ああ、ここか。
「それでママには伝わってないわよ」
「…………良かった」
アリスとシンシアさんが会話してる。
ママ? 何の話だ?
気配遮断スキルを使用し聞き耳を立てる。
「あまり広人さんを闇社会に引きずり込みたくないですし」
「確かに、関わらせると面倒な事になりそうよね」
闇社会って、俺関係の話をしてるよね。
「一応、恩着せて買収してるから話行く事無いよ」
「ありがとうシンシア!」
「今度夏の限定モノで」
「OK!」
この話には関わらない方がよろしいな。
俺はトイレに行くのだった。
あと、家に居る一人と一匹のお土産をどうしようかと悩むのだった。