悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

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お見舞い

「ハムエッグ美味いのー」

「幸せ」

「好評で何より」

 

 ロシアから帰って朝食時、日曜なのでテレビを見ながら団欒していた。

 

 唯もアルセウスもゆったりしている。

 

「そう言えば唯」

「どうしたの?」

「ポケモン欲しくない?」

 

 実は木場君からお願いごとされたのだ。

 とあるポケモンが虫タイプでは無くなったので加護があまり効かなくなったので貰って欲しいと。

 

 そのポケモンは悪タイプだそうで、俺に話が振ってきたのだ。

 

 酷い話だと言いたいが、こっちの方が輝けると思う。

 

「欲しい。2体だけじゃ不安だし」

「3体だけでも不安だし、もう少し欲しいかな」

 

 結構俺もポケモン増えてきたし、安心が持てる。

 

「なあ、主よ」

「なんだ?」

「ハムエッグおかわり」

「…………」

 

 仕方ないな。

 一回だけだぞ。

 

「そう言えば世界会議があるって聞いたけど。なんか聞いてる?」

「ああ、アリス経由で聞いてる。世界中の選ばれたトレーナーが出てくるんだって」

「日本の選ばれたトレーナーがアレだからね」

「ああ、心配だな」

 

 近いうちにトレーナーが世界で集まる事になった。日本のトレーナー達もまた参加する。開催地はアメリカ。

 

 無視するという手もあるが、他の加護持ちトレーナーの面を見たいと思うので参加する予定だ。

 

 この前二葉との会話で聞いたのだが、その際四つ子の神様の担当トレーナーでオフ会する事になったのだ。

 どんだけヤバいのがいるか楽しみだ。

 

「アリスから聞いたけど加護持ちは変わった奴が多いそうだ」

「どんなのいるの?」

「格闘使いはよく発狂するとか。毒使いは五月蝿いとか」

「何それ?」

「ノーマル使いはよく警官にしょっぴかれるって」

「変わったヤツ多いね」

 

 ホントだな。

 ロシアのシンシアも神経おかしかったが、神様は変わったヤツが多いのかな。

 

 

 

 ■

 

 

 

 さてと、今日はなごみん先輩へお見舞いに行くか。

 最近放置してたからそろそろ構ってやらないとな。

 

「お見舞いに果物でいいかな?」

 

 最近病院へ入院したそうだ。

 たまには顔見せないと。

 

「ついでにジュースも買っていこう」

 

 コーヒー牛乳とイチゴ牛乳とバナナ牛乳だな。

 全部甘い。

 

 他にも美味しいもの買っていこう。

 ビスケットとかいいかな? 

 

 

 

 ■

 

 

 

「こんにちはー」

「あ、ヒロ君じゃないですか!」

「お見舞い来ましたぜ」

「ありがとうごカフッ!?」

「うわっ」

 

 この人が六道寺なごみ先輩。

 歳は一つ上の先輩だ。

 

 虚弱体質で、学校をよく休むのだ。

 今のように血とか吐いたりしてる事がよく見られる。

 

 よく吐くので俺や周りの人間も皆気にしなくなったが。

 

「元気じゃなさそうですね」

「最近走ることも出来なくなって」

「辛いわ」

 

 確かに走ることも出来ないとストレス溜まりそう。

 

「イチゴ牛乳飲みます?」

「あ、いただきます」

「俺はコーヒー牛乳を」

 

 んー。美味い。

 心が洗われる。

 

「そう言えばテレビ見ましたよ。市役所と会合」

「そう? 感想は?」

「なんか強くなったなって」

 

 前と比べて、強さとか権力が半端ないからな。

 バックに色々といるし。

 

「日本の集まりって嫌な人ばっかりだね」

「一部は大丈夫だけど」

 

 あの変態達も意外と良い奴なのだ。

 人間は外っ面ではない。

 

「遠くに行っちゃった様な感じするな」

「…………」

「嬉しいのか悲しいのか」

 

 俺はどこも行かないんだけどなぁ。

 

「別に呼ばれたら来ますよ」

「嬉しいですよ」

「バタークッキーどうです?」

「いただきます」

 

 結構恩あるからな。

 俺は駆けつけるか。

 

「そう言えば九頭龍先輩は?」

「ん〜数ヶ月前から絵葉書来たっきり音信不通なんですよね」

 

 話を変える。

 そっちも同じか。

 

 本当に九頭龍先輩はどこに行ったんだ? 

 なんかのトラブルに巻き込まれている可能性が高い。

 

 あの人結構首突っ込むからな。

 凄い心配。

 

「でもなんかひょっこり帰って来そうですね」

「あーありそう」

 

 丈夫だからね。平気そうだ。

 

「あ、コーヒー牛乳無くなっちゃった」

「私もイチゴ牛乳が」

「バナナ牛乳飲みますか」

 

 俺はバナナ牛乳にストローを入れる。

 

「これ新商品だけど美味いな」

「私も少し飲みたいです」

「はい」

 

 ストローつけっぱなしでジュースを渡す。

 

「あ、これ美味しいですね」チュー

「…………」

 

 間接キッスじゃないですか。

 普通はストロー変えると思うけど。

 

「…………」モグモグ

「あ、全部飲んじゃいましたね」

 

 あんまり牛乳モノを飲むと腹壊すぞ。

 

「お腹痛くなったんでトイレ行ってきます…………」

「俺も行きますよ」

 

 ほら互いに言わんこっちゃない。

 俺は肩を貸す。

 

「そう言えば体は治るんですか?」

「凄い難病なんで治った例は無いそうです…………スーパーデトロイド病って言うんですが」

「…………」

 

 くっそ、世話になったのに何も出来ないのかよ。

 病気の薬、なんかポケモンの道具で無かったけ? 

 

 元気の塊は怪我の治療だし、一応二葉に聞いてみてもいいかもしれない。

 

 

 

 ■

 

 

 

「それじゃ俺はこれにて」

「久しぶりに楽しかったですよ」

 

 俺は病室を後にする。

 玉川にも聞いてみますか。

 

「さてと、晩飯の材料を」

 

 Prrrrrrrrr

 

 誰だろうか。

 

『…………やあ、広人』

「スノウ?」

 

 なんだろうか。

 

『…………聞いていたぞ、デトロイト病って』

「盗聴かよ」

 

 バッテリーの減りも早いしハッキングしてるのか? 

 

「それで?」

『…………その病気の治療法があるとしたら?』

「!」

 

 マジ? お前調べたの。

 

『…………ひでんのくすりってアイテムが必要』

「あー」

 

 デンリュウとかコダックにあげたあの薬? 

 

『…………それを使って名医が手術すれば治るって』

「ありがとうスノウ」

『…………今度何かで埋め合わせ』

「OK」

『…………武運を祈る』ガチャ

 

 さて、買い物して戻るか。

 

 後、ジグザグマの人海戦術の範囲を広げてみよう。

 他のトレーナーにも聞いてみるとしよう。

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