「それでもう1人揃えば大学の三人トリオが揃うのに……」
「へ〜どんな変わったヤツだ?」
「飛び級で入った女の子なんだけど…………今何やってるのかしら?」
「…………」
飛び級か〜実際にあるんだな。
小さいヤツでも大人より頭のいい人間もいるからな。
ガシャーン
「ほぉ〜クズ共がいるのぉ!!」
な、なんだ? 扉が開いて偉そうなオッサンが出てきた。
顔が悪そうな印象だ。
太ってるのも気にかかる。
「チッ、ゲスーロよ」
「誰、あのおじさん」
「世界的大富豪よ? トレーナー協会の出資者」
トレーナー協会なんてあったの?
初めて聞いた言葉。
「静かにしろカス共!!」
「いえええええええい!!」
「もっとおぉ! もっとぶってぇぇぇ!!」
「わっはっはっはっ!!」
「ゲスーロ五月蝿いから止めてこいよ」
「やだね」
って言うか他のトレーナー共は奴の言葉をスルー。
まあ態度が酷いからそれが正解かもね。
無視した方がいいかも。バカは相手にしない。
「聞かんか貴様ら!!」
「いえええい!!」
「…………」カラン カラン
「ガアアアアアアア!!」ドガーン
「ほらほらほら! 卑しく鳴きなさい!!」
見事に暴れてる奴がいる。
だんまり決め込んでる人間もいるし。
「それで話戻そうか。飛び級なんてあるんだな」
「まあ、一応は」
「おい貴様」
ゲスーロさんでしたっけ?
俺に話しかけて来たんだけど。
相手にされないから俺に来るのか?
「聞こえんのか? 貴様に言ってるんだが」
いきなりクズ扱いする人間なんか相手したくない。
弱そうだから突っかかり安いのか俺。
「チッ」
「なんだその態度は? だったら貴様の大事な人間に不幸があってもいいのか〜。私達の計画に参加させようとおもったのになぁ」
…………あ? 今なんて言った?
何故そこまで言われなければならない。
「お、興味があるか? 教えてやろう。貴様ら変態共のポケモントレーナーからポケモンを徴収して平等にトレーナーに分け与える。みんな幸せだ」
バカにしてるのお前?
奪われたトレーナーとポケモンは不幸だ。
「貴様なんぞ社会的に抹殺することなんか容易い」
『…………』ザッ
あ、えれ? 皆沈黙して集まってきた。
「お前何様のつもりだ?」
「俺らの仲間に手を出そうとはいい度胸してる!」
「野望は阻止させてもらうぞ!」
いつの間にか仲間になってた。
「ま、どうせ世界大会で競うことになると思うけどね」
「だな」
「返り討ちだ馬鹿め」
世界大会ってなあに?
初めて聞いた単語ですけど?
「はっ、馬鹿どもが調子乗りおって、今に見ておれ!!」
あー囲まれたからなのか逃げた。
でもコイツら言う事聞くと思うのか?
「で? 今さっき言ってた世界大会ってのはなんなの?」
「ん〜もうそろそろ時間ね。モニターを見なさい」
モニターを?
あ、あった。
ピンポンパンポーン!
チャイムがなった。
それで左側のモニターに壮年の男性が映る。
『皆様こんにちは。トレーナー協会総帥、ロゲルタ・マルコスである』
「何この人? 顔は見たことあるけど」
「協会で一番偉い人。世界の富の数十パーセントを握ってると言われてる人よ」
大富豪の中の大富豪だな。
見覚えはある。
ロゲルタは色々話していく、トレーナーが世界を動かす事や、何故ポケモンにこだわるか。
あ、自分のガーディについて自慢し始めた。
俺は半分くらいしか聞いていないがな。
世界大会の事を早く説明しろよ。
『━━━そこで! 世界大会を開く事にした! トレーナー達には通告してある通り1ヶ月後!』
「通告って? そんな話聞いてないぞ?」
「あら? 3、4ヶ月前に連絡来なかったかしら?」
「来てねえ」
アリスに目配せすると首を横に振る。
まさか国のミスか?
『更にはご褒美もある。優勝者には可能な範囲で願い事を叶えよう!』
「流石大富豪」
『諸君の熱き魂を楽しみにしている!』ブチ
世界って事は色んな国の人間と戦えるってことだよな。
楽しみだ。
「それで、ゲスーロはその願い事を利用して私達のポケモンを奪う事を計画してるのよ。簡単に言えば強いポケモンの独占だって」
「配下のトレーナーも結構いるらしいぜ」
確かに実力がある人間は発言権は結構ある。
学校でも金持ちや喧嘩や頭のいい人間が威張っていたからよく分かる。
それを鼻にかけて嫌味な奴は嫌いだ。
しかし他のトレーナーが俺のポケモン使っても加護は発揮されないぞ? 分かってんの?
「タイプの加護の事知ってんのかな?」
「ん? 知らないと思うわ。数週間前にゲスーロに会ったけど私達が特殊な育て方やチートをしたとしか思ってないわよ。適当な答えをしておいたわ」
「俺の方も同様に1週間前に聞いてきた。どうしてそんなに強いのか質問されたぜ。無視したがな」
「あっはっはっはっはっ俺は昨日聞かれたぜ! チートを独占するなとか教えろってさ!!」
いつの間にか海パン小僧が話に入っていた。
つーか加護のこと知らないのかよアイツ。
…………負けられない。
■ ■ ■
「それじゃ行ってくる」
「気をつけてくださいね」
「大丈夫だって、ポケモンいるから返り討ちだ」
たまに暴漢のような感じで勝負を仕掛けるトレーナーがいるらしい。
返り討ちにして賞金たんまり頂くか。
いよいよ待ちに待ったオフ会である。
「どんな奴らがいるんだろうか…………」