悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

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ストリートファイター

 食後、俺達はニューヨークの市街を歩いていた。

 お口直しのガムをみんな噛んでいる。

 

「何か少し食い足らないな」

「あ、僕も」

「私も少しだけ」

「私はジュース飲みたい」

 

 ステーキを食べ終わったのだが、少し小腹がすいた。

 

 せっかく外国に来たんだし、まだ楽しみたい。

 

「あ、軽食とか売ってる店あるからそこ行こうか? ハンバーガーとかあるって」

「いいね行こう」

「飲み物置いてあるかしら?」

 

 アメリカに来る前に調べておいた。

 予習だな。

 

「お姉さん」

「何かしら?」

 

 何か呼び止められた。

 キャッチか? 無視しろ。

 

「良かったらストリートバトルを見てみませんか?」

「「ストリートバトル?」」

「あ、少し聞いたことありますね。違法の賭けポケモンバトルとか」

 

 違法賭博!? 

 捕まっても文句が言えないだろ!! 

 

「いえいえ違法ではありません。上に許可を貰ってますし」

「本当か〜?」

「本当ですよ」

 

 マフィアとかギャングに上納金でも渡してるってオチだろ? 

 

「結構観光客とか腕試しや観戦に来るんですよ」

「あ、確かにそんな話がありますね。ネットにも書いてたような…………」

 

 ホントか? 

 

「面白そうだから行きましょう」

「そうだね。ちょっと気になるし」

 

 ってな感じで行く事になった。

 

 

 ■

 

 

「ボス連れてきましたぜ」

「ご苦労、ドム」

 

 連れてこられたんだけど…………ホントにココがストリートバトルの会場か? 

 広場だけど観客が居ないし、ガラの悪い兄ちゃん達に囲まれている。

 

「ココがストリートバトルの会場でいいのか?」

「ぷッ……何言ってんだお前ぇ?」

「クックッアッハハハハハ」

「アッハハハハハっ?」

「ぎっぴゃははははは!」

「ヴァァァガ!」

「アパパパパ」

「うっーぴぴぴひ!」

 

 笑い方変だなコイツら。

 で、大体は予想つくんだけど。

 

「ここはストリートバトルする場所じゃねえよw」

「場所はもっと離れた所にあるんだよww」

 

 あ、あるにはあるけどここは偽物って事か。

 ややこしいな。

 

 それで、目的はポケモンバトルで金を巻き上げるって事か? 

 

「さて、バトルを始めようか。賞金や道具を沢山貰うとしよう」

「拒否権は無いよ〜んw」

 

 ちなみに多人数でバトルするとその分貰える賞金が減るって話がある。

 リンチはローリスクローリターン。

 

 その代わり、多人数相手に勝利するといつもより賞金がその分沢山貰えるとか。

 返り討ちはハイリスクハイリターン。

 

 前、数十人のトレーナーを返り討ちし、結構儲けた唯やアルセウスに回らないお寿司をご馳走した。

 

 話を戻そう。

 

 一見するとポケモンバトルするチームと、とおせんぼするチームで別れてるみたいだ。

 全員でやるわけでは無いらしい。

 

(なあ、俺らが選ばれたトレーナーって知らないのか? 似た場面がよくあるんだけど)

(私もよくあるわよ)

(僕も)

(私もです)

 

 皆この場面とか体験してるんだね。

 他の奴らも体験してそう。

 

 コイツは変態だからチョロそうとか。

 

(俺はいつも無双して賞金をかっさらうんだが、そっちは?)

(私も同じですよ)

 

 このパターンだと逆に飽きてくるな。

 俺も少し飽きた。

 

 もっと多人数で挑んでいいのよ? 

 

「さて、勝負だw」

「…………」

「ノコノコ着いてきた方が悪いんだよ〜ん!」

「馬鹿な観光客だなwww」

 

 草生えてるなコイツら。

 カモがノコノコやってきたし。

 

 それにコイツらの所持品は高価なのが多そうだし金持ってそう。

 

(誰やる? 一人で十分そうなんだけど)

(私やるわ)

 

 メリル、確か強いって二葉が言ってた。

 ドラゴンだよな。

 

「行け、クサイハナ!」

「サイドン、バトルスタンバイ!」

「ゴー、ゴーリキー!」

「カモン、シードラ!」

 

 調子乗ったこと言っといて? 

 進化条件とかしらないかよ。

 

「行って、カイリュー」

 

 お、600族だ。

 無双だな。

 

「しんそく!」

「リュ」

 

 ヒュンヒュンヒュンヒュン

 

「ハナ!?」

「グオッ!?」

「ゴオッ!?」

「ドォラ!?」

「「「「は?」」」」

 

 俺には見えていた。

 

「……何が起きたの?」

「さ、さあ」

 

 ポケモン達の顎をぶっ叩いていた。

 常人じゃ分からない速さだ。

 

「おい! お前らもかかれ!」

「へ、へい!」

 

 とおせんぼや見張りの役も戦うようだ。

 そりゃそうだ。負けたら賞金取られるんだからな。

 

「行っけぇぇぇ!」

「カイリュー、しんそく」

「リュ」

 

 あ、カイリューはおまもりこばん持っているぞ。

 貯まるだろうな金。

 

 平均してこのチンピラ共は三体ほどしかポケモンは持ってないようだ。

 

 それで、全員のポケモンが大体が残り一体になった。

 

「くっ、クソォ……」

「なんだよぉ…………」

「めちゃくちゃつええじゃねえか……」

 

 さっきの調子乗ってたのが嘘みたい。

 ビフォーアフターが激しい。希望に溢れた顔が絶望した顔へ。

 

 どんだけ貰えるかな〜♪ 

 確かポケモンが強くて、お金持ちほど多く貰える傾向が高いって聞いたことがある。

 

「カイリュー、しんそく♪」

「リュー」

 

 

 

 ■

 

 

 

「このハンバーガー美味しいわね」モグモグ

「ホントだな。タレが特に」モグモグ

 

 チンピラからは40万程巻き上げた。

 結構もってたな。

 

「次コレ食べるか」

「俺はこれ」

「いいわよいいわよ! じゃんじゃん奢るわ!」

 

 アルセウスに夜食代わりにテイクアウトしてやるか。

 こうして楽しく二次会をするのだった。

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