「このアイスイマイチだの」
「確かにもう少し甘みが欲しい」
ミントの味も良いが、甘い物の方が好みだ。
せがむので金を渡してホットドック屋にアルセウスは直行した。
俺は玉川達とベンチで座る。
「それで強いやついるか?」
「あんまりいませんね」
見渡してみてるとそこまで強くなく、よく動画とかでみるポケモンバトルだ。
フィールドクリエイトで作った場所でその戦いを凄い熱心に観戦している観客とか結構いる。
それで俺らにとっては大してない戦いに歓声が上がっていた。
「一人ヤバそうなのがいるそうですヨ?」
「80人抜きしてるトレーナーがいるそうです。今通りかかった人が話してました」
80人抜き……腕試しか。
どんなのだろう。
「何かの商品を賭けてる見たいです」
「珍しいきのみって誰か話してた」
あ、確かに珍しいきのみとかあまり見ない。
スターの実とかどこにあるのだろうか?
なつきとかダメージ減らしたりとかあったな。
回復とか状態異常からの復帰も。
一応きのみとかジグザグマで集めてるのだが全種類は集めていない。
時期や場所によって生息は違うらしい。
「面白そうだから見に行くか」
木の実によっては参戦するべきだな。
おやつに使えるのがいい。
あ、フィールドクリエイトで場所を作ってるらしい。
ん、岩場か。
そこにはメガネのスーツの男と短パン小僧。
「ジバコイル、ほうでん!」
「ジュプトルゥゥ!?」
ほうでんでジュプトルがノックアウトだ。
草には電気は効果今ひとつ。
「くっそっっ!!」
「これで99人。弱すぎる」
発言したのはメガネのビジネスマン風の男。
コイツがきのみを持っているんだな。
ん? あれ? コイツ世界会議で見たぞ。
何か拭いていたのだが見てなかった。
「全く、ここには強いトレーナーいないのかな?」
無双状態って事ですよね。
分かるわ気持ちが。
「このきのみが欲しくないんですかね」
あの実……見た事ないな。
俺は持ってないきのみだ。
「よし、私が行く」
「唯?」
マジでいくのか?
確かに強くなったけどあいつ結構強いと思うぞ。
「よーし次は私が相手!」
「ほぅ、威勢のいいお嬢さんだ」
唯が立候補する。
「おや? 貴方は?」
「ん?」
「どっかで見た事あるような…………」
「……どっかで会ったな」
「ええ、そのアフロに見覚えが……」
またそっちかよ!?
■
さて、唯とメガネ野郎のディアンとの対戦。
ディアンはフィールドクリエイトの加護持ちで、数個のフィールドを持ってるそうだ。
ちなみに今回は草原。
ルールは三対三のシングル。
俺の直感だとコイツは変態の仲間だろうし、何かタイプの加護持ちか?
「それじゃ行きましょうか」
「こい!」
バトルスタート!
「行け! ジバコイル!」
「行け、ドラピオン!」
ドラピオン、どく・あくのポケモン。
木羽君から譲って貰ったのにゃ。
通信交換なのでレベルの上がりが高い。
ジバコイルは連投か。
勝つチャンスはある。
「ドラピオン、ほのおのキバ!」
トライアタックの前にドラピオンのほのおのキバが炸裂。
あ、ダメージはあまり受けてないようだ。
「ジバコイル、トライアタック」
「ドォ!?」
ドラピオンを振りほどき空中に放り出される。
トライアタックがヒット。
「ドォ……」
うわっ、ダメージを受けている。
何らかの加護持ちか?
ビリリ
うっわぁ!? 麻痺したぞドラピオン!?
「ジバコイル、ほうでん」
「…………」
「ドォ!?」
うっ…………HPがあと少し。
強いぞこの相手。
「ラスターカノン!」
「…………」
ドカーン
「ド、ドォ!?」
ドラピオンが倒れた。
唯もそこまで弱くない。
これが……世界。
「行って、ドンカラス!」
相性が悪い相手。
最近やみのいしを与え進化した。
最近進化の石が高値で売られてるらしい。
金よりも高く売れるとかなんとか。
石は集めてる俺は勝ち組。
「ドンカラス、つじぎり!」
「ジバコイル、ほうでん」
一応つじぎりは当たるのだが大して聞いていない。
「…………」ドカーン
ほうでんがドンカラスにヒットする。
「カァアアアアアア!!」
効果抜群の上に急所に当たったようだ。
倒れるのは予想出来た。
「頑張って、アブソル!」
ここでアブソルの登場だ。
「行くわよ……メガシンカ!」
「ほぉ」
ブレスレット型のキーストーンから光が溢れる。
その光がアブソルを包み込む。
そして、
「ガゥ」
翼の生えたメガアブソルだ。
「ふいうち!」
「アブッ!」
ふいうちが当たる。
あ、ドラピオンやドンカラスよりもダメージがはいってる。
「ふぅ、ラスターカノン」
「…………」
「アブォ!?」
ラスターカノンがメガアブソルにヒッ…………ん?
…………あ、あれ? ほうでんよりも威力強くない?
HPが僅かしか無くなった。
もしかして…………。
「言ってませんでしたっけ? 自分鋼タイプの加護持ちですよ?」
ほうでんばっかり使ってるから電気タイプの加護持ちだと思ってた。
「どどめだ! マグネットボム!」
「オブオ!?」
「アブソル!?」
メガアブソルのHPがゼロに。
ディアンの勝利だ。
■
「まさか変装してるとは」
「まあな、その方が厄介事を避けられる」
正体をばらした。
「そうだ。この木の実良かったらどうぞ」
「いいのか? 持ってないから助かる」
「先行投資ですよ。それに沢山持ってますし」
えっと何があるかな?
ニニクの実
トッポの実
ビスナの実
上からニンニク、じゃがいも、茄子である。
ちなみにきのみは人間でも食べられるので料理に使うことが出来る。
やった、食費が浮くぜ。
「それじゃホテルに戻りますか。それでは世界大会で会いましょう」
「じゃあな〜」
また出会いがあったのだった。