「beef or chicken?」
「chicken」
そろそろ数時間すれば日本に到着だ。
アメリカ編はもう終わり。
「こう楽しむと惜しむな」
「ええ、でも同じく帰ってきたって感じですね…………」
名残惜しい。
まだ休んでいたい。ピーターパン症候群みたい。
「それで? 世界大会まで1ヶ月って事になりましたけど…………」
「三四ヶ月くらい前から通達してたとか言ってたけど」
「気になったので調べましたけど、市役所に通達されてないみたいですね」
「日本のトレーナーのみ通達されてないって。木島くんに聞いたら初耳だったとか」
おかしいなぁ。
ゲスーロの仕業か?
「まあ、そこは人脈で調べておきますね」
「助かる」
確か情報屋だっけ?
知り合い多いなコイツ。
「あ〜日本食が恋しくなるから牛丼屋にでも行くか〜」
「……よく食べれますね」
■
「ふぅ、やっと帰ってきた…………」
「疲れたね〜」
「儂は寝るぞ〜」
アメリカから帰国後、俺達は日本へ帰ってきた。
家に入った途端に脱力が体にのしかかる。
俺も休むとしますかな。
「Zzzz」
「寝るの早いな」
「まぁね、結構興奮してたし、色んなの食べたからな」
異文化に触れるのも悪くは無い。
むしろ楽しい。
「それで? 1ヶ月の間は何するの?」
「修行場巡りをしようと思う」
「修行場?」
その名の通り修行する場所だ。
木羽君に教えてもらった。
世界各地に高レベルのポケモンが沢山いる場所があるらしい。
例えばアマゾンの奥地や南極の中心辺り、サハラ砂漠等々色々各地にあるのだとか。
もちろん日本にもある。
「一番近いのは富士の樹海だな」
「樹海…………」
そう、富士の樹海である。
ゲームではシロガネ山と被る場所なのだ。
ここには高レベルのポケモン達がゾロゾロいるらしい。
木羽君や森屋君もレベル上げによく行くらしく、道具も結構落ちているとか。
で、聞いた話によると、リングマの生息密度が高いらしい。
ひこうタイプのポケモンとかも比率が高いってさ。
「なんか迷ったらヤバそう…………」
「案外大丈夫だそうだぞ?」
青木ヶ原樹海は一歩入ると出られないという俗説があるが、遊歩道や案内看板も多く、近くにはキャンプ場や公園、樹海を一望できる展望台、風穴、氷穴などがある観光地である。
しかし、遊歩道を外れて森に入った場合は遊歩道より200メートル以上離れた地点で遊歩道や案内看板が見えない場合はどこを見ても木しかない。
樹海に限ったことではなく、深い森ならどこでも同じであるのだが。
「ヤバかったら方位磁針を使うなり、携帯でGPSを使って帰ればいいし」
ちなみに方位磁針やGPSが使えないと言う俗説もデマ。
確かに地中に磁鉄鉱という磁力を帯びる鉱物があるが、若干狂うだけで大幅には狂わないだとか。
携帯機器は密集した木により電波が遮断されるとかで使えないことがあるらしく、近年では基地局が作られ携帯機器が繋がりやすくなってるとか。
「そっか、ついでにキャンプでもする?」
「いいね。飯盒炊爨とかやってみたかった」
近くにキャンプ場とかもあるし、休みの日にいいかもしれない。
満点の星空の下でカレーライスってのもいいかもしれない。
「カレー食べたい!」
「いいね」
焼肉も食べたい。焼き魚もいいかも。
「儂シチュー食べたい!」
「いつの間に起きた?」
飯の話になると食いつく。
アルセウスにも協力してもらうから。
移動とか。
「他に修行場ってあるの?」
「あるぞ」
富士の樹海の他にもいくつかあるので説明。
北海道は何個かあるらしいので省く。
山や湖、自然のスポットが沢山あるとか。
本州に行くと、恐山とかゴーストタイプが多く生息、比叡山はエスパータイプが多くいるとか。
他にも琵琶湖、秋芳洞、西表島等々も修行スポットだとか。
「北海道って確か火山もあったよね」
「ああ、そこも修行場らしい」
案の定炎タイプとか出現してるって。そこにヒードランとかもいそう。
「琵琶湖ってやっぱり水タイプ?」
「ああ、ギャラドスやホエルオーがよく目撃されているって」
日本一巨大な湖だから沢山ポケモンが泳いでそう。
水タイプが結構いるらしいので釣り人には人気のスポットだとか。
奥の方へ行けば行くほど高レベルだとか。
アメリカで木羽君からルアーボールを貰ったので使って見ようか。
北海道も湖多いから期待できるかも。
……一応ダイビングの技マシンとか用意した方がいいかも。
湖の底とかに道具とかあったり、海底洞窟とかあるかもしれない。
何があるかね?
「西表島って何か珍しいのいそうだね」
「ああ、いるらしい」
マングローブ林とかサンゴ礁とかあるし、観光スポットとして最高だ。
その島ではアローラ地方のポケモン達が沢山いて、色々な島の中でも激戦区らしい。
島のボスモンスターは巨大なキテルグマであり、現地民との共存を考えてるらしい温和な性格で、ポケモン達は人は迷惑をかけないとか。
そのキテルグマは抱き締め行為をするのだが、手加減は知ってるらしくケガはしない程度でやってるとか。
「聞いてると楽しみになってきた…………」
「俺も」
ついでに観光もいいかも。
休みの日を利用して、アルセウスを足にして行こうかと思っている。
他の変態トレーナーも修行場で鍛えてるって話だ。
俺も胡座かいてちゃいけないしな。
コロナよりも交通事故の方が規模が大きいんだなぁ…。