ただ今俺や唯、アルセウスは富士の樹海にいた。
「ガオガエン! かみなりパンチ!」
「ガオ!!」
「キュ!?」
大きなラッタにガオガエンが攻撃。
ラッタは瀕死になって逃げた。
「ここ強くない?」
「本当に強いな」
レベル50のポケモンとかわんさか。
いいなぁ。今度から通おうかな?
「ゴォ!」
「ゴーリキーだ」
カイリキーの進化前だ。
「つばめ返し!!」
「ガオ!」
「ゴォ!?」
ツバメ返しがあごにヒット。
瀕死になって逃げる。
あくタイプの加護ってば凄い。
チートった言っても過言じゃない。
「もう少し奥まで行ってみない?」
「もうそろそろ夕方だから少しだけな」
一応近くにアルセウスいるから最悪飛んで帰る。
「グマァ!」
「リングマのエンカウント率高いな」
「ホントじゃのう」
「ガオガエン、かわらわり!」
「ガオ」
「グマ!?」
ノーマルなので効果抜群。
「ゴォォ!」
「かみなりパンチ!」
なんかゴルバットが出てきたので瞬殺。
蝙蝠が出てくるんだし、もう夕方だな。
■
「さてさて、キャンプ道具レンタルして場所を借りた」
「組み立てはやった」
それでテントも唯と一緒に作る。4、5人が寝っ転がれるスペースである。
寝袋も用意した。
「さて、カレー作るか」
「儂は寝てるぞ」
寝るなー。
唯は珍しく手伝ってくれるってのに。
とりあえず飯盒するか。
まず飯盒にご飯を入れて、水が薄くなるまでとぐ。
それで目盛り通りに入れる。
「あれ? まだ火に入れないの?」
「それだと芯が残るからふやかさないとダメだと」
炊飯器使ってるからあんましないが。
飯盒の場合、そのままお米を水に浸してしばらく置く。
そして数十分浸す。柔らかくする。
よし、そのうちにカレーでも作るか。
えっとカレールウ、玉ねぎ、にんじん、肉、じゃがいも。水を入れる。
隠し味にチーズを入れる。
野外にて作るカレーは本当に雰囲気がある。
こりゃ美味しいカレーになりそうだ。
「いい匂いしてきたね」
「そろそろご飯が30分くらい経つから火にかけるか」
よしよし、近くにブロックがあったからそれを使って台にする。
「沢山木を持ってきたな」
「うん、新聞紙とかも持ってきたし」
今さっきテントを組み立てる際に、ポケモン達に木の枝とか持ってこさせたのだ。
少し多めにご飯やカレールウを作ってやったぜ。
喜べ!!
「燃やすぜ! ガオガエン、軽くほのおのパンチ!」
「ガオ」
あ、ライター程度の火は出せるんだ。
火力の調節はできるんだな。
よし、燃えた燃えた。
キルアみたいにかみなりパンチでも火をつけられたかも。
さて、沢山木を入れてそのままにしておこう。
「時間かかるし、漫談でもしようか」
「いいね。それじゃクソ兄貴達はどうなったか」
ああ、アイツらね。
最近幸せだからすっかり忘れてた。
「確かロシアでぼちぼち仕事してるらしい」
「家族一緒で良かったんじゃない?」
スノウからたまにそんな話を聞く。
「この前来てなかったのは単に連絡ミスだな。ロシアにいて連絡先が分からなかったってさ」
「ツイテナイネー」
単に運が悪いからだってばよ。
来なくて正解だな。
来たとしても嫌味とか吐いてやることも面白いだろう。
「おっ、いい匂いしてきたのぅ」
「それで幼馴染のビッチは?」
「刺されて障害残ったって」
「そうなんだ。日頃の行いってのも大事だね」
あのビッチの名前ってなんだっけ?
「今は大人しくしてるって」
「それがいいと思うよ。ビッチ行為は自重したほうがいい」
だな、晒されている時点でしばらく動かない方がいい。
「そうだ、真田グループの人間から聞いたんだけど」
「?」
「鞍田のおじさんって元警察官らしいよ」
「マジで?」
えっ? あの人元警察なの?
「しかも有名な警察一族だって」
「ふぇ〜」
なんかあの女と言ってたのはそれだったのか。
でもなんで褌一丁で山の中を歩いてたんだろうか。
■
よし、カレーと米が出来た。
皿を出してと。
「お前ら並べー」
「わーい」
「待ってました」
唯、アルセウス、そのほかの配下が並ぶ。
「うわぁ、美味しそう………」
「味見した所は会心の出来」
「期待できそう」
それで全員の皿に配り終わる。
「いただきまーす」
みんな一斉に口に入れる。
「うまぁぁぁぁぁあい!」
「最高っ!!」
アルセウスが涙を流した。
唯は幸せそうな顔だ。
他のポケモンも同じく。
美味さを噛み締めていた。
「夜空になってるな」
「キレー」
■
「ちょっと……トイレ」
「そうか」
食事中、カレーを一皿を食べて唯がトイレだそうだ。
あるよね。飯食ってる時にトイレ。
俺もよくある。
あ、唯が帰ってきた。
「あ、おかわり」
「はいはい」
………こいつ少食なんだけどな。
美味いと結構食うのか?
「ウ〜ンやっぱり美味しい」
「そうか、ありがとよ」
少し早食い? 急いで食べなくてもいいのに。
「おい、主よ………」
「なんだ………へ?」
アルセウスが指を指してるので見てみると。
「…………どうなってるの?」
あれええええ!?
唯が二人!?
「おい、どうなってる!?」
「何? 私が二人!?」
「ど、どういうこと?」
どうなったる? メタモン? それだと喋れないだろうし………ゾロアか?
「お前らお尻見せろ」
「へ? なんで」
ゾロアは変身しても尻尾を残してるって頭の隅に残ってる。
「はい」
「一応念の為触る」
「どうぞ」
こっち側の唯は膨らんだものはない。
「お前だな。唯は少食、あまり多く食べない」
「………」
「触るぞ」
それでこっち側の唯の背中に縦に長いのが。
少し掴む。
ボォン!!
「あちゃあ、バレてしもうた」
ゾロアが出てきた。
って喋ってる!?
■
「ほんますまないなぁ」
「あまりが少しあったからいいぞ」
「うまいわぁ」
ゾロアと一緒に飯を食べている。
こうなったのも何かの縁だ。
お腹すいてたらしく、唯に化けるという悪知恵を思いついたそうだ。
「ごちそうさまでした」
「そうかい」
美味しいようでなにより。
「なあ、旦那はん。ポケモンとか捕まえとんの?」
「ん? まあな」
「ウチ、仲間にせえへん?」
「………いいのか?」
あれ? 仲間になってくれるの?
「いいよ? 飯はうまいし、見ず知らずの悪狐に食べさせてくれるし。周りのポケモン達も幸せそうやし」
「オーケイ、よろしくなゾロア」
「今後よろしくどす」
こうしてゾロアが仲間になるのだった。
なんでコイツは京都弁なんだ?