「ふぁぁぁぁ」
琵琶湖から戻ってきて翌朝。
俺はあくびしていた。
それにしてもやっぱり自分の家の枕が1番寝やすいな。
慣れない枕はホント寝るのに時間がかかるな。
家の枕が1番ずら。
「あーやっぱり家の枕だわ」
「…………本当だね」
あ、唯も起きたのか。
「グッモーニング」
「ああ、うん…………おはよう」
今日は西表島だぞ?
準備はよろしいかな?
「ごはん」
「もう出来てる」
「わあ、ご飯と味噌汁と焼き魚」
「主よおはよう」
■
って事で数時間後。
「おお? この辺海が綺麗じゃの」
「まあ場所によって海の色とか違うからな」
「あれが西表島?」
西表島は日本の南西部に浮かぶ離島、八重山諸島に属する島で面積289.62km2、周囲130.0kmの島で、面積は日本で第12位、沖縄県内では沖縄本島に次いで第2位である。
島の面積のうち、90%は亜熱帯の自然林で覆われている。
みんな知ってる通りここには島の固有種がおり、珍しい動植物の楽園である。
太古の海進期にも完全に水没することなく、結果として島の生物群は独特の生態系を維持したまま現在に到る。
アローラもだいたいそんな感じだろう。
数多くの河川でのカヤッキング、海洋でのシュノーケリング、スキューバダイビングとかやってるとか。
今回は日帰りなのでやらないが、機会があったらやってみたいな。
よし、降りよう。
アルセウスは島に降下する。
「うわー海綺麗ー」
「ホントだな」
「…………」
「海水浴とかしてみたいな」
「…………」
「うおっ!?」
「どうしたアルセウスうおっ!?」
「うわっ!?」
後ろを振り返ると巨大なキテルグマ!
「…………」
ん? 腕を広げた?
(なんだ? 仲良くしたいのか)
(フレンドリーなんだね)
(喋らないから少し不気味じゃの)
確か手加減してるって聞いたな。
観光客にサービスとかしてるのかな?
「えへへ触ってみよう」ギュ
「…………」ギュ
もふもふだっけか?
いいなぁ。火とかつけたい。
「…………」ギュウウウ
「ん?」
「…………」シュパ!
「えっ! ちょっ!?」
「おい!?」
あ、あれ?
唯を連れて逃げやがった…………?
「おや? お兄ちゃん達ここ初めて?」
「ええ、まあ」
ああ、キテルグマの背中を見てたら第一島民発見。
それで話しかけてきた。
「あのキテルグマは相当温和な正確なんだが…………一つ困った癖があってね」
「うんうん」
「たまに気に入った人間を攫って秘境巡りをするんだ……まあ大体の人間が満足するんだけど、秘境巡りが終わるまで逃げることが出来ないんだ」
「わおっ…………」
島巡りをしてくれるのかあのキテルグマ。
人の予定気にしないのは困るが、フレンドリーな熊さんだ。
教えてくれた島民の方は去っていった。
「……とりあえず探そう」
「そうじゃな」
■
「うわっアローラのポケモンばかりだ」
海の方も少し見たが、アローラの水タイプが多かった。
静岡の海と違うラインナップだな。
やはり場所によって生息は多少違うんだなぁ。
それで島の中でもアローラが多い。
奥までは入っていないが、ツツケラやイワンコがよく襲ってくる。
もちろんアローラ以外も出てくる。
「それで唯はどこだ?」
「多分奥じゃないのか?」
「だろうな。島のボスって聞いたし、奥の方でなにかレクチャーしてそうだ」
どうせ珍しい木の実やポケモンとかを見ているのだろう。
俺が連れてかれたかった。
「ガオガエン、かみなりパンチ」
「ガオ」
高レベルの地域にいつの間にか入ってたらしく、ドデカバシをガオガエンで攻撃し倒す。
「少し休憩しないかの?」
「だな」
時計を見ると十二時過ぎてる。
唯は居ないし食べてるだろうからその分食ってても問題ない。
近くに海辺があるから気に腰かけて食べよ。
「お弁当の時間だな」
「いやっほう」
さてさて、今日のご飯は俵状のおにぎりとチーズハンバーグとレンコン。
更にはスープ付きだ。
「レンジが欲しいの」
「冷めてても美味しいから」
こんな時にレンジあれば嬉しい。
「うまあああああああああい!!」
アルセウスさんはチーズハンバーグを一口食べたら叫び出す。
丹精込めて作りましたからね。
「んほおおおおおおう!!」
おにぎり食べたらまた叫び出す。
確かツナマヨ入れてた。
「うほおおおおおおおおお!!」
レンコンはタレにじっくりつけて置いたから味がしみている。
自信作。
俺も弁当食べよ。
うん、上手い。
「おい、唯のは?」
「仕方ない食べていいぞ」
「ラッキー!」
唯の弁当にも手をつけた。
俺もチーズハンバーグを半分貰っておこう。
うん美味しい。
「それにしてもアイツどこ行ったんだす?」モクモグ
「探せばいつか見つかるじゃろ」モクモグ
ちょっと心配になってきた。
■
「どこだ?」
もう夕方なんだけどね!
唯は携帯持ってないんだけどどうしよう!
「主よ、飛んで見よう」
「賛成、上からの方が見やすい」
視点を変えて上空から探す事になった。
「どこだー唯!」
流石に森が邪魔で見えない。
クソッタレ。
「もしかしたらさっきの所に戻ってるかもしれんの?」
「確かにありうるな。戻って見よう」
元いた所へ戻すって事もありそう。
さて、戻ってみるか。
いなかったら捜索願を出さなければ。
「おーい、こっち!!」
あ、いた。
なにかビニール袋を持ってやがる。
土産か?
「いたいた。心配したぞ」
「ごめん。結構楽しかった」
「そうか……怪我なくて何よりだ」
もう夕方だし帰るか。
「帰るぞ」
「うん」
「そういえば弁当は? チーズハンバーグ楽しみにしてたんだけど」
グッバイ西表島。
「ねえ弁当は」
「「食べた」」
「えーっ!?」