悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

74 / 103
しまキング

「ふぁぁぁぁ」

 

 琵琶湖から戻ってきて翌朝。

 俺はあくびしていた。

 

 それにしてもやっぱり自分の家の枕が1番寝やすいな。

 

 慣れない枕はホント寝るのに時間がかかるな。

 家の枕が1番ずら。

 

「あーやっぱり家の枕だわ」

「…………本当だね」

 

 あ、唯も起きたのか。

 

「グッモーニング」

「ああ、うん…………おはよう」

 

 今日は西表島だぞ? 

 準備はよろしいかな? 

 

「ごはん」

「もう出来てる」

「わあ、ご飯と味噌汁と焼き魚」

「主よおはよう」

 

 

 

 ■

 

 

 

 って事で数時間後。

 

「おお? この辺海が綺麗じゃの」

「まあ場所によって海の色とか違うからな」

「あれが西表島?」

 

 西表島は日本の南西部に浮かぶ離島、八重山諸島に属する島で面積289.62km2、周囲130.0kmの島で、面積は日本で第12位、沖縄県内では沖縄本島に次いで第2位である。

 島の面積のうち、90%は亜熱帯の自然林で覆われている。

 

 みんな知ってる通りここには島の固有種がおり、珍しい動植物の楽園である。

 太古の海進期にも完全に水没することなく、結果として島の生物群は独特の生態系を維持したまま現在に到る。

 アローラもだいたいそんな感じだろう。

 

 数多くの河川でのカヤッキング、海洋でのシュノーケリング、スキューバダイビングとかやってるとか。

 今回は日帰りなのでやらないが、機会があったらやってみたいな。

 

 よし、降りよう。

 アルセウスは島に降下する。

 

「うわー海綺麗ー」

「ホントだな」

「…………」

「海水浴とかしてみたいな」

「…………」

「うおっ!?」

「どうしたアルセウスうおっ!?」

「うわっ!?」

 

 後ろを振り返ると巨大なキテルグマ! 

 

「…………」

 

 ん? 腕を広げた? 

 

(なんだ? 仲良くしたいのか)

(フレンドリーなんだね)

(喋らないから少し不気味じゃの)

 

 確か手加減してるって聞いたな。

 観光客にサービスとかしてるのかな? 

 

「えへへ触ってみよう」ギュ

「…………」ギュ

 

 もふもふだっけか? 

 いいなぁ。火とかつけたい。

 

「…………」ギュウウウ

「ん?」

「…………」シュパ! 

「えっ! ちょっ!?」

「おい!?」

 

 あ、あれ? 

 唯を連れて逃げやがった…………? 

 

「おや? お兄ちゃん達ここ初めて?」

「ええ、まあ」

 

 ああ、キテルグマの背中を見てたら第一島民発見。

 それで話しかけてきた。

 

「あのキテルグマは相当温和な正確なんだが…………一つ困った癖があってね」

「うんうん」

「たまに気に入った人間を攫って秘境巡りをするんだ……まあ大体の人間が満足するんだけど、秘境巡りが終わるまで逃げることが出来ないんだ」

「わおっ…………」

 

 島巡りをしてくれるのかあのキテルグマ。

 人の予定気にしないのは困るが、フレンドリーな熊さんだ。

 

 教えてくれた島民の方は去っていった。

 

「……とりあえず探そう」

「そうじゃな」

 

 

 

 ■

 

 

 

「うわっアローラのポケモンばかりだ」

 

 海の方も少し見たが、アローラの水タイプが多かった。

 静岡の海と違うラインナップだな。

 やはり場所によって生息は多少違うんだなぁ。

 

 それで島の中でもアローラが多い。

 奥までは入っていないが、ツツケラやイワンコがよく襲ってくる。

 もちろんアローラ以外も出てくる。

 

「それで唯はどこだ?」

「多分奥じゃないのか?」

「だろうな。島のボスって聞いたし、奥の方でなにかレクチャーしてそうだ」

 

 どうせ珍しい木の実やポケモンとかを見ているのだろう。

 俺が連れてかれたかった。

 

「ガオガエン、かみなりパンチ」

「ガオ」

 

 高レベルの地域にいつの間にか入ってたらしく、ドデカバシをガオガエンで攻撃し倒す。

 

 

「少し休憩しないかの?」

「だな」

 

 時計を見ると十二時過ぎてる。

 唯は居ないし食べてるだろうからその分食ってても問題ない。

 

 近くに海辺があるから気に腰かけて食べよ。

 

「お弁当の時間だな」

「いやっほう」

 

 さてさて、今日のご飯は俵状のおにぎりとチーズハンバーグとレンコン。

 更にはスープ付きだ。

 

「レンジが欲しいの」

「冷めてても美味しいから」

 

 こんな時にレンジあれば嬉しい。

 

「うまあああああああああい!!」

 

 アルセウスさんはチーズハンバーグを一口食べたら叫び出す。

 丹精込めて作りましたからね。

 

「んほおおおおおおう!!」

 

 おにぎり食べたらまた叫び出す。

 確かツナマヨ入れてた。

 

「うほおおおおおおおおお!!」

 

 レンコンはタレにじっくりつけて置いたから味がしみている。

 自信作。

 

 俺も弁当食べよ。

 うん、上手い。

 

「おい、唯のは?」

「仕方ない食べていいぞ」

「ラッキー!」

 

 唯の弁当にも手をつけた。

 俺もチーズハンバーグを半分貰っておこう。

 

 うん美味しい。

 

「それにしてもアイツどこ行ったんだす?」モクモグ

「探せばいつか見つかるじゃろ」モクモグ

 

 ちょっと心配になってきた。

 

 

 

 ■

 

 

 

「どこだ?」

 

 もう夕方なんだけどね! 

 唯は携帯持ってないんだけどどうしよう! 

 

「主よ、飛んで見よう」

「賛成、上からの方が見やすい」

 

 視点を変えて上空から探す事になった。

 

「どこだー唯!」

 

 流石に森が邪魔で見えない。

 クソッタレ。

 

「もしかしたらさっきの所に戻ってるかもしれんの?」

「確かにありうるな。戻って見よう」

 

 元いた所へ戻すって事もありそう。

 さて、戻ってみるか。

 

 いなかったら捜索願を出さなければ。

 

「おーい、こっち!!」

 

 あ、いた。

 なにかビニール袋を持ってやがる。

 土産か? 

 

「いたいた。心配したぞ」

「ごめん。結構楽しかった」

「そうか……怪我なくて何よりだ」

 

 もう夕方だし帰るか。

 

「帰るぞ」

「うん」

「そういえば弁当は? チーズハンバーグ楽しみにしてたんだけど」

 

 グッバイ西表島。

 

「ねえ弁当は」

「「食べた」」

「えーっ!?」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。