悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

76 / 103
初戦

「待ちに待った予選だな」

「ええ、ようやくですね」

「40人位だってさ」

「結構いるんだな」

 

 とある場所のスタジアム。

 いよいよ世界大会の予選である。

 

 選考の方法は県大会、全国大会、世界大会への順番だ。

 この時点は県大会。

 

 県大会のやり方はトーナメント方式で、ベスト8までが全国大会に出場出来る。

 ルールは三対三の勝ち抜き戦。

 

 参加条件はバッジ8個とってる事。

 

「これだけいるんだからチャラ男は頑張ったんだな」

「そこは褒めてあげませんとね」

 

 チャラ男は頑張ったんだ。

 糞だけど世の為人の為してたんだな。

 

「あれ? 唯さんは?」

「アイツは埼玉が所在地だからな。そっちの方へ行ってる」

 

 アイツ埼玉だからここへはいない。

 アルセウスがお供についてるらしい。

 

『皆様よくお集まりくださいました! それでは予選トーナメントを発表します!』

 

 あ、やっと発表か。

 即日発表だからずっとワクワクしてた。

 

「えっと、四ブロックに別れてますね」

「あ、皆違うブロックですね」

 

 みんなベスト4ですね。

 コイツら二人が負けないだろ。

 

「よぉ」

「あ、チャラ男」

「あ"?」

 

 そんなに怒るのかこいつ? 

 

「なんか用か?」

「調子に乗るなよテメェら」

 

 は〜? なに急に? 

 この前の事で利口にならなかったの? 

 

「色々なネットワークで聞いたりしたが、選ばれたトレーナー達殆どがお前をどんな手を使っても倒そうとしてるぜ」

「ほぉ」

 

 この前の会合での神の逆恨みか? それともゲスーロか? それともどっちもか? 

 

「覚悟しておけ。お前に明るい未来は無い」

「この前敬語使えって言いましたよね?」

「次はママに殴られたいんですか?」

「くっ、お、覚えとけ!」

 

 あ、逃げたよ。

 ママ? また脅しのネタあるんだな。

 

「それにしてもどんな手を使ってもか…………」

「そこまで恨まれる事はしてないと思うんですけどね…………」

 

 人間、何かしても何もしてなくても嫌われるって事もよくあるからな。

 善行しても余計な事だからと言って馬鹿にされるのもしばしば。

 

 逆に何かやらかしてもやらなくても味方の人間もいるけどな。

 

「おい」

「何ですか?」

 

 アリスに黒帽子と黒マスク、黒革ジャンを着た男が話しかけてきた。

 

「二回戦で当たるもんだ」

「あ、よろしくお願いしますね」

「俺は茶頼さんの一番弟子だ」

「チャラ男さんの?」

 

 一番弟子か。

 響がいいなぁ。

 

「勝ったらテメェが茶頼さんにしてきた無礼を謝らせてやる…………」

「はい?」

 

 えっと、アリスがやった事? 

 クソ市長を焚き付けてチャラ男を殴らせた事だよな。

 

 チャラ男が俺の事をド底辺とかいったり、二葉を馬鹿にしたので少しスッキリしたのだが。

 

 無礼なのはチャラ男だ。

 

「俺の名は龍宮榖郎。覚えておけ、お前の落陽はすぐだ」

「…………」

 

 と、言いながら去っていた。

 なんかカッコイイ名前だね。

 

 アリスが負けるはずが無いけど。

 

「チャラ男は私らとは別ブロックですね」

「アイツもベスト4決定ですか」

「ブロックで思い出したが北海道とかの自然がある地域じゃトレーナーが多いらしいからブロックも多いらしい」

「人の手とか入ってなさそうな所多いですし、強そうなポケモンとかいそうですね」

 

 珍しいポケモンとか居そうだよな。

 

「あ、ポケモンバトルが始まるみたいだ。準備するぞ」

 

 

 

 ■

 

 

 

 記念すべき1回戦目。

 

「い、行くぞっ」

 

 ボーイスカウト風の男子中学生っぽい。

 戦い慣れてないのかな? 声が上ずってるぜ。

 

「行けっ! ピジョット!」

「ゾロア、殺れ」

「分かったで旦那はん」

「しゃ、喋った!」

 

 喋るポケモンってのもレアだよな。

 

「見掛け倒しだ! ピジョット、つばめがえし!」

「ピジョ!」

「ゾロア、ナイトバースト」

「ほれ!」トガン

「ピジョット!?」

 

 あ、一撃。

 

「戻れ、ピジョット! 行け、プルンゲル!」

「プォ!」

「ゾロア、あくのはどう!」

「はいはーい」

「プルンー!?」

「プルンゲルっ!!!」

 

 効果抜群だー! 

 

「頼む! トリトドン!」

「どぉ!」

 

 トリトドンが。

 やっぱり海が近いのか水タイプ持ってるのが多い。

 

「ゾロア、あくのはどう!」

「どおおぉ!?」

「トリトドンォォン!」

 

 よし、勝ったのら。

 ゾロアはノーダメージ。

 

 

 

 ■

 

 

 

 はい、二回戦目ですぞ。

 今ベスト16まで残ったので、これに勝てば全国大会出場決定。

 

「信じてるぜ」

 

 お相手は電気工事とかする人っぽい服装。

 今ボールにキスをした。

 

「行け、ヌオー!」

「ヌオーッ!」

 

 ヌオーか。しめりけの特性でビリリダマとかを鎮圧する事とかしそうだ。

 発電所勤務か? 

 

「行け、ブラッキー」

「ブラァ!」

 

 ブラッキー、色違いだ。

 

「ブラッキー、だましうちだ」

「ブラ」

「ヌオ!?」

 

 あ、急所に当たった。

 

「くっ、行け! レアコイル!」

 

 レアコイルか。

 やっぱり電気タイプを使うか。

 

「ブラッキー、アイアンテール!」

「レアコイル!?」

 

 さて、次は? 

 

「行け、ゼブライカ!」

 

 特性はひらいしんかでんきエンジンかな? 

 

「だましうち!」

「ゼブライカー!」

 

 二回戦目突破。

 

 

 

 ■

 

 

 

 ベスト8。

 三回戦目。

 

「ふっ、見せてあげましょう。華麗なる戦いを」

 

 戦うのはマジシャン風の男。

 ポケモンを使った手品でもするのかな? 

 

「行け、バリヤード」

「ブラッキー、殺れ」

 

 フェアリー出すんじゃねえよ。

 

「ひかりのかべ!」

「ひかりのかべかよ……アイアンテール!」

「ブラッ!」

「バリ!?」

 

 ここはリフレクターだろ。

 

「くっ、行きなさい。プクリン!」

「アイアンテール!」

「プクリィン!!」

 

 あらら瞬殺。

 ちなみに急所に当たった。

 

「クッ! 戻れ! 行け、サマヨール!」

「ブラッキー、だましうち」

「ヨオオオウ!?」

「サマヨールゥ!!」

 

 

 

 ■

 

 

 

「先輩、お疲れ様です」

「お疲れ様、ヘルガー頑張ったな」

 

 玉川もベスト4へ。

 メガシンカしてないで戦った。

 

「ヒロトサーン! 見てましたか!」

「見てた見てた。キリキザン一匹で勝ち抜いてたな」

「いやぁ多少ダメージ喰らいましたけどね」

 

 アリスもベスト4へ。

 キリキザンで無双してたな。

 

 後チャラ男もベスト4。

 どうでもいいな。

 

 さて、全国大会出場決定だな。

 

 今さっきLINE来たが、唯も1位通過で全国大会決定だそうだ。

 

「そう言えば気になってたんですけど?」

「どうした玉川?」

「予選前の……龍宮さんでしたっけ? 二回戦見てたんですけど違う相手でしたよね…………」

「私もおかしいと思って確認したんですが……1回戦で負けてました」

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。