「ガオガエン、かわらわり!」
「…………ポリゴン2、10万ボルト」
「し、しまった! サワムラー!?」
1層で出会った俺たちはただいま6層に着いた。
それで襲いかかってきた敵を返り討ちに。
普通だったら逃げると思うんだけどなぁ。
「あ、げんきのかけらだ」
「…………私いらない」
もう結構道具を拾っているんだけどね。
今さっき何個かせいなるはいを拾っているんだ。
もうこっちの勝利は決まっている。
「さて……真っ直ぐか」
「…………合流したい」
まあ確かに。
数あった方が有利。
「ンガー!」
「ベトベトン、かみくだく!!」
「ガー!?」
ゲンガーが倒れる。
ここはPPを削る階のようだ。
1階から5階までは状態異常の階だった。
眠りや氷等の状態異常を食らわすポケモンがぎょうさん出てきた。
なんでもなおしを持っておいてよかった。
「きゃ!」
「ワタッ!?」
「しまった! 風香!」
あ、カップルがムウマに襲われてる。
観戦モードにしているが、そろそろ女の方は落ちそうだ。
「ベトベトン、かみくだく!」
「ベトベ!」
一撃でムウマは瀕死になる。
「…………良かったのか?」
「漁夫の利だ。暗いの嫌だし」
まあ、危ないし? 暗いの嫌なだけだから勘違いしないでよねっ! ふん!
「なぁ」ヒソヒソ
「うん、OK」ヒソヒソ
何を話しているのかね?
「あ、ありがとうございます!」
「助かりました!」
いやいや、困った時はお互い様ですし?
「あ、あのぉ」
「ん?」
「回復系ってありませんか?」
あるっちゃあるけんど?
「タダじゃ上げないが?」
「今さっき宝物庫がありまして、状態異常を治したりの薬や、持たせる道具があったんでそれと交換しませんか?」
宝物庫? そんなのあるの?
と、言って道具を見せてくれる。
わぁ、鉢巻だったりレンズだったり道具が沢山。
…………どうしようかな。
「オーケー分かった。取引成立だ」
「あ、ありがとうございます!」
せいなるはいを渡す。
結構余分にあったので、八個位の持ってる。
与える人が尊いと思う。
「んじゃ俺達は行く。気をつ」
俺が後ろを向いた瞬間、ポケモンバトルの音楽が鳴った。
「あ? おい、どういうつもりだ」
「は? 決まってんだろ。お前をボロクソにするんだよw」
「バカね〜普通渡さないでしょww」
「お前ら倒せば二億だぜ? 弱い振りなんていくらでもしてやるよww」
「まじチョロいわw」
なんなのこの豹変具合は。
コイツら…………恩を仇で返しやがって。
「あーりーがーとーさんww」
「お礼に二億貰っておくわwww」
コイツら助けたのは間違ってた。
ぶっ倒して道具採っておけば良かった。
「んじゃ勝負だw」
「ざまぁwwww」
なんで施したのにこんな目に合わなければならんのだ。
人が信用出来なくなるよ。
カタカタカタカタカタカタ
ん? スノウ? 何を打ってる?
あ、ここもしかして電波繋がるのか?
「行けっwルンパッパ!」
「行けwエアームド!」
「ガオガエン、ルンパッパにつばめがえし。エアームドにはほのおのパンチ」
「ガオ」
はい、瀕死。
2体とも一発で仕留められた。
でもなんだろう? ニヤニヤしてる。
「おい、次出さねえのか?」
「はぁ〜?」
「うひひww」
なんか様子がおかしい。
「な〜んで出さないか知りたいか?」
「?」
「このまま長引けばタイムアップになるだろw」
「これでなら勝利したって事になるしw」
ああ、そういう意味か。
でもそんな判定になるのか?
勝っても負けてもないし、貰えなかったりピンハネされるかも。
「でも貰える思うのか? タイムアップの引き分けで倒したと判定される?」
「いや、予選で落とした時点で勝利でしょw」
「落ちろwww」
確かに貰える可能性がある。
クッソ、嫌な奴らを助けたな。
…………よし、気絶させてポケモンを出させよう。
「…………広人」
「なんだ?」
「…………任せな」
「?」
パソコンカタカタ打ってたし秘策でも?
「…………おい、鰐淵豊一と田島風香だな?」
「……なんで知ってんの?」
「もしかしてストーカーww?」
調べたんだ。
「…………男の方」
「な〜に〜?」
「…………お前のパソコンをハッキングしたけど」
「……へ?」
「…………この写真ヤバいだろ」
「………………」ガク ガク ブル ブル
「…………然るべきとこに持っていけばどうなる?」
やっぱりやらかしてる人間か。
皆スネに傷を持ってるからな。
「…………女の方」
「な、何」
「…………LINDA、糸井義彦」
「ひっひい!? な、なんで知って!」
「…………いいのか? やばくね?」
言ってる意味わからんがヤバいんだな。
「…………こっちとら情報網多いんだよ。ナメるなよ馬鹿共が」
「「ひいっ!」」
「…………2億山分けか、社会的に抹殺されるか」
「うっ…………」
「…………やるのかやらねえのか?」
「いけ、マッスグマ!」
「マグカルゴ! 行け!」
■
「ふぅ、助かったぜい」
「…………アイツらの日頃の行いが悪い」
すぐ近くに階段があったので登った。
それでゴールドスプレーが結構あったので振りかける。
ドカーン!
「少し遠いな? 爆発音がする」
「…………全然聞こえん」
身体能力が超強化されてますしね。
耳もよくなってる。
だいばくはつは面倒だからな。
さっさと切り抜けよう。
あ、げんきのかけら見っけ。
「…………暗くて全然見えん」
「俺も」
ポケモン倒したくてもゴールドスプレーしてるからね。
ずっと暗いまま。
「あ、先輩!」
「広人さん!」
「あ、お前ら」
やっと会えたな。
「平気か?」
「少しダメージを食らってる子がいますけど問題ありません」
「私もでーす!」
よかよか。
「で? どっちが頂上かわかる?」
「こっちです」
トレーナー倒してたか。
よし幾三!
ああ、他の奴らはどうなったんだ?
「あ、階段見っけ」
■
「よ、広人。お疲れさん」
「木場君か、先に来てたか」
あ、いなかったやつが全員揃ってる。
「あ、あっちに登録してきなよ。順位で何か有利になるみたいだよ?」
第二次予選は何をやるのだろうか。
「…………広人、先どうぞ」
「先輩の方が先に着きましたしね」
別に先でも後でもどっちでもいいんだかな。
俺は登録を済ませ、そこら辺にあったドリンクバーで喉をうるおすのだった。