『ゴウカザル! ソーラービーム!』
『しまった!? オーダイル!?』
わあ、ソーラービームがかめはめ波みたいに撃ってる。
「これでゲームセットだ」
最後の森屋君の試合が終わり、ウチらの派閥が全員世界大会に進出した。
さて、ここからが本番だ。
全員が強敵だからな。
『皆さんお疲れ様でした! それでは明日の全国大会のトーナメントを行います!』
まあ、結構時間かかってますしね。
明日に繰り越しでしょ。
『ルールは3対3の勝ち抜き戦! 準決勝からは6対6のルールに変更になりマース!!』
6対6か。
俺のポケモンも多いし、逆にポケモンの数少ない唯だと不利だ。
『少し早いですが、トーナメントの組み合わせ表を発表します!』
あ、スクリーンに写真が映り出された。
次に写真がシャッフルするよな映像になる。
それで横に自然に並べられ、全員の対戦相手を映す。
それで? 俺の相手は?
「…………お、私か」
「スノウか」
初戦の対戦相手はスノウか。
…………情報少ないな。
ポリゴン2とネイティオくらいしか直に見てないし知らない。
多分飛行タイプの加護持ちだろう。
兄貴良い奴だし、トレーナーとして色々教えてそう。
まずは疲れたし、泊まってるホテルへ帰ろう。
バイキングだっけ? 楽しみだな。
■
「よっこいしょっ」
ふぅ、鰻美味かったなぁ。
屋上でひと涼み。
「…………よ、広人」
「スノウか」
ん? 何の用だ?
「…………切り札があるって聞いたが? ホントか?」
「聞かれてたか…………」
まあ、情報として入ってるだろ。
「…………あの二匹か?」
「?」
「…………?」
二匹? 全部は知らないのか。
まあ、唯が偶然やらかしてくれたけど。
誰にも話してないからな。
「…………私は勝つつもりだぞ?」
「俺も当然だ」
当然だろ。
電気、岩、冷凍の技を覚えさせているので前と同じ技編成とは違うのだ。
「…………データを洗い直さなければ」
「そうか、気張れや」
「…………うん」
スノウは去っていった。
「……ふぅ」
一応、スノウの県予選のビデオを見た。
手持ちはポリゴン2、ネイティオ、ワタッコだ。
だけど疑問が一つ。
本当にこの三体か?
アリスはメガバンギラスを奥の手で全国大会で使うと言っていた。
だったらスノウも何か持ってるんじゃあないのって話。
情報通だからなんかヤバい情報とかありそう。
とりあえず頑張ろう。
「ファイトーオウッ!」
ごくせんみたいな感じで。
「…………」
「…………あ」
視線があったので振り向くと森屋君…………いたの?
「どっから見ていた」
「よっこいしょの所から…………」
最初からじゃん。
「それにしてもスノウさんが対戦相手か……」
「まあな」
「県予選じゃあ全然本気出してないみたいですね」
「やっぱり隠し玉あるのか」
「ええ、ギャラドスもいるみたいですよ」
ギャラドスか……飛行持ってるし強いしな。
「あとは……あ、あのヤバいポケモンか」
「あのヤバいポケモン?」
「あ、やっぱなんでも無いです……それじゃ対戦相手の研究もあるので失礼!」
あ、行っちゃった。
ヤバいポケモンってなんじゃろ。
まあ、とりあえずギャラドスがいるってことは収穫だな。
■
ワアアアアアアアアアア!!!!
スタジアムである。
沢山人間がいますな。
『それではああああああ! 決勝トーナメント一回戦を始めまーす!!』
俺対スノウ。
三対三の勝ち抜き戦。道具使用禁止だか、持たすのはOK。
『それでは移動します!』
シュン!!
あ、移動した。
スタジアムの真ん中の長方形の草原フィールド。
スタジアムのボードには俺らの顔とポケモンの画像が入るマスが。
雰囲気出てる。
アニポケのポケモンリーグみたい。
「…………行くぞ、広人!」
「来やがれ!」
『それではああああああバトル開始ぃぃぃぃ!』
あ、聞いた事ないバトル音楽だ。
気分が乗ってくる。
「行け、ベトベトン!」
「…………行けワタッコ!」
ワタッコ……か。
素早さ高そう。
「…………やどりぎのたね」
「タッコ!」
案の定先手を取られた。
やどりぎを植えられる。
「とくづき!」
「ベトベ!」
どくづきがあた……らない。
外れた。
「…………へへっラッキー。マジカルシャイン」
「ダッコ!」
普通等倍ダメージを貰う。
さらにやどりぎでダメージ。
「いわなだれ!」
「ベトベト!」
「タッコ!?」
当たって効果抜群だが、
「僅かに残ってるか」
「…………きあいのタスキ」
装備してるの?
綿の中に隠してるのか。
「ベト!」
「…………回復してる?」
ああ、くろいヘドロ持たせといた。
「…………マジカルシャイン」
「くっ、どくづきだ……」
瀕死になったが四割程体力が削られた。
次は?
ネイティオか?
「…………行け、ギャラドス」
ここでギャラドスの登場だ!
「ベトベトン、いわなだれ!」
「ギャアアア!」
効果抜群なのだがまだHPが残っていた。
「…………ギャラドス、じじん!」
「しまった!」
確かにじじんを覚えるっけな。
「ベト!?」
くっ、瀕死だと!?
マジかよ。玉川達よりも強くないか?!
「行け、サザンドラ!」
「グオオオ!」
「…………こおりのキバ!」
くっ、効果抜群だ。
多少のダメージが入る。
「ガア!」
「サザンドラ、れいとうビーム!」
「ガアアアアアア!」
「…………くっ、ご苦労ギャラドス」
あと一体。
「戻れ、サザンドラ」ボシュン
一応戻す。
何を出してくるか。
「やれ、ガオガエン!」
「ガオ」
「…………行くぞ」
ポン
何年前だろうか?
金銀によってレベルが違うポケモン。
カントー地方まで行ったりして羽根をゲットした。
懐かしい懐かしい。
「キシャアアアアアアア!!」
サトシもこのポケモンを初っ端で見たらしい。
心正しきトレーナーの前に、七色の翼を光らせながら姿を現すと伝えられる伝説のポケモン。
にじいろポケモン、ホウオウ。
「ええええええええええええええ!?」
「…………フッ」ドヤ ドヤッ
嘘だろ!?
なんでいるのぉぉぉぉぉぉ!?
「おい、どこで捕まえた…………」
「…………兄貴とバイク中に山奥で」
ぴえん。
「…………怪我してたから治すと懐いた」
凄いなオイ。
あ、アルセウスゲットした俺も強運。
「さて、気を取り直して。ガオガエン、かみなりパンチ」
「…………ホウオウ、そらをとぶ」
あ、しまった!
そして、急降下。
「ガア!?」
「かみなりパンチだ!」
「ガオ!」
効果抜群。
なのだが3割しかダメージしか与えられない。
こっちは2割程度もらったが。
こっちの方がまだ有利。
ŧ‹”ŧ‹"ŧ‹"
「…………たべのこしか」
持たせておいた。
少し回復。
「もう一度かみなりパンチ!」
「ガオ!」
「…………じしん!」
クソッタレぇぇぇぇ! 覚えられてたのかよぉぉぉ!
「ギュオオオオオオ!」
大ダメージを受けた…………あ、わずかだがヒットポイントが残っていた。
ガオガエンのかみなりパンチが当たる。
「…………アイアンヘッド!」
ガオガエンは瀕死に。
あとホウオウは半分以下のHP!
スノウもあまり顔に見せないけど焦ってるだろ。
「行け、サザンドラ!」
「グギャアアアアア」
頼むぞ!
「あくのはどう!」
「…………くっ!」
こだわりメガネ。
特攻を1.5倍にする。どっちかと言うとサザンドラは特攻タイプだ。
ドガアアアアアン!
「グァ…………」
俺の勝ちだ!
■
「まさかホウオウ持ってるとはなー」
「…………最初小さかったけど成長した」
なるほど、雛の頃から育てたのか。
「…………唯の試合始まるみたい」
「ああ、どんな因縁の対決なんだろうな」
次は紳士のおじさんと唯だ。
まさか……紳士が唯の関係者だったとはな。
『第三試合はじめまぁぁぁす!』
あ、そろそろだ。
俺らはみんながいる席に軽く急ぐ。
『真田唯VS真田弓兵! バトル開始ぃぃぃぃ!!』