悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

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真田家

 俺達は座る。

 

「まさか紳士のおじさんが唯の知り合いだったとはな」

「…………まあな。色々あったらしいぞ」

「おっ、たこ焼き美味い!」

 

 確か唯パパの名前が真田剣兵だったな。

 下の名前が弓兵だし名前が兄弟っぽい。

 

 槍兵って兄弟もいるのだろうか。

 

「…………でだ。アイツの正体だがフランスの傭兵部隊で働いていた傭兵だ」

 

 そういえば動きがキレッキレだったな。

 

「…………付いた異名が【撃墜王】だそうだ」

「何をした…………」

「…………銃でヘリコプターを墜落させたらしい」

「ええっ……」

「木場さん、この動画見てくれませんか? 格闘使いの」

「あ、それ見た。まさかあれを初っ端から出すとはね」

 

 銃でって、よく墜落させたな。

 燃料とか操縦士を狙ったのか? 

 

「…………あと一人で敵の拠点を制圧したと」

「……すげぇな」

「…………海外では有名だそうだ」

「そうなんだかぁ…………で、傭兵を辞めたのか」

「…………まあな。危険な仕事だからな」

 

 確か無職って言ってたし。

 

「…………それで今は財産食い潰しながら覗き活動してる」

 

 イヤイヤ、覗きするってのはどうなんだよ。

 もっと就職するとかそんな選択肢は無かったのか。

 

「…………たまに、お偉いさんからボディーガードの仕事してるって」

 

 もう民間警備会社に就職したら? 

 覗き魔から足を洗ってさ。

 

「…………ちなみにアイツは」

「始まるみたいだな」

「…………本当だ」

 

 

 ■

 

 

「……さて、戦いましょうか」

「うん、勝つ」

「ほう、若いですな」

 

 ちなみに紳士の歳は40歳だ。

 結構老け込んでるようで意外と若いんだな。

 

「行け、ドンカラス!」

「カァ!」

「ほう、ドンカラスですか」

 

 一見有利なのは唯の方だ。

 悪はゴーストに効果抜群。

 

「お行きなさい、ムウマージ」

「ム!」

 

 ムウマージか。

 確か図鑑の説明には呪文のようなモノを唱えるって記載。

 不幸の呪文もあれば、恋愛成就の呪文もあるから探す人もいるってさ。

 御守りや神頼みと大体同じやな。

 

「ムウマージ、マジカルシャイン!」

「ムゥ!」

「ドオォ!?」

 

 うおっ、効果抜群だな。

 

「ドンカラス、つじぎり!」

「ドオ!」

 

 と、言っても半分以下のダメージだ。

 効果抜群なのにな。

 

「ダメ押しですよ! マジカルシャイン!」

「かァ!」

 

 ドンカラスが戦闘不能。

 やっぱり強いな。

 

「頑張って、ドラピオン!」

 

 ここでドラピオンだな。

 

「ムウマージ! シャドーボール!」

「ムマ!」

 

 半分以上のダメージだ。

 

「ドラピオン、かみくだく!」

「ム!」

「ほう、追い詰めましたな。もう一度シャドーボール」

「ムマ!」

 

 ドラピオンは瀕死に。

 残り一体、次はアブソルだ。

 

「行け、アブソル! メガシンカ!」

 

 アブソルは光の玉に包まれ、翼の生えたイケメンに変身。

 

「ほほう、メガシンカですかな? 神々しい」

 

 俺のメガシンカも見られる機会があるかもしれない。

 

「つじぎり!」

「ムマ!?」

「ご苦労、ムウマージ」

 

 ムウマージはボールの中へ。

 

「やりますな。兄貴の娘だけはある」

「…………」

 

 一体何があったのだろうか。

 大企業のトップの兄弟が何故フランスの傭兵会社へ入るのだろう? 

 

「次はそうは行きませんがな。ゲンガー!」

「…………」

 

 あ、影からゲンガーが出てきたわ。

 影とかに入れたんだな。

 

「つじぎり!」

「ほろびのうた」

 

 あ、使えるもんな。

 ……非常に不味い状態だ。

 

 つじぎりでダメージは入るが決定打にはならず。

 ほろびのうたが決まる。

 

 特性マジックミラーでも反射出来ん。

 

 互いのカウントが3になった。

 

「まもる!」

「シャドークロー!」

 

 やっぱりまもるを持っていたか。

 シャドークローは効果抜群なのに当たらない。

 

 ほろびのカウントが2になった。

 

「くっ……」

「ふふっ、ライバルの傭兵部隊の方がもっと陰湿ですかな?」

 

 一見狡いとは思うが、戦場じゃルール無用だからな。

 あと、アブソルもほろびのうた覚えるし立場が上だったら俺も唯もやるよ。

 

「もう一度まもる」

「…………」

「くっ、つじぎり!」

 

 まもるに阻まれ当たらず。

 ほろびのカウントが1になった。

 

「それでは戻りましょう」

「…………」

 

 ゲンガーは戻る。

 

「ガラ!」

 

 アローラのガラガラか。

 炎、ゴーストか。

 

「…………シャドークロー」

 

 一応半分以上ダメージは食らった。

 …………アブソルのHPがゼロになる。

 

「くっ…………」

「見事なポケモンを育ててます。また再戦の機会があればまた戦いましょう」

「ええ、ありがとうございました……」

 

 この紳士礼節も弁えてやがる。

 

 悔しいだろうなぁ唯。

 

 

 

 ■

 

 

 

「負けちゃった…………」

「…………ウチも負けた」

 

 唯もスノウ共々強いと思うが相手が悪かったな。

 

「ほら、チェロスじゃ」

「ありがとうアルセウスさん……」

「…………そのフランクフルト寄越せ」

「くっ、それ買ったばかりなのに…………」

 

 俺もチェロスを貰う。

 ぅん、甘い。

 

「あ、小休憩ですね。何か買ってきますか?」

「俺も行くよ」

「儂、たこ焼き!」

 

 これでベスト8だ。

 次の組み合わせを見てみよう。

 

 第一試合、俺VS鞍田隆一郎。

 

「鞍田のおっさんか」

「ふっ、我が筋肉のリベンジッ!」

 

 第二試合、真田弓兵VS森屋浩介。

 

「ほっほっほ、若いですな」

「あ、柚子姉。ついでにコーラお願い」

 

 第三試合、木場明人VS黒田アリス。

 

「アレは使いたくないかなぁ」

「広人さーん玉川さーん。手伝いますヨー!」

 

 第四試合、木島聖騎士VS玉川柚子。

 

「髪整えるか……」

「たこ焼きと……コーラですね?」

 

 改めて見ると全員強者だな。

 木場とか紳士は実力を見せてないから楽しみだ。

 

「俺もたこ焼き食いたくなったな」

「行きましょうか」

 

 

 

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