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「いやあ太陽の光が眩しいな」
「ああそうだな、アメ食う?」
「頂こう」
俺達はダンジョンから出て来た。
そして隣には白い着物を着た長い黒髪の美女がいる。
「お前人間化出来たんだな」
「ああ、その方がエネルギーの消費が少ない、この方が話しやすいであろう」
「何でもありだなアルセウス」
まさか擬人化出来るとはな、さすが神話クラス。
結構萌えもん好きなんだ俺。
「とりあえずアルセウスはご飯食べる? 昼だし」
「頂くぞ我が主よ」
□ □ □
「うんまっ、主のご飯メチャクチャ美味だぞ!」
今日のご飯は山菜ご飯だ。
そろそろ米が少なくなってきたな。なんとかしないと。
ステータスを見てみるとバッジのアイコンにお知らせがある。そういえばアルセウスはLv60だから条件を満たしたか。全部で4つ手にいれた訳だ。
それで追加される機能は、
2つ目の機能は自転車、マッハとダート両方。
3つ目の機能は釣竿、だかどんな釣竿かはランダムらしい。
4つ目の機能は技を思い出させる機能だそうだ。
自転車は移動には嬉しい。色んな所へ行く予定だしな。
釣竿はルアーや錘が付いており、一式揃っている。釣りをしたことない俺にもやり方が分かるように説明書もある。
技の思い出す機能はバトルではバリエーションが広がり重宝するな。
「主、お代わり」
「はいはい」
それでアルセウスだ。ツキ過ぎて怖くなってきた。
「テレビというのかコレは?」
「これでチャンネルを変えるんだ」
「おおっ!」
よし、ご馳走さま。今2時か、間に合うな。
爺ちゃん家に行ってきんのたまの換金を頼もう。
未成年が金なんか売ると怪しまれそうだからな。
「アルセウス、ちょっと出かけてくる。留守番して待っててくれないか?」
「了解したぞ主よ、テレビを見ながら待っているぞ」
こうして爺ちゃん家に行くことにした。
□ □ □
「爺ちゃん久しぶり」
「お、広人ではないか」
俺の爺ちゃん、影山錬三。不動産会社社長だ。まあ一人で営業してるから社長だ。生活費はこの人に支給されている。
「まあよくきた、お菓子出してやろう」
「ありがとー爺ちゃん」
お茶とカステラ、おはぎ、団子、ケーキが出てくる。
……多くない? 太らせて俺を食べたいの?
「いやあもうそろそろ賞味期限が切れそうなのでな、うっかりしとった」
「………」
「悪かったわい、たくさん食べていいからな」
まあいい食いだめしておくか。
貴重なエネルギー源だしな。
そして時間をかけて完食する。上手かった。
「それで今日は何の用じゃ?」
俺はこれまでの事を話す。
「ほほう、わかった預かろう。そういった知り合いがいるのでな」
「頼むよ」
「それで一人暮らしはもう慣れたか」
「ぼちぼちかな、特に困った事ないし」
庭の手入れとかは自分でやってる。
管理する条件で借りてるからね。
「んじゃ、これ渡しておくよ」
きんのたまをどうぐのアイコンから取り出す。
全部で6個位渡す。合計で重さは3kg程だろうか。
「わかったぞい、明後日くらいにまた訪ねてくれ」
「ありがとう。お菓子ご馳走さま」
「また来いよ」
□ □ □
俺は誰もいない住宅街を歩く。
それにしても結構食べた。しばらく甘いものは食べたくない。
早く帰ろう。アルセウスが待っている。
歩いていると向こう側から人が歩いてくる。
外見は金髪でセーラー服の女子高生で、顔は暗くてよく見えない。
夕方でうす暗いのに出歩いていたら危ないな。
ん? 後ろから足音がするな。しかも早い音で。
後ろを見ると暗いから顔は見えないが体つきで男性だろう。そんでもって俺を追い抜き、徐々に足の動きがが早くなる。
あっ、そのまま女子高生にぶつかった。何処に目を付けているんだ?
そして男は全速力で逃げる。どうしたんだ急に?
「え?」
今のは女子高生の声だ。
声を出した後倒れる。
「おい! 何があった!」
俺は駆け寄る。何かがおかしい。
女子高生の腹を見ると刃物が刺さっている。
嘘だろ通り魔かよ!
「ううっ……」
よく見ると鳩尾に深く刺さっている。
まずいなここは確か急所だったはずだ。
ここは救急車呼ぶか。あっ携帯修理に出してたっけ。あの時クソガキに壊されていたんだと思う。
「ぃゃだ……」
かすり声だ。
「……死にたくなぃよ」
顔が青ざめてくる。まずいな瀕死の状態だ。
……待てよ、瀕死って事はだ。
俺はステータスの道具アイコンからとある道具を出す。効くかどうか一か八か賭けてみるか。
げんきのかけらをアイテムアイコンから出して女子高生に触れる。
するとかけらが突然光り出し、傷が塞がっていく。
これ人間にも効くのかよ……。
「ああ、良かった」
顔色も赤みが出て来たしもう大丈夫だろう。
ここは道路だし寝かせるのは不味いから移動するか。
□ □ □
「ぅん?」
目覚めたようだ。今公園のベンチに横たわっている。一時間程眠っていたな。
「あのぅ、あなたが助けてくれたんですか?」
よく顔を見たらかなりの美少女だなぁ。寝ているときに目の保養をさせてもらった。
「さあ倒れていたから運んだだけだよ」
「いえ、とぼけても無駄ですよ。なにか出して治してましたよね?」
あの時意識あったのか。
「この度は助けて頂きありがとうござモガッ!」
俺は今さっき拾ったオボンのみを口に入れて逃げる。
美少女にお礼言われるなんて恥ずかしくてたまらないし、アルセウスが家で待っている。
俺はダッシュで帰るのだった。