悪タイプ使いの成り上がり   作:煽りイカ

96 / 103
世界トーナメント

 ? side

 

「それで…………よかったの?」

「…………ん、何を?」

「世界大会。参加しないで」

「良かったに決まってるでしょ。こっちにもやることあるの」

「そう…………」

 

 相方にコーヒーを注ぐ。

 マスターは箱に入った羊羹を出し皿に乗っける。

 

 高級栗羊羹…………一本七千円。

 

「まあ……でも羨ましかったかな? ポケモンバトルでシノギ削って見たかったけどね」ŧ‹”ŧ‹”

「やっぱり? 食い入るように見てたしね」

「ま、まあね。勧誘しようかと考えてるトレーナーもいるし、顔なじみもいるしさ」ŧ‹”ŧ‹”

「マジ? 顔なじみいるの?」

 

 羊羹を切って、相方に渡す。

 

「計画上、参加は出来ない。普通の身の上だったら参加したかったんだけど…………」ŧ‹”ŧ‹”

「今は計画が大事ね……」ŧ‹”ŧ‹”

「美味いねこの栗羊羹」ŧ‹”ŧ‹”

「本当だね」ゴクン

「高い羊羹ってのもあるんだね〜」

 

 栗羊羹の味と舌触り舌づつみをうつ。

 近くには高級抹茶羊羹もスタンバイ。

 

「羊羹は甘いけど世の中甘くないし気をつけよう。マスター」

「わかってるよ。ミュウツー」

「そうだ。 観戦しにいかない? ハワイにマーキングしてたよね?」

「いいね〜マカデミアナッツ食べたかったんだ」

「行こっか」

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

『皆さんお疲れ様です! それではトーナメント表が表示されるまで少々お持ちください』

 

 ふあ、終わった。

 発狂する奴とエンカウントしたけどどうなるかと思ったし。

 

 で? 周りを見ると数十人。

 格闘の奴もいるのでこれが最終ラウンドに戦うトレーナー達だって事か。

 

「広人さん、クリアしましたヨ?」

「おお、アリス。バトルチューブをクリアしたか」

「…………私もやったぜ」

「スノウも」

 

 振り向いたらアリスとスノウが。

 コイツらは生き残るよな。

 

「あれ? 玉川さんと唯さんは?」

「唯は俺が倒した」

「そうですか。運が無いというか」

「運要素の予選だからな。と言ってもポケモンバトル自体は運要素だけど」

 

 バトルファクトリーだろうがバトルアリーナだろうが運要素だろ。

 対戦相手とポケモンはランダムに決まるしな。

 実際、バトルタワーでも弱点タイプを出されたり、わるあがきするまで待った思い出がある。

 

 …………玉川は落ちたのか。

 結構強豪トレーナーだとは思うけど。

 

 よく見たら周りの人間は変態組だな。

 

「スノウ、ゲスーロ側の人間っているか?」

「…………いない。多分全滅」

 

 よし、全滅。

 俺らのポケモンは無事だな。

 

 

 

 ■

 

 

 

「それにしても濃いメンバーが残ったなぁ」

「ホントですねー」

『お待たせしましたー! それでは対戦相手を発表します!!』

 

 あ、画面に俺らの絵、三十二もの顔が映る。

 それでシャッフルされる。雰囲気出るね。

 

 ジャラララララ

 

 どんな組み合わせになるんだろう。

 虫、格闘、フェアリーは食いあってくれないかにゃ? 

 

 ジャラララララ

 

 ん? 長いな。

 まだかよ。

 

 ジャララララララ ジャン! 

 

 あ、出た。

 えっと誰だ相手は? 

 

「おや、貴方ですか」

「眼鏡野郎……」

 

 この前唯と戦った眼鏡野郎、ディアンだ。

 

 確かコイツは鋼使いだったはず。

 鋼のヤバいのは…………結構いるよな。

 

 とりあえずガオガエンや炎格闘地面のポケモンを用意だな。

 

 逆にあっち側は格闘タイプ技で攻めてきそう。

 ルカリオとかいたりして。

 

 あ、他の奴らも対戦相手はどうなってるだろうか。

 

「あれ? 僕とやるんだね?」

「よろしく❤」

 

 木場VSヴォンさん。

 

「ァァァアアアアアアア!!」ガシャーン

「…………」

 

 デイスVS木島。

 

「ふぅ…………」ビチャ

「ウォッカですかな? 良い酒蔵紹介しますよ」

 

 バーブンVS真田弓兵。

 

 わぁ、強敵同士がマッチングしてるぞ? 

 荒れるな〜。

 

「それにしてもやばいのとマッチングしてますね」

「強敵同士の戦い多いし」

 

 ちなみに隣の次の相手はジゼルVSスノウのどっちかだな。

 

『はい! ルールを説明しますね! 準々決勝までは三対三。準決勝からは六体六のフルバトルです!! 道具の使用は禁止ですが持たせるのは可です!』

 

 大体日本と同じか? 

 もう少し捻りが欲しいんだけど! 

 

『ちなみにフィールドはランダムでーす』

 

 まあ、そりゃそうだな。

 でもどんなフィールドがあるんだろ? 

 

 草むらや岩場や砂場とかあった。

 捻りが欲しいフィールドとか無いか? 

 

『それじゃトーナメントは明日! ぐっすり寝てくださいね!』

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 あーあ。砂浜が綺麗だな。

 大会終わってもまた来たいかな。

 

「あ」

「あ」

 

 誰か黄昏てると思ったらイーファンだっけ?

 中華服着てるから中国の人かな。

 

「ヒロトさんでしたっけ」

「まあな。お前強いな」

「ええ、結構奥地で修行したんですが……加護持ちには敵いませんよ」

 

 そうか? 結構通用すると思うけど。

 

「そういえば何の加護持ちだ? 気になってた。俺は悪タイプの加護」

「もうヒントは出しましたけど答え合わせしますか。拳の加護と言って、パンチ技は攻撃力2倍と急所に当たりやすくなる加護です」

 

 あ、確かにパンチ技しか繰り出してなかった。

 しかも威力が高かった。

 

「もうひとつあるんですけどそれは秘密です」

「いいよ。俺もまだ加護があるし」

 

 もうひとつあるんだ。

 なんだろうか。

 

「こっちも質問しましょう。なんの趣味を持っているんですか?」

「俺……あまり変態じゃないんだけど」

 

 人並みに女の子が好きだったり、カツアゲしてるだけなんだけどなぁ。

 

「そっちの趣味は?」

「ショタ専です」

「小学生とか?」

「正確に言うと一二年生くらいですかね」

 

 うーん。鞍田のおじさんよりも大人しいしマトモな方なのかな? 

 

「…………おかしいですか?」

「いや、他の奴らの方が頭がおかしい。今日の変態の仲間達を思い浮かべろ」

 

『ヒャッホォォォォォウ』

 

『もっとぶってぇぇぇぇぇ!!』

 

『暖かなァァァァァ!! タイヨォォォォォの下にぃぃぃぃぃぃぃ!! あ"あ"あ"あああああああああ!!』

 

『ほほう、良い角度ですな』

『分かるか?』

 

 マトモな方だな。

 

「でもなんか面白い変態話無いんですか? 」

「変態話……」

 

 まあ……あるちゃある。

 

「この話は懺悔だけど…………誰にも言うなよ」

 

 

 ★

 

 

 

『先輩、ちょっと眠いんで寝ます〜肩貸してください』

『いいぞ。止まる時に起こす』

 

 玉川と電車に乗った時、眠くなったのかスースー寝てしまった。

 

『Zzz』

『…………』

 

 玉川は少しキツめワンピースを着ており、体がハッキリ出ている。

 

 なので胸が強調される。

 元々巨乳なので倍々の見応えだ。

 

『…………』

 

 ここで…………俺は魔が差し出してしまった。

 電車内は誰もいない。

 

 こっちも判断力が鈍ってるのか、手が勝手に動いてしまい、

 

『……』モミ

 

 揉んだ……触ったじゃなくて揉んだ。

 やっぱり……大きいし柔らかい。

 

 しばらく数秒このままだった。

 

『次は〇〇〜』

『…………』ヒョイ!! 

『んあ……? 先輩? もう着きましたか?』

『いや……もう1つ先の駅だ』

『分かりました……もう少し寝ましゅ』

 

 

 ★

 

 

「気づかれて無いようですね。僕は口硬いので安心を」

「助かるよ……」

「先輩。その話本当ですか?」

「なっ!」

 

 全力で振り向く。

 なんだと? いつの間に玉川が!? 

 

「…………嘘だよ私だ」ニヤリ

「スノウかよ……」

 

 




5Gって怖いぁ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。