アナザーエンドの後日談   作:眼鏡が好きなモブ男

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最近朱里ルートを見て書きたくなっちゃいました。
誤字脱字は報告してください。


ながーいプロローグ
プロローグ?


俺は何かに導かれて路地裏へと辿り着いた。

どうしてなのかはこれからも明らかにならないだろうし、探ろうとも思わない。

ただ、何よりも確かなのは、彼女―浜野朱里に会うために俺はここに来たんだ。いや、もしかしたら今までの人生すらも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「置いてくわよ」

「おーい、待ってくれ!」

俺達はこれから適当な喫茶店でお茶をすることにした。ナンパと思われたのが不本意ではあるが。

彼女が気に入った店は意外と直ぐに見つかった。

「ここなんてどうかしら」

「あの、こういっちゃなんだけど、こんな所でいいのか?」

「………だし」

「え?」

「何でもないわ。行きましょう」

「あ、ああ」

良く言うならば隠れた名店という雰囲気というのだろうか。店は最近の女の子が好むような、小洒落たパフェとかを出すとは到底思えない店だ。

第一印象が最悪だったのか。それとも、彼女がこの周辺を知り尽くしているのだろうか。

俺としては是非後者であって欲しいところなのだが。

「…らっしゃい」

見事に前者を引いてしまった。

不機嫌そうな店主に小柄な彼女が乗っただけでギシギシという床。

いや、まだだ。まだ実はメニューが「花咲く森のくまさんオムライス」なんて可愛い名前の可能性がある。そうさ、あのいかにも店主なおじさんも実はバイトで。

「カウンター席にしてくれ。めんどいから。チッ、クリスマスだからって浮かれやがって」

……無いな。

きっと彼女は帰りたいんだろうな。じゃあさっさとコーヒーでも飲んで帰ろう。

席につき、メニューを見た彼女は急にピタリと動きを止めた。

「嘘よ…こんなはずじゃ…」

(ん?どうしたんだ?メニュー数が少ないとか、そういう事か?)

そう思っていると。

「店主!これもっとまけなさい!」

「はあ?これ以上は1円もまけれないね!」

「ふざけんじゃないわよ!このふざけた値段のどこが限界だっていうのよ!」

「何ぃ?!俺の生活がかかってんだよ!まけられるかこのクソ女!」

「なんですって!?もっぺん言ってみなさいよ!」

「お、落ち着けって朱里!」

「あんたは黙ってなさい!」「お前は黙ってろ!」

(酷い言われようだ…)「ほら、俺が誘ったんだしさ、俺が出すよ。な?」

「…私、人に借りを作るのが嫌いなの」

「借り?朱里は俺に付き合ってくれてるんだから当たり前だろ?」

「……それもそうね。じゃあコーヒーと、チョコケーキを頼もうかしら」

「あ、俺も同じので」

「かしこまりー」

ようやく分かった。朱里は自分で出すと思ってたからこういう店に入ったわけか。…少しは安心だ。

「そういえば、別にいいんだけど」

「ん?」

「初対面の人を下の名前で呼べるって結構凄いと思うわ」

(…言われてみるとそうだな。人を名前で呼んだのはいつぶりだったっけ?)

「ああ、ごめん」

「別に謝れとも悪い事だとも言ってないじゃない」

「あ、ああ」

「コーヒーとチョコケーキ二つお待たせ」

(ナイスおっさん!)

…と思ったのは一瞬だけだ。なぜなら、朱里に渡されたコーヒーは、アイスコーヒーだった。

「ちょっと!なんで私だけアイスなのよ!」

「ホットとは言われてねぇぜ」

「この季節にわざわざ『ホットコーヒーで』なんて言うやつが居るか!」

「まあまあ、2人とも口付けて無いんだしさ、替えれば済む話だろ」

「ぐぬぬ…そこまでされると気分が悪いわ…」

(じゃあどうすりゃ良いんだ)

「…借りを作ったときは直ぐ返すのが私のポリシーなの。何か一つ、出来る範囲でお願いを聞いてあげるわ」

「じゃあ電話番ご「無理。却下」早っ!」

「だって、持ってないんだもの。仕方ないじゃない」

「持ってない!?このご時世に!?」

「そうよ。何か悪い事でもあるの?」

「いや、無いけど…待てよ、君もしかしてテレビは?」

「持ってない」

「ベッドは?」

「床で寝てるわ」

「服は」

「これと…高校時代とかの制服と……パジャマくらいかしら」

「…………………。 買いに行こう」

「え?」

「今度、絶対に服を買いに行くぞ。絶対だ」

「え、ええ?でも…」

「問答無用!どうすればまた会える?」

「べ、別に受付で私を呼んでくれって言えばいいんじゃないの?アルバイトを呼んでくれるかは分からないけど」

「分かった。いつになるのかは分かんないけど、絶対に会いに行くからな」

「わ、分かったわ」

その後はあまり楽しそうに話す雰囲気ではなく、普通に飲食をしてお開きとなった。

やってしまったと思っていると、彼女から声をかけてくれた。

「…待ってやらなくも、ない。から、出来るだけ早く来なさい。楽しみに待っててあげるわ」

「……ああ!」

そうして俺達は別れた。たった一つ、約束を交わして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…気に食わないわ」

あの男では無く、あの男を拒絶しない私にだ。

お母さんが不倫して、両親が離婚したあの日から私は男を拒絶してきたというのに。

半生を否定するようでムカつく一方で、あの声が、アイツが私の名前を呼ぶ事に。感情がわかりやすいったらありゃしないあの表情に。私は安堵さえしてしまっているのだ。

アイツが何者なのか。それを考えてみても思い浮かばないので、私はまた一人で家へと歩き出した。




追記:急いで投稿したんであらすじ、後書きなどが雑ですいません。

朱里の記憶は本文にあるように母親の不倫で離婚、ついでにお父さんも交通事故で死亡ということに改ざんされている設定としています。
また、パワポケ11では明言されていない(はずの)主人公の記憶についてですが、朱里との記憶は全喪失し、ジャジメントが併合したのは知っているが組織名がツナミグループに変わったことは知らない。しかし勿論ナマーズの記憶はあるという設定にしています。ご了承ください
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