チーズ系転生者   作:カチカチチーズ

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気まぐれで思いついた作品を投げつけてみる。
やめて!?チーズは投げないで!!
第三のチーズ主人公
主人公の設定は後書きで


チーズの品目
鉄血の死神:ハイスクールD×D


 

 

────嗚呼、どうしてこうなったのだろうか

 

 

 俺は目の前に広がる光景を見て嘆息した。

 煙の立ち上る焦土と化した大地、視界の端々に映る敵兵だった炭の数々、風に乗って運ばれてくる硝煙と鉄と血の臭い。

 度々、聴こえてくるのは配下の放つ砲撃と逃げ惑う敵兵の悲鳴、見えるのは配下の砲撃により焼け捲れる大地、感じるのは戦争とは名ばかりの蹂躙劇という事実。

 

 俺は風によって飛んでいきそうな軍帽を片手で抑えつけて、軍服の上から羽織った配下手製のマントをはためかせながらこの戦場の中心を堂々と歩いていく。

 その際に幸か不幸か生き残った敵兵がその身体から血を流しながら一矢報いんと仕掛けてくる、近場の槍や剣などで襲いかかる者は軍帽を抑えていない方の手でその武装ごと殴り砕き、遠目から魔力を放ち狙撃せんとする者は俺を追いかけてくる後方の配下らが素早く砲撃で吹き飛ばす。

 

 

────ああ、これは後で叱られるな

 

 

 などとどこか他人事かのように戦場で些かズレた事を考えながら俺は構わず戦場を突き進んでいく。

 

 さて、何時から俺は前線を抜けて敵の司令部付近に来てしまったのだろうか。周囲を軽く見回せば、そこには何十、何百もの敵兵……悪魔どもが俺へとその手の槍を剣を魔力を向けていた。

 どうやら先行しすぎたようだ。近場にはまだ配下の気配はなく、配下からの支援は望めないようだな。

 

 

 一人、武器を持たずにいる俺を何百人で囲んだ事で何やら気が昂っているのだろうか悪魔どもは皆一様に下卑た視線と嘲笑の意を俺へと向けてくる。

 

 

「大人しく投降しろ。そうすれば酷い事はしないでやってもいいぞ?ん?」

 

 

 そう、下卑た視線と声で俺に投降を要求してくるのは恐らくこの悪魔どもの指揮官であろう大きく腹の出たまるでヒキガエルか何かのような醜悪な顔の悪魔。俺はそのヒキガエルの悪魔を見て顔を顰める。

 何やらこのヒキガエルの悪魔はいくつか勘違いをしているようだ。

 俺はその勘違いしているであろう事の内の一つに苛つきを覚える。

 

 

「どうした?恐ろしくて声も出ないのか?ん?ん?」

 

 

 こちらが黙っていた事でまた勘違いしてその意気を昂らせるヒキガエルの悪魔。

 ああ、面倒だ。

 俺はそのヒキガエルの悪魔を、周囲の悪魔どもを無視するように背後……来た道の方を向いて……

 

 

「己が優位に立っている、それはただの勘違いというものだ。悪魔(トイフェル)

 

 

 

 そう、俺は嗤い、その右手を上げて振り下ろす。すれば一拍を置いて────

 

 

 

────────!!!!

 

 

 

 鉄の暴風がこの司令部を襲った。

 耳に痛い響音が周囲に響き渡るが俺はそれらを無視して揚々と吹き荒れる鉄の暴風の中を歩いていく。

 しかし、どういう原理か鉄の暴風は一切俺の身体を傷つけないどころかそもそも掠りすらしない。本当に自分自身でもこの掠りしない原理はわからないが当たらないのならそれでいいだろう。

 

 

「ああ、まったくどうしてこうなったんだろうな」

 

 

 鉄の暴風が止み、周囲に鉄の暴風により発生した熱量で蒸発した血の臭いと熱せられ融解した鉄の臭いが充満する中、俺は軍帽を浅く被り直して紫色に染まる空を見上げながらそう呟いた。

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

 その人物の終わりは一つの気まぐれだった。

 つい先日に、大学の卒業旅行と称して友人ら数人と共にドイツへの初の海外旅行から帰ってきたその人物は、本場のソーセージという奴を堪能したのを思い出しその日の夕食にとドイツで購入したソーセージを用意した。

 アッツアツのソーセージに冷えたビール、そしてちょいとしたお洒落を求め、友人に押し付けられたそれなりの大きさのチーズを詳しい作り方を知らなかった為に寸胴鍋で煮溶かしそのままチーズフォンデュを楽しもうとしていた。

 

 だがしかし。

 

 悲劇というものは何時も唐突に起きるものだ。

 

 

────っとと……んぁ…………ああぁぁぁぁあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!???

 

 

 台所で食べる前に片付けをしていたところ、不安定な置き方をしていたアッツアツの煮溶けたチーズ入りの寸胴鍋がキッチン備え付けの鍋入れで別の鍋をしまう為にしゃがんでいたその人物の下へ落下。

 丁度顔を上げたところで寸胴鍋の中身が降りかかり、チーズが鼻と口へ侵入。

 結果アッツアツのチーズにより気道を塞がれ、最後に落ちてきた寸胴鍋で気絶、そのまま帰らぬ人となった。

 

 

 

時期:大学卒業後

死因:チーズフォンデュで気道が塞がった事による窒息死

チーズの種類:多種多様なチーズ

 

 

 

 その人物はやはりチーズで死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

 そうして、こうなるわけか。

 

 

「聞いているのか総統(アドミラール)!」

 

「ああ、聞いてるよ」

 

 

 俺は現在、戦場での先行しすぎによる説教を受けていた。

 無論、自分でもアレは先行しすぎた。そう感じてしまっていた以上、彼女……グラーフの説教を回避する事など出来なかった。

 だがしかし、かれこれ説教は二時間ほど続いているのだが…………そろそろ解放されたい。

 

 

「そもそも総統(アドミラール)はなぁ!」

 

「…………」

 

 

 始めの四十分程は真面目に聞いていたのだが、一時間を超えた辺りから俺は彼女の説教を右から左へと流していた。

 というか二時間もぶっ通しで説教しているが疲れないのだろうか。喉とかその辺り。

 と、まだまだ続くかと思われた説教は意外な人物によって終了させられた。

 

 

「はいはい、グラーフ説教はその辺にしましょ」

 

「ッオイゲン!」

 

「説教が二時間越えたわ。もう司令官(アドミラール)も殆ど聞き流してるのに続ける意味無いでしょ」

 

 

 そんなふうに呆れたようにグラーフの説教に口を挟んだのはオイゲン。どうやら彼女には俺がグラーフの説教を聞き流してる事がバレていたようだ。

 ああ、とても今更だが悪魔どもの司令部に鉄の暴風を引き起こしたのはオイゲンだ。聞けば作業じみてきた前線よりも俺の後を着いて行った方が刺激がありそうだったらしい……上司を囮にするな。

 

 

「聞き流しているだとッ!?総統、私はお前の為にだな────」

 

「だからといって二時間はないわ。そこまでいったら総統の為じゃなくて自己満足のレベルよ」

 

「なッ────…………もういいッ!私は軍務に戻る!」

 

 

 オイゲンの言葉にグラーフは一瞬言葉を失い、そのまま語気を荒くしながらこの陣幕から出ていった。

 彼女の背からはとてつもない怒気が感じられて、俺は少し頭が痛くなった。

 

 

「……後でフォローしとくわ」

 

「そうね、そうした方がいいわ。……それと」

 

「はいはい、グラーフの後でだがきちんとお前に御礼をしますよ」

 

「ええ、楽しみにしてるわ」

 

 

 オイゲンの小悪魔じみた微笑に俺は搾られるなとさらに頭を痛くさせた。

 さて……グラーフのように陣幕を後にしたオイゲンを見送ってここには俺しかいない。

 そう、俺一人

 だから

 

 

「────チーズで死んだらなんで傭兵してるんですかねぇ」

 

 

 いつも通り俺は愚痴る。

 仕事終わりはいつもこうだ。仕事上色々とストレス的なモノが溜まってしまうため、こうして誰にも聞こえないところで淡々と愚痴っていく。

 まあ、効果があるのかどうかはわからないが愚痴とともにストレスを吐き出していく。

 

 と、ここらで俺についての情報でも整理する。

 チーズで死んだ俺は気がつけば赤ん坊になっていて別世界に転生だか憑依だかをしてしまったようだ。

 母がドイツ人だった俺はドイツと日本のハーフとして生まれ、母親の血が強いのかやや日本人離れした容姿を手に入れたのだが…………

 

 

「…………見た目完全に鳶一折紙なんだよなぁ」

 

 

 手鏡を取り出し自分の顔を映してみればそこにはデート・ア・ライブのメインヒロイン(確定)な鳶一折紙(長髪)がいた。

 まあ、彼女ほど純粋()な眼ではなく少し濁った眼など違いはあるがそれは瑣末事項だ。

 こんな美少女な見た目ではあるがきちんと生物学上は男だ。服の上から見れば本物の少女の様な華奢な肢体ではあるが脱いでみると戦場での古傷がチラホラあるし、きちんと身体は鍛えてるし…………前世の身体よりは無いがそれでも鳶一折紙よりは身長あるし…………。

 と、まあ、部屋整理していたら途中から懐かしいとか出てきたモノを弄くり回すように脱線したから戻ろう。

 

 現在、俺は二十代後半につい先日入ったばかりなんだがどうやら俺は幼年に死ぬはずだったようだ。どうしてそんな事が分かるかというと…………俺の中にあるモノが理由だ。

 

 俺は手元にソレを出し、ソレをペン回しのように掌で弄びながら本来の持ち主を夢想する。

 

 俺は幼年に一度死ぬかもしれない大病を患ったのだが、いま弄んでるソレの力を使う事で生きながらえた……そして数年前に日本のとある地方都市のとある学園に魔王の妹が入学したという噂を聞き、俺は本来幼年に死ぬはずだったという結論に至った。

 そうしなければ、彼女がソレを持って生まれるという本来の歴史と辻褄が合わないからで…………まあ、いいや。

 どうせ、数週間もすれば彼女と御対面するんだ。今更考える必要も無いな。

 

 

「────それに何より、こんなガラクタよりもどうしてあるのかまったくわからない能力と中身が疑問だよ」

 

 

 椅子から立ち上がり、椅子と机を片付ける。

 仕事は終わりだ。

 

 

忠誠こそが我が名誉(ジークハイル)────」

 

 

 軍帽を被り直して俺は陣幕を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────続くかどうかわからない予告もどき(続いたとしてもこうなるのかそもそも不明)

 

 

 

 

 

 

 

「────忠誠こそが我が名誉(ジークハイル)

 

 

 深夜の戦場、深夜の学園に響く静謐なるその声に戦場にいる者たちはその心臓を鷲掴みにされたような感覚を覚えた。

 その感覚を知っていたコカビエルはすぐさま硬直より回復し、旧知の怪物を見つけ出す。

 学園新校舎の屋上、嘗て第三帝国を自称した世界の敵とも呼ばれた軍事国家と同じ意匠の黒い軍服を着込み首には金刺繍のルーン文字が施された黒の帯を垂らされ、マントを羽織り胸元で留めた一つの人影。

 

 その相貌はまるで人形の様に美しい少女のそれ、腰ほどまで伸ばされた白雪の如き髪と相まってまるで天使かなにかのように感ぜられる。

 

 されど、その身に纏う雰囲気はそんな美しい容姿とかけ離れた、どうしようもなく『死』を感じさせるモノ。

 

 

 そんな旧知の怪物を見つけたコカビエルは戦慄き叫ぶ。

 

 

「ァあ、嗚呼…………漸く、漸く再び会えたなァッ!!死神ィィッ!!!!」

 

「────クハッ」

 

 

 積年の憎悪を募らせ歓喜に叫ぶコカビエルに怪物……死神は嗤う。

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

「死とは何か分かるか?」

 

「は?」

 

 

 冥界で開かれたパーティー。その最中、兵藤一誠は会場のベランダで気を落ち着かせようとし、ベランダへと訪れたはいいもののそこには先客がいた。

 少女の如き華奢な肢体をやや大人しくさせた黒の軍服に包ませた白髪の男。

 悪魔、天使、堕天使問わず、鉄に血が流れていると形容されるほどの慈悲無き死神に突拍子もなくそんな言葉をかけられた一誠はその唐突さに馬鹿丸出しと言われても仕方ないような声を上げる。

 

 そんな一誠を見て死神は嗤い、告げる。

 

 

「死とは何より大切なものだ。遍く全てが生まれてたった一度しか経験することができない神聖にして不可侵の終焉」

 

「…………」

 

「だが、君は……いや、転生悪魔の半分程が死後、駒により悪魔へと転生した。分かるか?死を二度味わう事が約束された」

 

 

 死神の言葉は軽い語気でありながら始終重圧を感じさせるモノ。

 そんな死神に一誠は言葉を口にすることが出来ない。

 

 

「……二回目の死……そんなものに価値があるのだろうか。俺たちはその約束された一度きりの終焉へと疾走する……満足した生に終わりを迎える為に」

 

「…………」

 

「メメント・モリ……受け取り方は人それぞれだが、俺は何より一度きりの死を尊ぶ。だから、教えてくれ……その唯一を得たにも関わらず二度目を約束された男よ」

 

 

 まるで冷えた鉄芯を襟首から背中へと入れられたかのような寒気を覚えさせる微笑に一誠は何度か躊躇いながら答える。

 

 

「…………そんなんはさ……アンタの独り善がりみたいなもんなんじゃないのか?アンタが一度きりの死ってのを大切にしてて、二度目がある奴を見下してるかはどうか知らないけど……そんなん人それぞれだろ」

 

 

 一誠は死神の機嫌を伺うような死神の意見に沿った言葉ではなく自分が感じた事をそのまま口にした。

 嘘偽りの無いその言葉は、聞く者によれば「そんなもの人それぞれ、個人個人の考え」と他者の考えを理解せず自分とは違うと封殺する様なモノと受け取れるが死神は嗤い

 

 

「そうだな。君にとって俺の死を尊ぶ思想は本当に埒外のモノ何だろう。うん、否定しているように聞こえるが一つの意見として肯定されているようでもある…………」

 

 

 死神は何やら満足した様子で何度も頷き、一誠に微笑を向けて

 

 

「故にだ。一つ道を教えよう」

 

「道……?」

 

「これから先の岐路、君がどれを歩むかはわからないが…………今はその一つを」

 

 

 死神は片手に持っていた食べかけが乗った皿を置いてから白ワインを飲み干し

 

 

「蠅の末裔は確実に滅ぼすべし────」

 

「……なっ────!?」

 

 

 言葉を残してベランダから飛び降りた。

 

 死神の言葉を飲み込んでいた事で一瞬、反応が遅れた一誠はすぐさまベランダの端へと駆け寄りベランダの下を覗いてみるがもはやそこには誰もおらず、死神がいたという証になるものは食べかけのチーズとソーセージだけ。

 

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

「────鉄を持て、血を流せ」

 

 

 戦場に響くは死神の願い

 

 

「────我らは武器を執る 我らは血潮を垂らす」

 

 

 あらゆる外敵を排除したい。

 愛しい者との平穏を享受したい。

 

 

「────遍く平穏の為に 静謐なる眠りの為に」

 

 

 死神の思い想うのは『唯一無二の死を尊ぶ』

 己自体が二度目の生を歩んでいるという事実を嘆き受け止め、だからこそ一度きりの死を想う。

 

 

「────我らが平穏、侵されざる静謐な時を望むならば鉄と血を以て勝ち取るのだ」

 

「────鉄血せよ。我らが願いは鉄血によってのみ齎されるのだから」

 

 

 平穏と排除。唯一無二の死。

 二つの願いと一つの思想は死神の中で混ざり合い駆動し、脈動し、鳴動する。混ざり合い新生する願いと思想は一つの渇望と化す。

 

 

「────死の幕引きこそが唯一の救い」

 

 

 渇望の受け皿たる聖遺物は既にある。

 死神の肉体……否、位相の異なる身体。人間としての肉体とは違う聖遺物の肉体が死神の『平穏を脅かす敵に唯一無二の死を与えたい』という鉄血たる渇望を受け止め顕現する。

 無論、あくまで聖遺物。水銀の蛇の術理などかかっていない……聖遺物という体しか成していない。だがしかし

 

 

創造(Briah)────」

 

静謐なる時は激動の後に訪れる(ミズガルズ・ヴォルスングサガ)

 

 

 水銀の魔術が無かろうとも、そんなもの己が意思一つでなんとでも出来るだろう────

 

 

 世界は裏返り、ここに死神は人間から鉄血の魔人へと羽化した。

 

 

 




主人公……
見た目……デート・ア・ライブ:鳶一折紙(長髪)
能力……無機物に生命を付与できる
身体……鳶一折紙(男)ボディ、機神・鋼化英雄(調整済み)
神器……幽世の聖杯(ヴァレリーはノー神器)
CV……任せるbyチーズ


社畜スロットはまだ書き途中です。許してくださいチーズあげますから
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