転生したらスライムだった件 ミリムと大地の竜王   作:ラ・ピュセル

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第3話

数分後、俺達はマルスを連れ魔国連邦に到着した。2,3㎞位の時点で国内は騒然となり、ベニマルから念話が届いてきたが、客人(竜?)だと伝えるとすぐに騒ぎは収まったようだ。

 

「リムル様、ホントにここで面倒みるっすか?」

 

ゴブタの問いかけに気付いたミリムがゴブタの方を向くが、ゴブタは何も言ってないとばかりにすぐそっぽを向き口笛を吹く。

 

「まぁそう思うのはわかるけど、こんだけ目立つ上に強い奴がそこら辺を自由に歩いてたら、どっかの国が危険だと思ってマルスに攻撃するかもしれないだろ?それだったら俺達の近くにいてもらって、無害だと伝えて行けば平和なんだよ。それにミリムの配下といっても、このジュラの大森林は俺の管理下だ。ここにいる間はうちで面倒みるのが筋って話だからな」

 

勿論これは建前で、俺の真意は他にある。こんなに珍しい存在は是非とも調べてみたいと思ったからである。どんな生態なのか、どんなスキルを持っているのか、智慧之王さんに感化されたのかとても興味がある。

魔国連邦に戻ると、いつものようにリグルドが出迎えてくれる。

 

「お帰りなさいませ、リムル様。そちらがミリム様の配下のマルス殿でございますか?」

 

「そうなのだ。しばらくマルスの面倒を見てほしいのだ!」

 

俺はリグルドに、さっきゴブタに言った内容を伝えた。

 

「承知しました。ではドワルゴン、サリオン、ブルムンド、ファルメナスに使いを走らせましょう。自由組合にも伝達した方がよろしいでしょうか?」

 

「いや、俺の方からユウキに直接伝えるよ。ヒナタにも伝えて、間違っても仕掛けないように言っとくよ」

 

「では、そのように」

 

ふとマルスの方を見ると、周りを珍しそうに見回している。

 

「ヒト、マモノ、イッパイイッショニイル。キレイナマチ、キニイッタ」

 

マルスも魔国連邦を気に入ってくれたようである。

 

「うむ、今日からここで皆と暮らすのだ。迷惑を掛けてはいかんのだぞ?」

 

「ワカッタ、ハハウエノイウトオリ、ナカヨクスル」

 

いつの間にか集まっていた住民達も笑顔で受け入れている。子供たちも「おっきなドラゴンだ!」「カッコイイ!」と大はしゃぎである。

 

「この調子なら、皆とも上手くやっていけそうだな」

 

「そうですな。元々ジュラの大森林はヴェルドラ様を守護者として崇めていましたからな。ヴェルドラ様が復活なされて、思ったよりも気さくなお方だと解ってから

竜種、ひいてはドラゴンという存在は畏敬の念をもつと

同時に親愛のようなものを感じるのでしょう」

 

リグルドの言葉通り、子供たちは臆すること無くマルスに近づいていき、マルスも地面にうつ伏せになるようにして目線を合わせようとする。その光景は、自分の理想とする人と魔物の共栄の最終的なものに見えるほど、微笑ましく尊く感じるものであった。

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