怪魔   作:ルディア

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新規連載小説です。色んなアニメの要素を詰め込んでみたのですが、プラットフォームは昔見た仮面ライダーの敵サイドかな?初のオリジナル作品なのでかなーりご都合展開ですが大目に見てやってください。


プロローグ

この地球は、“人類”という種族が牛耳っている。何故なら、地球に存在する種族の中で、最も賢く、数が多いからだ。当然、地球には様々な種族が共存しているが“人類”程発展した種族は無い。だが、今宵、数億年の時を経て地球に誕生した種族がいた。後に、“怪魔(ファントム)”と呼ばれる新種族である。

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「撃てぇぇぇ!!」

 

その怒声と共に、爆竹の様な発砲音が数百、同時に発せられた。その弾丸は皆、人の心の深い部分まで入り込める様な笑みを浮かべた青髪の青年に着弾する。だが、その弾丸は青年を通り抜け、青髪の青年の背後の壁に突き刺さった。と、青髪の青年の掌が自身に銃を向けた自衛隊と思しき人物達に向けられ、その掌から衝撃波の様な物が放たれた。一瞬のうちにあれだけ堅固な装備に身を包んでいた自衛隊が次々と膝から崩れ落ち絶命した。逃げ惑う人々の悲鳴、作戦隊長の悲痛な撤退命令が響き渡る中を悠然と、先程と変わらぬ笑みを浮かべた青髪の青年が闊歩していく。青髪の青年は日本で、いや、世界で初めての完成体“怪魔”。ほんの数時間前に地球に誕生した新種族である。

 

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そもそもの始まりは人類が誕生して95時間と23分後。地球に再び新たな生命が生まれた。それを生命と呼んでいいのかは分からない。肉体は霧より薄く、意思や、感情を持たず、特に固執した形も持たない、現代で言う所の幽霊の様なものだ。だが、確かにそこに存在していた。“それ”は人類が発展すると共に徐々に進化していった。肉体は厚く、固くなり、思考する意思が生まれ、形は人類に酷似した形へと、変貌していく。長い長い時の中で“それ”は人類を観察し続けた。最初は憧れだった。「いつかなれる日が来るだろうか。」。次にそれは欲に変わった。「あの様になりたい。」。そしてそれは疑問へと。「何故我々はあの様になれない?」。その頃には既に、肉体は殆ど今の人類と同じような物に。感情もとても豊かに。姿形は人類と等しくなっていた。だが、その生物には決定的に足りない要素があった。即ち、“概念”。存在意義とも呼べる。何故存在するのか?その理由が“それ”には無かった。だから、“それ”は決意する。「“あれ”を消去し、我々が新たな“概念”としてこの世に存在する為の生贄としよう。」つまり、“怪魔”の誕生だ。

 

最初の完成体怪魔は人間の青髪の青年の姿を持っていた。内蔵の形さえも人間と等しいのだが、唯一、人間とは全く異なるものを持っていた。怪魔は人類を長く観察する中で、人類が殺し合い、幾度と無く繰り返す戦争を見ていた。その中で、怪魔達は、唯、純粋に学習した。欲しい物があるなら奪い取ればいい、と。怪魔はその後も人類の暗黒面を吸収し続けた。その結果、怪魔達は人間を遥かに上回る身体能力と、物体を通り抜ける無敵の肉体。そして、他の生物に寄生する能力を手に入れた。異能力や超能力では無い単純な力。故に、最強。地球の長い歴史の中でも、その時代の“王”に君臨した種族は皆等しく、“特別な力では無く単純に圧倒的な力”を持っていた。人間は知恵を使い、武器を作った。武器は、他の生物の越えられない壁を越えた。だから人類はここまで発展したのだ。つまり、武器が効かない怪魔は地球上で最強の種族である。

 

では、怪魔は一体どうすれば絶命させる事が出来るのであろうか。方法は一つ。“()()()()()()()()()()()”である。怪魔は一部を除き、肉体を持たない。勿論、目には見えるが実際には存在しないという事だ。怪魔は長い時間の中で確かに形だけなら肉体は厚く、固く

なった。しかし、元は霧のように薄いものだ。だから、物体を透過する事が出来る。だが、怪魔の肉体だけは怪魔の身体を透過せず、無敵の肉体に傷を負わせることが出来るのだ。

しかし現状、確認されている怪魔は1体。それに加え、怪魔は()()()()を除き人間を排除するという同じ思想の元で動いている。あの青年の怪魔に対抗する手段は“無い”。人類はこのまま指をくわえて、自分達の種族が蹂躙されていくのを傍観するしか出来ないのだろうか?

 

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「............?」

 

悠々と歩いていた青髪の青年の前にもう一人の黒髪の青年が行く手を阻む様に立ちはだかった。目には明確な怒りと殺意に満ちている。青髪の青年はそれを瞬時に理解したのか、黒髪の青年に殴りかかった。だが、物体を透過する筈のその拳は難無く黒髪の青年の掌により受け止められる。そう、黒髪の青年もまた怪魔だ。驚いた表情をしている青髪の青年の右頬に黒髪の青年の拳がクリーンヒット、青髪の青年は二、三歩仰け反る。体制を立て直そうとしている青髪の青年に黒髪の青年の追撃である回し蹴りが青髪の青年を真横に吹き飛ばす。止めとばかりに黒髪の青年が飛び上がり踵落としをキメようとした次の瞬間、青髪の青年から衝撃波が放たれ、黒髪の青年の青年は数メートル宙を舞い壁に激突した。そこへ、青髪の青年が、飛び蹴りを放つ。黒髪の青年がクッションになっているにも関わらず、黒髪の青年が埋まっている壁が建物ごと粉砕された。黒髪の青年は、青髪の青年が()()()()()()()()()()()()()()()()事を確認す

ると、瓦礫を跳ね除け飛び上がり何処かへ消えて行く。青髪の青年は追うことはせず、黒髪の青年の青年の行く手を睨んでいた。

 

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黒髪の青年が瀕死になりながらも、路地裏を歩いている所へ一人の少年が現れる。まだ、5、6歳位の少年は大怪我を負っている黒髪の青年を見て酷く慌てたようで、当然周りの大人に助けを求めようと駆け出しかけるが、最期の力を振り絞りその少年の肩を掴んだ黒髪の青年を見てその場に留まる。黒髪の青年は何かを少年に告げると、少年の心臓を、何の躊躇も無く、“()()()”。当然大量に出血し、泣き叫ぶ少年だが、次の瞬間黒髪の青年の身体が少年の心臓に吸い込まれていく。黒髪の青年が寄生の能力を使ったのだ。みるみる、胸の傷が塞がっていき少年はその場に倒れてしまう。後には、大きな血だまりと静寂だけが残っていた。血と、泥と、闇に塗れた物語の始まりは、あまりにも静かに、唐突に訪れた。

 

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まだまだ説明出来なかった部分が多いのですがプロローグなのでこんなものかなと思っています。次回あたりでまた怪魔についての詳しい説明をしたいです。それと余談なのですが、現在連載中の『ありえない職業で世界最強』は作者の都合により更新が今週の土日になります。楽しみにしてくださってる方申し訳ございません。

次回の更新は未定です。感想・評価、誤字脱字報告して下さると嬉しいです。
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