「モモンガ様に一階の半分の守護を外された」
シャルティアは自分が何か不始末をしでかしたかと思っていた
仮にも階層守護者が その任を外されたのだ モモンガが考えているのは
独活をゲートキーパーにしていると外部から何物かが来たときに交戦状態にならないようになのだがシャルティアにはわからなかった 気も漫ろに各階層の巡回をする
折角ペロロンチーノ様が御帰還されたのに顔に泥を塗ってしまった 何か…何か名誉を挽回しなければ…焦るシャルティアに付き従うバンパイアブライドは恐れを感じていた
ナザリック大墳墓第二階層死蝋玄室シャルティアの住まいであり普段はバンパイアブラッドを弄ぶ部屋でもある 通常時であれば誰も訪れようとは思わない部屋でもある
そんな部屋を訪れた者が居たアルベドとアウラだ
「おや珍しい このような部屋に訪れるとは どうしたでありんすか?」
虚勢を張って何時もの態度を貫こうとするシャルティア
「シャルティア~モモンガ様に第一階層の半分を守護空域から外されたんでしょう」
アウラはアルベドにシャルティアが第一階層の半分の守護を独活が受け持った事で誤解を生じているのか心配してアルベドに何とかしてもらおうと相談したら アルベドの『サスモモ』が炸裂して独活を門から内部に引き込んだだけであるとアウラに説明した
其をシャルティアに説明安心させてやってくれと頼んで自分も一緒に死蝋玄室にやってきたのだが…
創造主の「そうあれ」でついシャルティアをからかってしまう
「な…そのような事ではありんせんよ」
赤い顔をして図星と告げているシャルティアだが やはり創造主の「そうあれ」でアウラと仲が悪いとされてるシャルティアは虚勢を張った
階層守護者統轄の地位を持つアルベドが仲裁をしようと口を挟む
「今はふざけてる時じゃ無いのよ アウラ シャルティア」
此がシャルティアの勘にさわった ペロロンチーノ様が御帰還される前からモモンガ様の御寵愛を取り合ってるアルベドとシャルティアである やはり仲が余りよろしくないのだろう
「モモンガ様におかれましては わきちの考え等遠く及ばないでありんすがきっと独活を守るための御沙汰でありんしょう」
シャルティアが苦し紛れに言い訳をしてみる
「‼」
アウラとアルベドが驚愕の顔でシャルティアを見つめた
「どうしたでありんす 鳩が豆鉄砲でも喰らった顔でありんすね」
二人をやり込めたと思ったのか上機嫌で追撃するシャルティア
「誰から その事を聞いたのシャルティア」
アウラはモモンガ様のお知恵に気が付かぬであろうシャルティアが独自でたどり着く事がないと確信して聴いてみた
「デミウルゴスにでも聞いたのかしら?」
アルベドが想像できる範疇での事を聞いてみる
「此ぐらいあきちにも考えられるんでありんすよ」
内心そうだったのかと安堵したシャルティアだった
そんな女子会が終わろうとした時にギルマスからメッセージが届いた
『シャルティアよ 円卓の間に参上せよ』
『はっ』
「主さまが御呼びでありんす 名残惜しいですが ここでおさばらでありんすよ」
シャルティアは二人を上機嫌で送り出し円卓の間に急ぐのであった
それが紛れ当たりだったとしてもw