オーバーロードは大混乱   作:紫苑01

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漸く今回で忠誠の誓いの儀式も一段落着きました
そろそろカルネ村に行きたいな…


ハイエナ 過去との対面

ギルメンのリアルを知ると自分はかなり異質なのが分かる

そして 誰にも自分のリアルを話せない だってユグドラシルの私は男だった

当然オフ会なんかは都合で参加もしてない 勿論無理強いするようなメンバーは居なかった

何故性別を隠していたか

私は父親に私の生を疎まれた そんな想いを抱いてるからなんだろうと思う

自分が女だと言うことを毎月想わせる痛みがくるたび男を憎んでたのかもしれない

痛みから逃げる為に男を…大嫌いな男になってたのかも…

ある時にぶくぶく茶釜さんが有名な声優だと知った時

素直に驚いた 嫌いな男を手玉に取れる事 演技では媚びる事も厭わないのに

中身では男を手玉に取ってるのだ なんと痛快な事だろう

 

物語等では女性は皆お姫様であり 男から守られる存在だ

たが 私の母や私は その守られる範疇に居なかったのだろう

ただそれだけの事なのだ そしてそれが私を形成した

私の人生で一度だけ男に守られた時期がある たった一年にも満たない期間だったが

恐らく彼は捨て猫を拾ったような感覚だったのだろう「お兄ちゃん」は直ぐに私の前から消えた 母のように身体を求められてたら 私は「お兄ちゃん」を殺していたかもしれない

『初めての(殺人)相手は初恋の人でした』じゃ笑い話にもならなかっただろうな

 

色んな転機があり「ユグドラシル」を知り男性プレイヤーとなり

当たり前のように異形種になった そして最高のギルドである「アインズ・ウール・ゴウンズ」に入れたのは行幸だった

生活の為にやってた反テロ組織の駒だった自分がウルベルトさんと殺し合いしてしまったのは誤算だったが話し合えてお互い様だと言って貰えたのは嬉しかったな

 

結局の所 ギルメンや骨に私が女だと身バレしたのが痛かったが またナザリック大墳墓に戻れたのだ こんなに嬉しい事はない

 

 

そして私は自分の作成したNPCと会うことになる

私が憎む男を詰め込んだ存在『独活』にだ

 

 

 

メイドに部屋へと案内される

目の前には白磁麗しきと言われるオーバーロード ナザリック大墳墓のギルドマスターモモンガ様が鎮座されており 空席が目立つ故か 各自決められた椅子があるにも関わらず モモンガ様を挟んで右からウルベルト・アレイン・オードル様 ペロロンチーノ様 モモンガ様 ぶくぶく茶釜様 そして我創造主ハイエナ様が並んで鎮座されている

ハイエナ様が御帰還されたのを気付けなかった事を叱責されるのだろうか?

気が気でないとは こういう事を言うんだろうな

「ナザリック大墳墓第一階層前半部領域守護者独活御呼びにより参上致しました」

「よくぞ参った独活よ」

「はっ」

ここまでは所謂形式美だが この後はどうするか 何にしろ失態を挽回しなければ…




独活君…失態を挽回するのは駄目だろう…

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