オーバーロードは大混乱   作:紫苑01

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薬草摘み

ンフィーレアと調査団はトブの森の奥深くで薬草の採集をしていたが

ンフィーレアは兎も角調査団は薬草と雑草の見分けが出来ず 結局見ているだけであった

警護をしている漆黒の剣のルクルット ダイン それにペロロンチーノが薬草を採集出来た所を見ると職業によるスキルが必要らしい

シャルティアがペロロンチーノ様のお手を汚さないように奮闘するも空回りしてたのは ご愛敬だろう

必要数を大方採集し終えた頃に ガガーランとペロロンチーノがいち早く異変に気が付いた

「某の縄張りと知っての越境でござるか?」

森の賢王がすぐ近くまで来ていたのだ

「ヒィィ」

ンフィーレアが腰を抜かす

そんなンフィーレアの前に漆黒の剣が壁のように立つが…

「今すぐ引き返さば襲いはしない 某の役目は森の安寧ゆえ」

まるで主から そうせよと教えられたかのような態度であった

「森を騒がすつもりはないが 我らも森の恵みが必要だから これからも薬草の採集をしたいのだが どうだろう?」

たっちが交渉を求める

「某の一存では決めかねる故 後日返答では駄目で御座ろうか?」

やはり森の賢王に主が居るようだ

「返答は どう確認すれば良いのであるか?」

ダインが問うてみると

「森の外れに目印を作って貰えれば 良かった時には団栗の山を築きもうそう」

「了解したのである カルネ村の近くの森に大きく丸を描いておくのである」

「然らば その様に 今は此処より先に足を踏み入れぬのでござったら我は見逃そう」

「その提案有り難いのである」

森から威圧感が無くなった

ピューー

「アイアン級にしては剛毅な旦那だね」

口笛を吹くガガーランがダインの肩を叩きながら誉め称える

ガガーランにしてみればたっち達が異質な冒険者だと気付いてるようだが

この漆黒の剣たちがアイアン級からクラスアップするのは早いだろうと認識してるようだ

「は…早くカルネ村に戻りましょう」

九死に一生を得たンフィーレアは気が気ではなく そう告げた

「我々も その方がよろしいかと…」

ブルー・プラネットも周りの隊員の青い顔をしているのを気にするように賛成を著した

エンリ達が採集していた在庫を合わせると今回の収穫は充分な量を確保出来ている

今後は森の賢王からの返答次第ではあるが カルネ村の村民からの買い付けで賄えるかどうかだろう

一行はトブの森を後にしカルネ村を目指した

 

カルネ村の外れに目印の団栗の山が築きあげられたのはメッセージでやり取りしたモモンガ達が関わっていたのは言うまでも無かった 今後も薬草の安定供給は続く事になる




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