オーバーロードは大混乱   作:紫苑01

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自分の首を絞めていくスタイルw


アーコロジーからの逃亡者

アーコロジーが異世界に転位した

まるで一昔前のライトノベルの設定だ

俺はエマージェンシー・コールが鳴り響く街を抜け出して砂漠に出た 適当に歩くと何やら骨に追われる商団を見かけた

望遠鏡で見える距離なのだが あれはスケルトンだろう オーバーロードとはかなり違いがある

何故分かるのかって 俺は嘗て知り合いにオーバーロードが居たからだ 勿論リアルではないけどな

どうやら商団は壊滅したらしい スケルトンが立ち去った馬車に近づいてみると3体の被害者のみだった

「なみあみだぶつ」

別に信者でもないが死者にお悔やみの念仏を唱えて水、食料を手にする ああ忘れる所だった金も貰っておく

何をするにも必要だからな 今度は俺が被害者にならないように この場を離れないと…

当ても無くさまようと やがて城壁に囲まれた街が目に入ってきた 助かった 水がそろそろ心許なくなってたからな

果たして言葉は通じるだろうか…

 

「お前さん一人なのか?」

門番が俺を見て怪しんでいる まぁ仕方ないな 服は死体から剥ぎ取ってるとはいえ体した身なりでもない

まぁ言葉の心配はないようだ

「ああ商団が襲われて命からがら逃げ出したからな」

「そうか それは難儀だったな」

門番が憐れみの視線で見詰めてくる

「此所にたどり着いて良かったよ 」

「通行料を払ってくれれば通してやるよ 税をかける荷物も持ってないようだしな」

門番良い人なんだな

「ありがとう ただ俺は金の価値を知らない遠くから流れてきたから ここから取ってくれるか」

「それで言葉が少しおかしいのか いいぜ寄越しな」

俺は金の詰まった袋を差し出す

「おいおい気をつけろよ 俺みたいに御人好しばかりじゃないから こんな真似を街ではするなよ これが金貨で…」

貨幣価値を教えてくれた

「ああ気を付けるよ」

「それじゃあな」

 

 

街に入った俺は先ずは腹拵えも兼ねて市場の方を目指す 何にしろ情報も得たい

喧騒に包まれた町並みだ 活気があるっての良いねぇ

「兄さん見掛けない顔だねぇ この街は初めてかい?」

腹に一物ありそうな笑顔で近づいてくる商人

「おう初めてだけど」

「それならエランテル名物のオーク憎めの串焼きを食べなきゃバチがあたるってもんだ 安くしとくから買っていきな」

「一本貰うから ここらで酒の飲めるような場所あるか?」

「ありがとよ 酒の飲めるか…冒険者ギルドに隣接してる酒場でも行ってみな 金貨一枚で死ぬほど飲めるよ」

「サンキュー行ってみるよ」

冒険者ギルドか ますますRPGだな

 

 

 

しまった…場所を聞いてれば良かったな

何やら瓶が描かれた店の前にたどり着いた俺は今更ながらしくじった事を後悔した




さて、此は誰なんでしょうねw

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