プロローグ
晴れやかな日差しが照り、爽やかな風が吹く森林の中一人の青年が木を背にして目を閉じていた。
これだけなら何処にである光景だっただろう。そう、隣に灰色の騎士のような巨人が居なければだが。
(リィン、そろそろ行かなくて良いのか?今年からトールズ士官学院の第Ⅱ分校の教員になる予定だっただろう)
唐突に静寂を破るように青年の頭の中に声が響いた。
青年は驚かずその声に答えるようにゆっくりと目を開ける。
「ヴァリマール、そうだなそろそろこの森ともお別れか…。」
「一年前この森に来た時は想像も付かなかっただろうな。この森が心地よく感じることなど。」
「あの時は俺もお前も生き残ることで精一杯だったからな。」
そう言い一年前のことを思い出す。
トールズ士官学院の卒業式のすぐ後、ユン老師に呼び出され唐突にこの森に連れてこられたのだ。
この森は通称【死の森】や【魔の森】と呼ばれ、此処に出現する魔物は全て結社の執行者クラスの化け物ぞろいでろくに調査もされず、入るにはA級クラスの遊撃士の資格がいると言う場所だった。
何故俺が入れたのかは、ユン老師のコネとしか言えないだろう。そして中に入ったあと、ユン老師は俺に「此処で一年過ごせ」と言い帰っていった。その後俺は神気の力や騎神の力を使いなんとか
その甲斐あってか俺の八葉一刀流は独自の進化を遂げて、一ヶ月前にはユン老師から七の型奥義皆伝と《剣聖》の名を授かった。
そう思考をしていると、
「だが、その場所を心地よく感じられるほどに私たちも成長できたのであろう。」
と、ヴァリマールに言われた。
「ああ、そうだな。俺は《剣聖》の名を授けられ、ヴァリマールは第三段階まで行けるようになった。だが俺は《剣聖》としてまだまだ未熟だし、それにヴァリマールの第三形態も満足に使いこなせてはいないしな。」
「リィンそこまで急がなくてもいいのではないか?今でも十分強くなったと思うぞ、それこそ《劫炎》とも神気を使わずに渡り合えるぐらいに。」
「ああ、そうかも知れない。だが何故か嫌な予感がするんだ。もっと強大な力が動こうとしているような、それまでにもっと力を蓄えないと……Ⅶ組として皆との約束を守るためにも。……それにもう目の前で仲間を失うのは嫌なんだ。」
「そうか…なら私も力を貸そう。リィンおぬしは一人ではない。」
「ああ、頼りにさせてもらうヴァリマール………と、そろそろ時間か。行こうかヴァリマール。」
「うむ、行くとしようリィン。」
これは八葉一刀流免許皆伝《灰の剣聖》リィン・シュバルツァーの物語である。
このリィンは現段階でオーレリアクラスの達人です。
さらに神気を完全に制御しており、常時死を身近に感じる空間にいたため精神もかなり成長しています。
ヴァリマールも現段階でゲームのラストの力を超えています。
これぐらいしないとラストを変えれないむしろもっと強化するかも?
誤字報告ありがとうございます。
鳩と飲むコーラさん