トールズ士官学院第二分校 本校舎・軍略会議室
会議室の中には、リィンとトワ、そして赤髪の服を少し着崩した男と金髪の堅苦しいそうな男がいた。
「よく来たな。リィン・シュバルツァー君。鉄道憲兵隊所属。ミハイル・アーヴィングだ。出向という形あるが、本分校の主任教官を務める予定だ。(資料で見るより達観してるな。少しは動揺すると思ったんだが、一年間行方知れずになっている間に何かあったのか)」
少し心配そうな顔をした様子のトワがリィンの方を見ていたが、リィンは気にした様子は無かった。
(監視の目は付くと思っていたが、鉄道憲兵隊の左官クラス一人だけか……これなら少しは動きやすいな。)
すると、此処まで黙っていた赤髪の男が会話に入ってくる。
「ハハッ、まさかこんな所で噂の人物お目にかかれるとはな。ランドルフ・オルランド。帝都軍・クロスベル方面隊からの出向だ。あんたの名前はあちこちで聞いてるよ。せいぜいお手柔らかに頼むぜ。(纏う雰囲気が只者じゃないな。下手すりゃ親父……いやそれ以上か。こりゃ、最近新たな剣聖が生まれたって話もあながち間違いじゃ無いかもな。)」
(たしか…前クロスベルで戦ったあの人の仲間だったか……なら、信用出来そうだな。さて、次は俺の番だな)
「リィン・シュバルツァー。昨年、トールズ士官学院の《本校》を卒業したばかりの若輩者です。よろしくお願いします。ミハエル少佐、ランドルフ中尉も。」
「ああ、こちらこそだ。《灰色の騎士》の勇名……共に働けることを光栄に思う。たが、此処で求められるのは、《騎神》による英雄的行為ではない。教官としての適性と将来性、遠慮なく見極めさせてもらう。」
「…肝に銘じます。」
そこからトワの話になり。トワが褒められた時、リィンが自慢の先輩だと褒め、それでトワの顔が赤くなった事件もあった。
そしてその話が一区切り着いたあと、分校長と特別顧問の話になる。話が終わる頃にずっと感じていた気配が後ろの扉に来ている事を感じ、リィンは後ろの扉に振り返りながら言った。
「そろそろ入って来てはどうですか?オーレリア将軍にシュミット博士。」
そう言うと、後ろの扉が開き二人の人物が入ってくる。
「フフ……一年半前より男前になったではないか?シュバルツァー。……それに随分化けたな、流石は《剣聖》と言ったところか?」
その言葉に周りが驚く気配がするが、そんな事は気にせずリィンはこう言った。
「はは、流石に耳が早いですね。オーレリア将軍。まだ《剣聖》の称号を貰って一ヶ月もたっていないはずなんですが。それと、シュミット博士もお久しぶりです。ヴァリマールの太刀の製作……あの時は本当にお世話になりました。」
「礼は無用だと言ったはずだ……特別顧問という肩書きだが私は自分の研究にしか興味はない。せいぜい役に立ってもらうぞ。シュバルツァー……いや《灰の起動者》。」
「本当にお変わりないようで安心しました。自分にできる事ならお手伝いさせていただきます。」
「……フン。」
リィンはここでオーレリア将軍に目を向ける。
「それで、オーレリア将軍……いや今は分校長とお呼びしたほうがよろしいでしょうか?」
「ほう、いつから気付いていた。たしか、分校長だと名乗った覚えはないが?」
「いえ、いつからとかではなく。まあ、ただの
「そうか、ただの
こうしてお互いの紹介を終えたあと、入学式のためみんなでグラウンドに向かうのであった。
これからちょとずつ話のスピードを上げたいなとおもいます。
このリィンはレクターレベルの勘の鋭さも持ち合わせいます。(これでまた御都合主義が増えるぞ〜。)