インフィニット・EATER   作:マスターM

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権謀

「み、みなさん、おはようございます・・・」

学年別トーナメントの最中に起こったアラガミ襲撃の翌日。ナナの誘導のおかげて人的・建物の被害は最小限で普通に授業が行える。

山田先生が疲れたかのように教室に入ってくる。

 

「さ、櫻羽君。櫻羽君が行ったことは立派ですが、相談位はしてくださいね・・・」

 

「あ、あははすいません山田先生」

クラスメイト達は山田先生が疲れている理由はジンだと理解した。

 

「今日はですね・・・皆さんに転校生を紹介します。転校生といいますか、既に紹介は済んでいるといいますか、ええと・・・」

転校生と聞き生徒達は疑問に思い、さらに紹介は済んでいると言う言葉にさらに疑問に思った。

 

「じゃあ、入って下さい」

 

「失礼します。シャルロット・デュノアです。皆さん改めてよろしくお願いします」

シャルル改めシャルロットを見て生徒達はポカンとする。

 

「ええと、デュノア君はデュノアさんでした。という事です」

 

『『『え、ええええええ!!!』』』

悲鳴に近い叫び声が教室に響いた。

 

「お前達なに騒いでいる」

千冬の登場により、教室は静かになった。

 

「あれ織斑先生来客だったんじゃ・・・」

 

「ああ。その来客の目的は櫻羽だからな」

2人のやり取りで、来客があり、その来客はジンに用があると、生徒達は理解した。

 

「お入りください」

 

「失礼する」

千冬が言うと、ツバキが入って来た。

 

「「「「「ツバキ教官/さん!!?」」」」」

入って来たツバキに、ジン、アキ、コウタ、エリナ、エミールが驚き声をあげた。

 

「どうしてツバキさんがIS学園に?」

ジンが目的と千冬が言っていたので、ジンが何故ツバキがここにいるか聞く。

 

「櫻羽ジン大佐」

 

「はっ!」

フルネームに階級で呼ばれジンは背筋を伸ばす。

 

「フェンリル本部より特務が発令された」

 

「本部からですか?」

フェンリル本部からの特務と聞き、顔をしかめる。

 

「昨日1800にこちらの世界のエベレストでアラガミの大群を確認。監視をしているが移動の気配はないとのことだが、何時移動するかわからない為明日1200にブラッド、クレイドル、極東・ヒマラヤ支部第一部隊、に本部並び各支部から1、2人ずつの討伐隊でアラガミの大群を討伐する事が決定された。しかし感応種も確認された為、櫻羽ジン大佐はブラッド、クレイドル、極東・ヒマラヤ支部第一部隊以外の隊員にブラッドアーツ、ブラッドバレッドを習得させと、本部が言ってきた。また討伐隊の隊長に任命するとの事だ」

 

「了解。どこに向かえば?」

 

「各部隊は極東支部に集合。ここIS学園の防衛には第三部隊が防衛にあたる、霊代、藤木、フォーゲルヴァイデ、シュトラスブルク。お前達も櫻羽と共に極東支部に戻れ」

 

「「「「了解!」」」」

ツバキの指示にジン達は慌ただしく教室を出る。

 

「だ、大丈夫なんですか?」

山田先生がツバキに聞く。

 

「アラガミの事なら大丈夫ですよ」

 

「他になにか懸念でも?」

ツバキが答え、千冬がツバキの言葉に引っ掛かり聞く。

 

「本部の一部を除き、本部の者達は櫻羽を疎んじている」

 

「何故ですか櫻羽君はそちらの世界の英雄なのに?」

 

「それは櫻羽がこちらの土地を買い、サテライト拠点の住人やサテライト拠点に入れない人々を住まわそうとしているのを聞き、自分達が先だと本部の者達が騒いでいてな、櫻羽は正論で黙らしたがそれによって目の敵にしているんだ」

 

「逆恨みじゃねーか!」

ツバキの話を聞き、一夏が声を荒げた。

 

「だが本部の者達も馬鹿じゃない。櫻羽が及ぼす影響も理解している為櫻羽の失態を作ろうとしている」

 

「今回の作戦に仕掛けてくると?」

 

「そう思っている。私も極東支部に戻る。30分後には第三部隊到着する、諸君達は学業に専念すればいい。失礼する」

そう言いツバキは教室を出る。

 

その後ラウラが入ってきて一夏にキスをすると、箒とセシリアが騒ぎ騒然となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前日・フェンリル本部会議室

 

「くそっ!櫻羽ジンめ!」

 

「我々より先にサテライト拠点以下の者達の受け入れなど言語道断だ!」

 

「処罰しようにも、明らかな失態はない以上どうすることも出来ない」

フェルドマン、ガドリンに一部以外の本部上役達が集まりジンの行動に腹を立てていた。

コンコン

 

「失礼します」

ドアをノックして職員が入って来た。

 

「報告します。あちらの世界のエベレストでアラガミの大群を確認しました」

 

「直ぐ討伐隊を編成しろ。向こうの世界に恩を売るチャンスだ」

 

「はっ。それと女性権利団体と言う所から通信が来ています」

 

「女性権利団体?あああちらの世界を牛耳っている組織か・・・」

 

「我々になんのようだ?」

 

「なんでも櫻羽大佐についての事です」

 

「何?」

ジンの事と聞き眉を顰める上役。

 

「いいだろ繋げろ」

会議室のモニターに女性が映る。

 

『お初にお目にかかります。女性権利団体の代表の飯田亜希子と申します。本日は櫻羽ジンに対しての提案があり、通信させてもらいました』

 

「その前に聞きたい。そちらは櫻羽ジン大佐の事はどう思っている?」

 

『そうですね・・・邪魔な存在ですね。ブリュンヒルデ織斑千冬の弟がISを動かせるのは百歩譲っていいですが、櫻羽ジンは邪魔ですね』

 

「なら櫻羽ジン排除に手を組まないか?」

 

『むしろ此方からお願いしたいです』

フェンリル本部と女性権利団体はジンの排除に手を組んだ。

 

「それで提案とは?」

 

『エベレストでアラガミの大群の報告はこちらにも届きました。それを利用して櫻羽ジンと無能達の排除をしようと私達は考えています』

 

「具体的には?」

 

「まず戦闘は中継します。櫻羽ジンは討伐隊隊長に任命し何かあったら全責任をなすりつけるようにします』

 

「それで?」

 

『終盤に無能達をアラガミに攻撃をしかけ、撃墜させます。負傷又は死亡すれば責任を取らざるを得ない状況になります』

 

「ふむ。それでこちらとそちらの合同で裁判を開き、有罪にすると?」

 

『はい。持ち票はそちらが4、こちらが6で宜しいでしょうか?』

 

「問題ない。ただ櫻羽ジンは戦力を失うのは惜しい。その対価は?」

 

『協力して頂いた人達にはこちらの世界の一等地と、それなりの資金を用意させてます』

 

「悪くない案だ。明後日12時に攻撃を仕掛ける。仕掛けのタイミングはそちらに任す」

 

『畏まりました。それではまた連絡いたします』

 

「ああ。健闘を祈る」

 

『失礼します』

フェンリル本部と女性権利団体の通信は終えた。

 

「ふ~ん。そんな事考えてるんだ~。束さんの興味対象に手を出すなんて・・・・・・どうしてやろうかな

 

GE3の世界に行くのは福音編の前か後か

  • 福音前で
  • 福音後で
  • どちらでもいい
  • これ以外

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