ラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~   作:白銀るる

1 / 59
1st Season
青年と女神とコアメダル


「ぬしが島村(しまむら)耀太(ようた)じゃな」

 

 “神様”なんて本当に存在するのだろうか。

 世界には様々な宗教・神話が存在し、そしてその全てに“神”という万物を司る存在がある。

 文献によって姿形・性格などはそれぞれだが、あえて言おう。

 今俺の目の前で神を名乗るその人は、

 

「わらわは女神。ようこそ天界へ」

 

 変人、いや変“神”であると。

 

 女神、そう名乗った彼女。まだ名乗ってもいない俺の名前を当てたことや、その服装から嘘では無さそうだ……が。

「子供?」

 見た目が完全にロリだ。

「誰が子供じゃ!わらわはこれでも千二百歳じゃ!……って、何を言わすんじゃぬしは!」

 いや、あなたが勝手に喋ったんでしょう。なんて言うと話が進まなくなりそうだからやめておこう。

「まあ()い。それよりこれじゃ。ぬしはこれが何だか分かるな?」

 ロリ神様が指を鳴らすとその手元にケースが現れる。そしてそれには俺もよく知っている模様が彫られていた。

「それって仮面ライダーオーズのメダルホルダーですか?」

「そうじゃ、コアメダルもあるぞ」

 そう言ってホルダーを開けたが、そこに収められていたのはタカ、トラ、バッタ、そしてカマキリの四枚のみだ。圧倒的に枚数が少ない。

「……実はな、ぬしら現世の世界でコアメダル争奪戦があったように、天界でも争奪戦が起こったのじゃ」

 マジか。

 神様の間でもそんなことが……。いや、それより天界でも仮面ライダーってやってたんだな。

「争奪戦中にいろいろあったんじゃが、わらわはなんとか全てのメダルを手に入れることに成功した。しかし新しい映画で復活することになったじゃろう?結果、第二次コアメダル争奪戦がはじまってしまったんじゃよ。卑しい邪神(転売ヤー)どもも再び活発化し、メダルを持つ神のもとに漁りに来るようになった」

 うわぁ……。

 少しというかもうかなりドン引きだ……。第二次コアメダル争奪戦とか邪神(転売ヤー)とか、マジかよ(語彙力ぇ…)。

「当然わらわの所にも、明かりに群がる羽虫のように押し寄せてな。やむなく最後の希望に賭けたんじゃ」

「最後の希望……」

 どっかの魔法使いを連想させる言葉だけれど、女神様の行動にはツッコまざるを得なかった。

「わらわは現世にコアメダルをバラまいたんじゃ、ちょっとした細工を施してな」

「アンタなんてことしてんだよ!?」

 アホなのか!?この女神(ひと)はバカなのか!?

「ちなみにその細工って言うのは……」

 もう最悪な答えしか頭に浮かばないが、それでも僅かな希望をこめて聞いてみる。

「無論、グリードの力を与えて」

「バカかっ!?アンタバカなのかっ!?」

 うん、もうコレ読めた。俺がこんな所に呼ばれた理由!

「そこまでは良かったんじゃがのう」

「何が良かったのっ!?アンタの所為で大変なことになるかもしれないんだぞっ!?」

「案の定、現世で暴れ始めてな」

「いや分かれよっ!そうなるでしょうよ、グリードの力なんて与えちゃったらっ!」

「そこでぬしの出番というわけじゃ」

「うん、知ってた!オーズになってメダル集めて来いって言うんでしょっ!?」

「おー!さすが分かってるのぅ!」

 いや、話の流れで大体わかるわ!じゃなきゃ俺を呼んだ意味だもんな!

 最初からぶっ飛んだ話してたけど、この女神(ひと)が一番ぶっ飛んでる。

「それなら俺以外でも良いでしょう……」

「そういう訳にはいかないのじゃ。ぬし以上にこの仕事に適性のある人間はいない。それにタダでやれとは言っていないぞ」

「へ?」

「無事全てのメダルを集められたら、ぬしの願いを何でも三つ叶えてやろう。

「なん…でも…?」

「うむ。何でもじゃ」

 報酬が発生するのなら、まあ……やろうかな?

「ま、まあ、俺以外にやる人がいないって言うのなら少し考えても…」

「本当か!?いやー、助かった!恩に着るぞ!」

「え?まだやるとは言って…」

「わらわのメダルとオーズドライバーを使うがよい!」

 メダルホルダーとドライバーが女神様から俺の手に収まる。

 そして……、

「向こうの世界ではナビゲートと少しの支援くらいしかしてやれんが、頼んだぞ!」

「え、ちょま!えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?」

 

 こうして俺、島村耀太の仮面ライダーオーズとしての戦いは始まったのだった──。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。