ラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~ 作:白銀るる
青年と女神とコアメダル
「ぬしが
“神様”なんて本当に存在するのだろうか。
世界には様々な宗教・神話が存在し、そしてその全てに“神”という万物を司る存在がある。
文献によって姿形・性格などはそれぞれだが、あえて言おう。
今俺の目の前で神を名乗るその人は、
「わらわは女神。ようこそ天界へ」
変人、いや変“神”であると。
女神、そう名乗った彼女。まだ名乗ってもいない俺の名前を当てたことや、その服装から嘘では無さそうだ……が。
「子供?」
見た目が完全にロリだ。
「誰が子供じゃ!わらわはこれでも千二百歳じゃ!……って、何を言わすんじゃぬしは!」
いや、あなたが勝手に喋ったんでしょう。なんて言うと話が進まなくなりそうだからやめておこう。
「まあ
ロリ神様が指を鳴らすとその手元にケースが現れる。そしてそれには俺もよく知っている模様が彫られていた。
「それって仮面ライダーオーズのメダルホルダーですか?」
「そうじゃ、コアメダルもあるぞ」
そう言ってホルダーを開けたが、そこに収められていたのはタカ、トラ、バッタ、そしてカマキリの四枚のみだ。圧倒的に枚数が少ない。
「……実はな、ぬしら現世の世界でコアメダル争奪戦があったように、天界でも争奪戦が起こったのじゃ」
マジか。
神様の間でもそんなことが……。いや、それより天界でも仮面ライダーってやってたんだな。
「争奪戦中にいろいろあったんじゃが、わらわはなんとか全てのメダルを手に入れることに成功した。しかし新しい映画で復活することになったじゃろう?結果、第二次コアメダル争奪戦がはじまってしまったんじゃよ。卑しい
うわぁ……。
少しというかもうかなりドン引きだ……。第二次コアメダル争奪戦とか
「当然わらわの所にも、明かりに群がる羽虫のように押し寄せてな。やむなく最後の希望に賭けたんじゃ」
「最後の希望……」
どっかの魔法使いを連想させる言葉だけれど、女神様の行動にはツッコまざるを得なかった。
「わらわは現世にコアメダルをバラまいたんじゃ、ちょっとした細工を施してな」
「アンタなんてことしてんだよ!?」
アホなのか!?この
「ちなみにその細工って言うのは……」
もう最悪な答えしか頭に浮かばないが、それでも僅かな希望をこめて聞いてみる。
「無論、グリードの力を与えて」
「バカかっ!?アンタバカなのかっ!?」
うん、もうコレ読めた。俺がこんな所に呼ばれた理由!
「そこまでは良かったんじゃがのう」
「何が良かったのっ!?アンタの所為で大変なことになるかもしれないんだぞっ!?」
「案の定、現世で暴れ始めてな」
「いや分かれよっ!そうなるでしょうよ、グリードの力なんて与えちゃったらっ!」
「そこでぬしの出番というわけじゃ」
「うん、知ってた!オーズになってメダル集めて来いって言うんでしょっ!?」
「おー!さすが分かってるのぅ!」
いや、話の流れで大体わかるわ!じゃなきゃ俺を呼んだ意味だもんな!
最初からぶっ飛んだ話してたけど、この
「それなら俺以外でも良いでしょう……」
「そういう訳にはいかないのじゃ。ぬし以上にこの仕事に適性のある人間はいない。それにタダでやれとは言っていないぞ」
「へ?」
「無事全てのメダルを集められたら、ぬしの願いを何でも三つ叶えてやろう。
「なん…でも…?」
「うむ。何でもじゃ」
報酬が発生するのなら、まあ……やろうかな?
「ま、まあ、俺以外にやる人がいないって言うのなら少し考えても…」
「本当か!?いやー、助かった!恩に着るぞ!」
「え?まだやるとは言って…」
「わらわのメダルとオーズドライバーを使うがよい!」
メダルホルダーとドライバーが女神様から俺の手に収まる。
そして……、
「向こうの世界ではナビゲートと少しの支援くらいしかしてやれんが、頼んだぞ!」
「え、ちょま!えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?」
こうして俺、島村耀太の仮面ライダーオーズとしての戦いは始まったのだった──。