ラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~   作:白銀るる

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ラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~
前回の三つの出来事
一つ、耀太は部室で果南の退部届を発見する。
二つ、ダイヤと鞠莉から彼女たち三人の過去の話を聞く。
そして三つ、耀太と同じく、コアメダルで変身するポセイドンと対決。しかしその結果は惨敗というものだった。

カウント・ザ・メダルズ
現在、オーズの使えるメダルは?
タカ×2
バッタ×1
ライオン×1
トラ×1
チーター×1
サイ×1
ゴリラ×1
ゾウ×1
ウナギ×1
タコ×1


願いの涙と約束と炎のコンボ

 どこまでも広がるこの謎の空間。

 そして二脚の椅子。一つはとても簡素で、もう一つは神々しさを放っている。椅子なのに。

 てかここって……。

「久しぶりじゃな、耀太」

 聞き覚えのある声が俺の名前を呼ぶ。

「ロリ神さま!?」

「……ぬし、そろそろバカにしたような呼び方はやめぬか」

 ええー、だってロリですし。

「はぁ……それより、何故ぬしがこんな所にいるか、分かるか?」

「確か……」

 ポセイドンと戦って……。

「あれ!?腹に傷がない!」

「そりゃそうじゃ。今のぬしは謂わば霊体の状態。故に肉体はない」

「え……それってつまり……」

「間一髪じゃ。あと数秒遅れておったら今頃はあの世じゃな」

 マジか……。前にもあったよな、こんなこと。

 なんだかんだ女神さまには助けられっぱなしだな、俺。

「じゃが……身体の損傷はかなりなものじゃった。再生は出来たが、今降りたところで万全の状態で奴と戦うことは出来ん」

「そんな……」

 早く戻ってやらなきゃいけないことがあるのに、それじゃあダメだ……!

「まあ、落ち着け。耀太、ポセイドンの言ったように今のぬしでは奴には勝てん」

「それは果南ちゃんがいるから……?」

「そうじゃ。ポセイドンは松浦果南の心のスキの弱さと願いに付けこみ、彼女の中で今の行為を正当化させている」

「じゃあ、自分の意思で変身したっていうのは……」

「ポセイドンの力が強く作用し、松浦果南の心を暴走させられている状態に近いのかもしれん」

 ……そんなの、そんなのってないじゃないか!

 怒りが溢れ、拳を強く握る。

「早く戻りたいか?」

「当たり前だよ。俺がいない間に好き勝手やらせたくない!」

 ロリ神さまはため息を一つ吐いて、

「──一つだけ、方法がないでもない」

 俺は息を飲んでそれに答える。

「本当!?」

「ウソは言わん、神に誓ってな」

 いや神はあんただろ、なんて無粋なツッコミはしない。

 今はそれにかけるしかないのだから。

 

 ***

 

 一体何が起こっている?

 黒澤宅に集まった面々が思っていることだ。

 始まりは千歌が、耀太が十千万に帰っていないことに気づき、梨子たちへ連絡したことだ。

 曜たちが何も知らないとする中、ルビィからその話を聞いたダイヤが彼女らを招いたのだ。

 一同からは不安や焦り、アンクに至っては、カザリの奇襲を受けメダルを奪われたため、苛立ちが顕になっている。

「このような事態を招いてしまったのは、すべてわたくしの責任ですわ……」

「どういうこと、お姉ちゃん?」

「わたくしは昨日耀太さんと帰宅したんです。そしてその帰りにきっと……」

「どうしてダイヤさんが?」

 梨子の問いにダイヤは「それは……」と少し間を置き、話し始めた。

「……耀太さんに話したのです。いつかあなたたちにした話の偽りと続きを」

「話って、ダイヤさんたちのスクールアイドルの……?」

 花丸が言い、ダイヤは頷く。

「他のスクールアイドルのパフォーマンスに気圧されて、歌えなかった、と言いました。ですが、本当のことを言うと歌えなかったのでなく、()()()()()()のです」

 ダイヤ、鞠莉、慎司、アンクを除いて驚嘆の声を漏らす。

 しかし、またアンクを除く三人は表情が暗くなる。

「ステージに立った時、鞠莉さんは足を怪我していたのですわ。わたくしも果南さんも止めたのですわ。ですがいくら言っても鞠莉さんは聞かず、果南さんは……」

「で、でも!それなら怪我を治してからまた練習すれば──」

「それだけではありません。その時、いえ、鞠莉さんには度々留学の話が持ちかけられました。しかし鞠莉さんはその話をすべて断っていたのです」

「当然でしょ。留学なんてする気無かったもの。わたしは果南とダイヤと一緒にスクールアイドルを──」

「だからですわ。いつも思っていたのです。わたくしたちと一緒にいることで、鞠莉さんの未来が奪われてしまうのではないか、と……」

 三年間自分の中に閉じ込められていたダイヤと、そしてここにはいない果南の想い。誰でもない、鞠莉への。

「……ない。誰もそんなこと頼んでないっ!!」

 語られた胸の内の言葉。それに反発するよう鞠莉は叫んだ。

「どこへ行きますの?」

「ぶん殴ってくる……!」

「おやめなさい。果南さんはずっとあなたのことを見てきたのですよ。あなたの立場も、気持ちも……将来も──」

 しかし、鞠莉はダイヤの静止を振り切り、飛び出していってしまった。

「欲望と欲望がぶつかって、誰も得のしない結果が生まれたか。やっぱり愚かとしか言いようがないな」

 アンクがダイヤと、走り去った鞠莉。そして果南をそう評する。

「アンクさん、そんな言い方──!」

「良いんです。梨子さん」

「ダイヤさん……」

「彼の言う通り、わたくしたちは愚かだったのかもしれません。一人一人が気持ちを閉じ込めて、想いあっているはずなのに傷つけて」

 想いと行いを省みる。

 最善の策をとったつもりで、今こうして最悪の事態を招いてしまっていることを。

「後ヨータのやつのことだがな、あいつは自業自得だ。勝手に戦いやがって」

「そう言えばさっきからメダルメダルってブツブツ言ってたけど、あんた何なのよ?」

「そうだなぁ、ただのメダルの塊ってところか」

 善子に答え、アンクはその右腕を本来の姿へ変身させた。

「や、ヤミー!?」

「あんなのと一緒にするな。俺はグリードだ」

 圧をのせた声で言い残し、アンクは去っていった。

「ねぇ、善子ちゃん。ヤミーって?」

「そ、それは……シン!」

「は!?ちょ、なんで俺に振るの!?」

 善子が不意に漏らしてしまった発言によって、少し賑やかになる。

 また梨子が眉をひくつかせながら笑みを浮かべていると、

「梨子ちゃん梨子ちゃん、アンクさんって人間じゃないのかな?」

「さ、さあ?」

 こちらも千歌に対して言葉を濁すのだった。

 

 ***

 

「どこへいくのですか?」

 振り続ける雨の中、鞠莉の呼び出されて学校へと歩いていた。

「学校」

「何故です?」

「終わりにするの。全部」

「なるほど……。ですが、きっと彼は……」

 男の言葉を聞き流し、足を動かす。

 あの場所で、わたしが鞠莉とダイヤと三人ですべてを始めたあの場所で、何もかもを終わらせる。

 誰かが自分たちのようになる前に。

 学校に着き、歩みを止める。雨はさっきより強くなっていた。

 鞠莉の待つ部室に行こうと、再び歩きだそうとした時、

「来ましたよ」

 男がそう言い、わたしはまた足を止めた。

「待ってよ、果南ちゃん」

 背後からの声が尋ねてくる。

浦の星(ここ)で何をするつもりなの?」

「あなたには関係無い」

「関係無くない!だって──」

「関係無いっ!!」

 わたしは彼に向かって強く叫んだ。

 

 わたしとあなたは『敵』だから。

 

 ***

 

 冷たい雨と風が肌をうつ。

 だけど今はそれ以上に彼女の冷たい言葉が胸に突き刺さる。

「サメ!クジラ!オオカミウオ!」

 ポセイドンへ姿を変え、見据えられる。

「戦うしかないのか……!」

 心苦しく思いながら、オーズドライバーを装着。メダルを三枚挿入してスキャン。変身した。

「タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タ・ト・バ!タ・ト・バ!!」

 あの姿には正直トラウマといっても差し支えないくらいの恐怖を感じる。なにせ、殺されかけたのだから。

 ディーペストハープーンを構えるポセイドンに対してこちらはメダジャリバーを構える。

 お互いの間合いに入り、斬り合いを始める。

「どうしてこんなことするの!?」

「言ったでしょ?あなたには関係無い!」

 武器同士がぶつかり、火花を散らして、金属音を立てる。

 剣を弾かれ、後方へと跳ぶ。

「だから言っただろ!関係無くない!」

 再び距離を詰める。

「千歌ちゃんたちが待ってる!それに鞠莉ちゃんとダイヤさんだって──!」

「もう遅い!」

「──っ!」

 初めのうちは互角に競り合っていたが、ポセイドンは長い柄を利用し、攻撃を当てに来る。

「もうわたしはみんなに会わない……。あなたを斃して、わたしも──」

 ヤツの槍は俺を捕らえるが、俺の剣は空を斬る。

「そんなことさせない!」

「シングル!スキャニングチャージ!」

 斬撃波を数回飛ばすも、ポセイドンもエネルギー波でそれを相殺。いや、ヤツの方が強いようで、斬撃波を貫通して俺に届く。

「はぁぁぁぁ!!」

 メダジャリバーを投げ捨てて、トラクローを展開。エネルギー破をたたき割り、肉弾戦へと移行する。トラクローは武器だって?爪だから問題ない。

「なっ…!?めちゃくちゃな……!」

「斃せるものなら斃してみろ!」

 槍撃を左のトラクローで受け止め、右で攻撃。やっとまともな攻撃が通った。

 ここから切り返し、攻撃をどんどん当てて、果南ちゃんを追い詰める。

「くはっ…!」

「……ここまでだよ。もう変身を──」

 解いて、そう言葉にする直前、ポセイドンは不敵に笑う。その後、ヤツの身体からメダルが分離し蠢く。

 メダルの塊はライオンクラゲヤミーに変身した。

「あの時のヤミー……」

 そのヤミーは以前、カザリとともに現れた個体だった。

 そして何故あの時、カザリが攻撃されたのか、理解した。

「このヤミー、果南ちゃんが親だったのか……」

「ええ。『彼女の大切なものを守りたい』という欲望を利用させていただいたのですが……やはりあの時は迷いがあったようでして……」

 果南ちゃんではなく、あの時の声が答える。

「ですがご安心ください。彼女の中の迷いはもう──」

 拳を強く握りしめ、身体が震える。

 さっきまで感じていた恐怖ではなく、怒りで。

 誰かの為の怒りがこれほど強くなったのは、この世界(ここ)に来てからはもちろん、生まれて初めてだ!

「ふざけんなぁぁぁああっ!!」

 ポセイドンに向かって走り出すが、大量のクラゲヤミーが立ちはだかる。

 トラクローで薙ぎ払うが、数が多く、さらに電撃攻撃を仕掛けてくるため、本体のライオンクラゲヤミーとポセイドンに近づけない。

「勇ましいですね~。ですがこの数を前にしてそれは無謀というものです」

 くっそ!今すぐぶちのめしたいのに……!

「これじゃキリがない……」

 かなり不利な戦況の中、ライドベンダーに乗ったアンクがやって来る。

「何もたもたしてる!さっさとぶっ飛ばしてメダル稼いでこい!」

 ……何かあったのか、苛立っているのは目に見えて分かる。

「って言われても……ガタキリバさえ使えれば……」

 ないものねだりは無駄である。しょうがない。

「そうだ!チーターちょうだい!」

「ない」

 即答かよ。てかないって……。

「カザリに取られた」

「はぁ!?」

「お前が急にいなくなるからだ!」

 ああ……昨日ポセイドンが言ってたな、そう言えば。

 やっぱりカザリがアンクのところに来て……。

 それじゃあヤミー(アレ)に対するにはどうしたら……。

 この状況は打破する為にどうすればいいか思考していると、

「クジャクー」

 鳴き声……というか名乗り?の機械音が聞こえてきた。

「なんだ?」

 アンクが目を凝らし、俺もその方角を見る。すると、何かが何かを持って飛んできていた。

 ソレは俺の方まできて、持っていたものを落とした。

「おっと……。これ、コンドル?でもこれだけじゃ……」

「そうか…こいつを使え、ヨータ!」

「え?」

 アンクが一枚、メダルを投げ渡してくる。こっちも両手でキャッチする。

「クジャクメダル!?これどうやって……」

「カザリが持ってた。一枚だけだったけどな」

 チーター取られて、クジャクを取り返したのか。一体どうやって……いや、今はそんなことより。

「これでヤミーとポセイドンを……!」

 トラとバッタのメダルを抜き取り、クジャク、そしてコンドルのメダルを挿入する。

 バックルを傾けて、オースキャナーを走らせる。

 

「タカ!クジャク!コンドル!
タージャードルゥー!!」

 

 赤いフレアを発し、それを受けてタカヘッドはタカヘッド・ブレイブに変化。さらに翼を展開することの出来るクジャクアームに、真空波での攻撃が可能なコンドルレッグ。

 胸部のオーラングサークルは分割されず、それぞれの特徴を持った一羽の鳥、火の鳥を模したものに。

 タカ、クジャク、コンドルの赤の、アンクのメダルで完成する鳥系コンボ、タジャドルコンボに変身した。

「はぁぁぁ……はっ!」

 クジャクフェザーを展開し、火炎弾を発射。クラゲヤミーを全滅させる。

「ウオォォォォ!」

 ライオンクラゲヤミー(本体)が雄叫びをあげながら突貫してくるが、翼を広げて飛翔し、それを回避。空中で一回転してこちらからヤミーに突撃攻撃を二、三と繰り返す。

「ちっ……」

 (オーズ)がヤミーを圧倒し、面白くないらしいポセイドンは舌打ちして、叩き落とそうとエネルギー波を飛ばしてくる。

 対して俺は左腕を前にかざし、タジャスピナーを顕現させ、エネルギー波を防ぐ。

「お返しだ!」

 タジャスピナーから発射される火炎弾をポセイドンとヤミーに食らわし、また上空へ。確実にヤツらを追い込んでいく。

「はぁ…はぁ…。バ、バカな……この体はお前の仲間の女のものだぞ!?」

「自分もいなくなる、なんてバカなこと言ってるヤツはぶっ飛ばしてでも止めるんだよ!誰も……!誰も望んでなんかない!何より俺が望まない!」

 ポセイドンとヤミーを弾き飛ばし、再び上昇。

「スキャニングチャージ!!!」

 二度目のスキャンで技を発動。コンドルレッグの能力を解放し、ポセイドンたちを目掛けて急降下。

 プロミネンスドロップを叩き込む。

「セイヤーーーッ!!!」

 技は直撃、爆散してメダルが飛び散る。

「くっ……貴様……本気で……!」

 が、ポセイドンは倒れてはいなかった。もっとも無事ではなかったようだが。

「これが“俺の本気”だ。──果南ちゃんッ!!!」

 蓄積ダメージが許容範囲を超えたのか、仮面の一部が割れて、果南ちゃんの顔の半分が露わになる。

 そしてそこからのぞく潤んだ瞳を見据えて叫ぶ。

「あの時の約束。今の俺の本気は、果南ちゃんがAqoursに入るだけの価値はあった!?」

 声には出さず、果南ちゃんは頷いた。

「果南ちゃんは、君はどうしたい?」

「わたしは──」

 涙を流しながら、確かな声で彼女は答える。

「わたしはまた、千歌や鞠莉たちと……みんなと一緒にいたいっ!」

 確信した。それは彼女の心からの願いだと。

「バカな……!わたしの力が精神に及ばないだと!?……っ!?」

 翼を広げて高速でポセイドンの目の前まで飛翔、そして、

「はあぁぁぁぁああっ!!」

 ヤツの身体(アーマー)に腕を突っ込んで果南ちゃんの腕を掴む。

 そしてポセイドンに取り込まれていた彼女を引きずり出し、抱きとめた。

「アンク!」

「アイツは野放しにしておくには厄介だ。ここで倒しとけ」

「言われなくてもそのつもりだ。よくも果南ちゃんをこんな目に遭わせやがって!」

 果南ちゃんをアンクに預け、満身創痍のポセイドンを睨んだ。

 

 ***

 

 わたしを助け出した彼は、またあの男とぶつかり合っていた。

 あんなに酷いことを、(むご)いことをしたのにどうして……。

「どうして耀太は戦うの……どうしてわたしを助けようとするの……」

「ヨータはそういう奴だ。面倒くさい欲望を持って、面倒くさいやり方で叶える。アイツ自身の欲望をな」

「耀太自身の、欲望……」

 欲望という言葉を聞くと、あまりいいイメージが湧いてこない。

 だけどわたしの中で、あの時耀太言ったことが思い出された。

 

 ──見てみたい。千歌ちゃんたちが見る世界を、俺も。これは誰の為でもない俺の為にやるんだ──

 

 ──千歌ちゃんと手を繋いで、誰に手を伸ばして、誰と繋がって、誰と輝くのか、知りたくてしようがないんだよ!──

 

 正直、無謀だと思った。

 出来るはずない。必ず挫折するって。

 だけど彼の目はそれを言わせなかった。

 そして折れることも無かった。

 

 今も、敵に臆することなく、炎を纏って闇を全てを焼き尽くしてくれた。

 

「依り代が無くとも貴様程度……っ!」

 満身創痍で槍を構えるポセイドンに対して、

「お前こそ、もう立っているのがやっとだろう。だけど許すわけにはいかない!」

 三度(みたび)飛翔し、ドライバーからメダルを外す。そしてそれをタジャスピナーにセットし、スキャンする。

「タカ!クジャク!コンドル!ギン!ギン!ギン!ギガスキャン!!」

 鳥型の炎エネルギーを纏い、ポセイドンへと突撃。

「セイヤーーーッ!!!」

 ポセイドンはこれをディーペストハープーンで防ぐ。

「この程度……跳ね返すことなど造作も……!」

「出来ない!人の欲望を利用して、欺くようなお前にこの攻撃は跳ね返せない!跳ね返させない!!」

 ピシッ、バキンッ。

「ッ!?バカな!こんなはずでは──!」

 柄が音を立てて折れ、攻撃はポセイドン本体に直撃。先程のヤミーと同様、セルメダルが散ってさらにコアメダルが飛んでくる。

 が、三枚のコアメダルはキャッチした直後に砕け散った。

「終わったな……」

 ポセイドンの気配が消えたのを確認し、アンクの方へ歩きだす。

「早くしろヨータ」

「はいはいっと!危ないだろアンク、女の子を投げちゃ」

「それよりメダルだ。早く返せ」

「ほら」

 アンクから果南ちゃんを引き渡され、俺はメダルをアンクへ返す。

「これで二枚。プラマイゼロか……」

 ……なんか気になる発言があったが、それは後で聞くことにしよう。

 今はそれより、

「耀太……」

「終わったよ。行こう、きっと鞠莉ちゃん待ってるんじゃない?」

「う、うん……」

 俺から離れて立とうとするが、ふらつく。

「まだ回復しきってないんだ。俺が連れてくから。よっと」

 果南ちゃんをおぶさって歩き出す。

「ちょ、耀太!?わたし重いから!」

「そんなことないさ。あれだけのことが日常茶飯事なんだから」

 

 こうしてひとまずの平和が訪れた。

 果南ちゃんたちは仲直りし、改めて三人をAqoursとして迎え入れることになった。

 まあ正確には初代Aqoursが戻って来たってところなんだけど。

 それから、

「耀太くんが三色の戦士だったなんてね。確か……“オーズ”だっけ?」

「むぅー、黙ってるなんて酷いよ、耀太くん!」

「変に喋ってみんなに危害が及ばないようにと思ってたんだけど……」

 ジッと慎司の方を見る。下手な口笛を吹いていた慎司の目は完全に泳いでいた。

「そ、それより早く練習しないとだろ?夏祭りでのライブもしなきゃいけないんだし!」

 話をそらしやがったな。今月分のアンクのアイスは慎司に払ってもらおう。

 

 今回の件はいろいろなことがあった。

 大変だったなことばかりだったけど、一切のわだかまりは無くなり、彼女たちの笑顔が見れるなら──。

「耀太、私たちも行こ!」

 走り出すみんな。 

 果南ちゃんに背中を押されて、女神さまから受けた力の反動の痛みに耐えながら、明日も平和であることを願うのだった。

 




耀太)今回も随分と雑になったな。
作者)はい…自覚はあります。しょうがなかったんです!早く上げたいと思ってつい!
曜)ま、まあ、作者さんを責めるのはそれくらいにして次行こう。
作者)曜ちゃん…いや、女神さまーーー“〇| ̄|_
ロリ神)今わらわのことを呼んだか?
耀太&作者)お呼びじゃないです。
曜)ははは……次回ラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~「海の家と合宿とシャイ煮」シャイ煮ってなんだろう?
鞠莉)それは次回のお楽しみよー!

カウント・ザ・メダルズ
タカ×2
クジャク×1
コンドル×1
バッタ×1
トラ×1
サイ×1
ゴリラ×1
ゾウ×1
ウナギ×1
タコ×1
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