ラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~   作:白銀るる

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前回のラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~
ナンパ男に絡まれてしまったルビィと花丸。そんな二人を救ったのは、意外や意外、グリードのガメルだった。
大切な姉のような人がいる二人は意気投合し、ルビィはガメルと会うことを楽しみにする。
そんなルビィの変化に気付いたダイヤは、ルビィに彼氏が出来たのではと心配し、彼女を尾行。その最中に同じくルビィを尾行していた耀太とアンクと遭遇する。
耀太たちがルビィを見守る(尾行)する中、目の前にメズールが現れ、戦闘に。
その攻撃からルビィとガメルを庇い、その後、ガメルを仲間に迎え入れたのだった。

カウント・ザ・メダルズ
現在、オーズの使えるメダルは?
タカ×2
クジャク×1
コンドル×1
クワガタ×2
カマキリ×2
バッタ×2
ライオン×2
トラ×1
チーター×1
サイ×2
ゴリラ×2
ゾウ×2
シャチ×1
ウナギ×1
タコ×1
プテラ×2
トリケラ×1
ティラノ×2


HAKODATEと妹と姉

 ガメルが仲間に加わり、数週間が過ぎた。

 世間はとうにクリスマスムードに包まれ、ツリーやリース、はたまたサンタの人形やコスプレで賑わっていた。

 そんな中、俺たち浦の星学院のスクールアイドル部は、とあるイベントの招待を受けていた。

 ラブライブ北海道地区予選。

 その招待状が送られてきたのは、一週間ほど前だった。

 

「いやったぁ!!」

 歓喜の声を上げたのは、ドライバーを手にし掲げているいる慎司だった。

「随分嬉しそうですね」

「当たり前だろー!ようやく俺の相棒が帰ってきたんだからー!」

 長らくプロトバースで戦っていた慎司。

 原因は俺が暴走し、ドライバーを破壊してしまったからだ。

 その様子を見ていると、やはり悪い事をしたと思う。

「ふふふ……ただ修理しただけではないぞ。以前のカザリとの戦闘、先の戦いでの破損を考え、そして激化するであろう戦いに耐えられるよう、強化もしてある!その名もバースドライバー・ツヴァイじゃ!」

 ……何か聞いたことある響きだなおい。

「あざっす!」

 礼を述べた慎司に「うむ」と頷くと、女神さまは俺の方に向き直る。

「ぬしは……」

「俺はまあ……今のところは大丈夫かな。最近は暴走もなくなったし、大分安定してる」

「……そうか。じゃが気を付けるのじゃぞ?」

「ああ、分かってるさ」

 俺の中にある紫のコアメダル、そしてその影響で少しずつ進行するグリード化。

 これを知っているのは、元の世界で仮面ライダーを知っていた俺と慎司、晴也と女神さまだけ。

 Aqoursのみんなに伝えないのは、余計な心配をかけたくないからだ。

 しかし、それも最近になって症状が悪化し始めた。

 初めは視界がおかしくなるだけだったのが、味を感じられなくなったり、時々、身体の一部がグリード化するようになるまで進行してきた。

 いつまで隠し通していられるかな……。

「見て見て四人とも!……って神子(みこ)さん?来てたんですね」

「ええ、お邪魔してます」

 部室に入ってきた千歌ちゃんと女神さまが、互いに会釈する。

 ちなみに神子というのは、こちらの世界で彼女が名乗っている名前だ。

「どうしたの千歌ちゃん?」

「あ、そうだ!これを見て!」

 千歌ちゃんが差し出してきたのは、一通の招待状。

「『ラブライブ!北海道地区予選 観覧のご案内 浦の星学院 スクールアイドル Aqoursの皆様』……」

 晴也が見出しとなっていた部分を読み上げてくれた。

 ……え?

「「えぇぇぇぇぇっ!!!?」」

 

 そして今現在、俺たちは静岡を離れ、北海道函館まで来ているのである。

 ……あるのだが。

「ダメだよ二人とも!寝たら死んじゃうよ!」

「ごめん千歌ちゃん、今そんなに深刻な場面じゃないからね?」

 千歌ちゃんがみかんの目出し帽を着けながら、眠そうにしている梨子ちゃんと曜ちゃんの目を覚まさせようとしている。

 何この光景……。

 字面だけ見れば、吹雪の中で遭難し、眠りそうになっている仲間を起こそうとしている場面なのだが、実際そこまで酷い天気ではなく、千歌ちゃんの格好の所為で、コメディ映画のワンシーンにしか思えない……。

「スノーホワイト……」

「あ、鞠莉!」

 スノーホワイトって今の状況のことじゃない鞠莉ちゃん、それ白雪姫じゃん。

 そして極めつけが……。

「「は、花丸(ちゃん)!?」」

 滅茶苦茶厚着して走ってくる花丸ちゃんである。

 マジで何してるの!?

 その格好そのものが振りと言わんばかりで、案の定花丸ちゃんは転び、慎司、ルビィちゃん、善子ちゃん、曜ちゃん目掛けて飛び込み、四人を下敷きにしたのだった。

 いやホント何この光景……。

「どこにいてもこいつら変わらないな」

「ははは……」

 鼻で笑うアンクに、苦笑する晴也。

「出来たー!」

「へぇ、ガメルって意外と器用なんだね」

 そして初めて見る雪を楽しんでいるガメルとカザリだ。

「雪のウサギか。よく出来てるじゃん」

「メズールにも見せてやりたい……」

 ガメルの表情が暗くなる。

「……そうだな。絶対見てもらおう」

 その言葉に俺は小さく頷いた。

 

 雪で戯れるのも程々に、俺たちはラブライブの会場に足を運んだ。

 そして訪れたのはもちろん……。

「失礼します──Saint Snowのお二人は……」

「はい、ああ!お久しぶりです、みなさん」

 Saint Snowの二人の控え室だ。

「今日は楽しんでいってくださいね。みなさんと決勝で戦うのはまだ先ですから」

 そう言い笑むのは聖良さん。

 彼女は既に先のビジョンを見据えているようだ。

 一見すると、挑発のように取れなくもない。だけど聖良さんは。

「あの時は失礼なことを言いました。お詫びします」

 そう言って頭を下げた。

 あの頃より成長を遂げたAqoursは、既に優勝候補であると。

「聖良さん……」

「次に会う決勝は、Aqoursと一緒にラブライブの歴史に残る大会にしましょう!」

 差し出された手。

 千歌ちゃんはその手を取り、握手を交わす。

 Saint Snowはきっと勝つ。そしてAqoursの前に立ちはだかるだろう。

 

 ──誰もがそう思っていた。

 

 ラブライブ!北海道地区予選を突破し、決勝へコマを進めたグループの中に、Saint Snowの名前は無かった。

 パフォーマンス中に二人が転倒。そこから彼女たちが歌うことはなかった。

「まさかあんなことになるなんて……」

「仕方ないさ。何が起こるかなんて誰にも分からないんだから。でもこれが……」

「これがラブライブなんだね……」

 俺の言葉に曜ちゃんが続き、俺はそれに首を縦に振る。

「あんな二人、初めて見た……」

 ライバルのことなのに──いや、むしろライバルと認め合った仲だからなのかもしれない。

 Aqoursの面々の表情は、言葉でははかり切れないものだった。

「……ああもう!いつまでも落ち込まない!終わっちまったことはもうどうにも出来ないんですから!ずっとこうしているのは止めましょう!」

「そうですね、慎司さんの言う通りです。せっかく函館まで来たんですから、一度気持ちを入れ替えていきましょう」

 慎司、そして晴也が続いてその空気を払拭した。

「そうだね。それにあの二人なら大丈夫だよ」

 少しずつ彼女たちはいつもの調子を取り戻していった。

 たった一人を除いて。

 そしてそれに気付いたのも、また、たった一人だった。

 

 ***

 

 ホテルでの部屋割りは、男子は俺とアンク、晴也と慎司、カザリとガメルという風に分けられた。

「まだ気にしてんのか」

 ベッドで寝転がりながら、二人のことを考えていると、アンクにそう尋ねられた。

「まあな……。なあ、アンクはどう思う?聖良さんと理亞ちゃんのこと」

「どうだろうな。あいつらにまだ『歌いたい』という欲望が残ってるなら、また歌うかもな」

 実にアンクらしい答えが返って来た。

「お前はそう言うと思ったよ」

 そう、結局はそれなのだ。二人がどう思っているのか。それで全てが決まる。

「俺に出来ることはない……か」

「お前はどこまでもお人好しだな」

「目の前で困ってる人がいるなら、絶対に助けたい。ただそれだけだ」

「今は人の心配より、自分の心配をした方がいいんじゃないか?」

「………」

 自分の身体の……グリード化の心配をしろと言われる。

「まあいい。無茶だけはするな。お前に死なれたら困るからな、俺も、あいつらも」

「分かってるさ……」

 何があっても死んではいけない。それだけは心に留め、この日は眠りについた。

 

 翌日、Aqours一行は予定通り、函館を観光することになった。

 五稜郭タワーをはじめとする函館の名所から、Saint Snowの二人の母校、函館聖泉女子高等学院まで。

「なんだか落ち着くね──ここ」

「あ、それ俺も思った。けど何でだろう?」

「それって内浦と似てるからじゃないかな?」

「内浦と?」

「うん」

 言われてみれば、似ているような気がしてきた。

 海が見える、潮の香りがする、坂の上にある学校。

 千歌ちゃんも納得出来たのか、「確かにそうかも」と果南ちゃんに返す。

「繋がってないようで、繋がってるものね──みんな」

 俺たちが住む場所とどこか似たこの雰囲気に浸っていると、「ぐぅ〜」と誰かの腹の虫が鳴く。

「すいません、俺です……」

 左手で顔を覆いながら、右手を上げて自己申告した晴也。

 隠しきれていない耳が真っ赤になっているのを見て、少し笑ってしまう。

「そ、そんなに笑うことないじゃないですか……!」

「ごめんごめん。ついな。でも少し小腹は空いてきたかも」

「それじゃそれじゃ!気になってた店があるんですけど、そこいきませんか!?」

 という慎司の希望により、その手に握られているスマホに映されているお店に行くことに。

 が、

「すいませーん」

 ……店員さんが来る気配が無い。

「あれ?」

 しかし入り口には商い中と書かれている。

「ううう……早く中に入りたいずら……」

 花丸ちゃんが寒いと訴えている。

 それだけ来てても寒いのか……。

「ずっとここにいる訳にもいかないし、入ろうよ」

「それもそうだな。俺はカザリに賛成」

「仕方ないね……」

 カザリが先陣をきり、店の中へ。

 そして俺たちは衝撃の事実を知った。

 

 ***

 

 和風テイストがきいた雰囲気のあるこの店。

 入店してすぐに俺たちは衝撃に襲われた。

「わあ──綺麗!」

「凄く美味しそう!」

「とても温まりますよ。どうぞお召し上がりください」

 Aqours一行に応対してくれたのは、なんとSaint Snowの聖良さんだった。

 何故こんなところにいるのかと尋ねてみると、ここは二人の家でもあるのだという。

 ただの偶然なのか、はたまた奇跡なのか……。

 慎司が図ったってことは……。

「おお!これめっちゃ美味いですね!」

「本当ですね!」

「ありがとうございます。お口に合ったみたいで何よりです」

 ……うん、無い。

 みんなぜんざいやお茶を楽しんでいる。

「この町も、お店も、凄く素敵なところですね」

「ありがとうございます。わたしも理亞もここが大好きで、大人になったら二人でこの店を継いで暮らしていきたいねって」

「素敵な夢ですね──」

「……けど残念でしたわね、昨日は……」

 千歌ちゃんたちが内浦に特別な想いを抱いているように、聖良さんたちにもそれがあった。

 それを知った今、やはり彼女たちのことを他人事なんだと割り切るのは到底できない。

 ダイヤちゃんの一言を「いえ」と否定した聖良さん。

 しかし彼女もまた遮られてしまった。

「食べたらさっさと出て行って!」

 叫んだのは理亞ちゃんだった。

「理亞!なんて言い方を……!」

 聖良さんが理亞ちゃんをたしなめようとするが、理亞ちゃんは話を聞こうとせず、奥へ行ってしまった。

「ごめんなさい……まだちょっと昨日のこと引っかかってるみたいで……」

 ……昨日の今日じゃ完全に立ち直るなんて無理だろう。

 こうして仕事を出来ているだけで、彼女たちは強いといっても過言ではない。

「わたしは後悔してません。だから理亞もきっと次は……」

「嫌!」

 再び現れ、聖良さんの言葉を遮る理亞ちゃん。

「何度言っても同じ!わたしは続けない、スクールアイドルは!Saint Snowはもう終わり!」

「本当にいいの?あなたはまだ一年生。来年だってチャンスは……」

「いい!もう関係ないから……ラブライブも、スクールアイドルも……」

 頑なに「否」と言い続ける。

 そんな理亞ちゃんの姿に少し既視感を感じる。

 理亞ちゃんはきっと……。

 

 二人の家を後にし、ファストフード店に来た。

 やはり晴也と慎司の腹はあれだけでは満足できなかったらしい。ついでに花丸ちゃんも……。

 それとあのままあそこにいられるムードではなかった、というのも大きいだろう。

「何もやめちゃうことないのにね……」

「けど仕方ないのかもね。来年もやるとしても、彼女、一人なんでしょ?」

 カザリの言う通りだ。

 新しいメンバーを集めて再スタート!というわけにもいかないだろう。

 ただ単に失敗してしまった、それだけならまた次頑張ればいい。

 しかし今回は……。

「きっと──聖良さんがいなくなっちゃうから」

「「え」」

「お姉ちゃんと一緒に続けられないのが嫌なんだと思う。お姉ちゃんがいないなら、もう続けたくないって……」

 その答えに辿り着いたのはルビィちゃん。

「ルビィ……」

「ぴぎゃっ?!」

 何かを悟ったかのような様子を見せたルビィちゃんだったが、ダイヤちゃんが声をかけると同時に我に返ったようだ。

「ち、違うの!ルビィはただ理亞ちゃんが泣いて……あ」

 あ。

「ぴぎぃぃぃぃ!!」

 黒澤姉妹特融の悲鳴を上げながら、ルビィちゃんが飛び出して行ってしまった……。

 

 ***

 

 一面に広がる銀世界。

 しかし、彼女の()に映るのは、色のつかないモノクロな世界。

 望むものが手に入らない。

 何もかもが足りない世界。

 彼女が望むもの、色褪せた世界で彼女が見つけたもの。

 それは「愛」。

 目の前に映る少女二人を取り込めれば……。

 そんな思考が彼女の頭を過る。

 しかし、それは実行に移されることなく、阻止されることになった。

「そんなところで何してるんだ?」

「オーズ、アンク……」

 少女──メズールの前に現れた耀太とアンクに。

「偶々……なわけじゃないよな」

「大方あの二人を狙おうとしてたんだろうな」

「もしそうなら……俺はお前を止める!」

「出来るものならやってみなさい!」

 耀太はドライバーを腰に当て、メダルを取り出しセット。

 メズールも本来の姿に戻り、戦闘態勢に。

「変身!」

「タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タ・ト・バ!タ・ト・バ!!」

 アンクは後ろに下がり、二人は目の前の相手に意識を集中する。

 同時に正拳突きを繰り出し、互いに対応する手で受け止める。

 次いでオーズは頭突きをお見舞いする。

「きゃ!?」

 頭に衝撃を受け、よろめいたメズールは、態勢を崩してオーズの拳を離してしまう。

 オーズはその隙を見逃さず、胴体に蹴りを入れる。

「くっ……少しはやるようになったわね……」

「守りたいものがあるからな。負けるわけにはいかないんだ!」

 守りたいものがあるから戦う。

 メズールには到底理解できないことだった。

 グリードという存在である彼女からすれば、余計にだ。

「どうしてダイヤちゃんとルビィちゃんを狙おうとしたんだ!?」

「……あなたは『愛』が何だか分かる?」

「愛……?」

 オーズは動きを止め、数秒の間思案する。

 そして……。

「……誰かを好きになること、誰かが好きになってくれることじゃないかな?もちろん異性の誰かとかだけじゃなくて、友だちとか家族とかさ」

「好きになる……?好きになってくれる……?」

「そう。お前の周りで言えばガメルみたいにさ」

「ふ……何を言ってるの?わたしはガメルのことなんてなんとも……」

「違うよ」

「っ!?」

 メズールが耀太の言葉を否定するも、耀太もすぐさま否定する。

「お前は分かってなかったみたいだけど、ガメルは本当にお前のことが好きだったんだよ」

「……嘘よ」

「嘘じゃないよ!嘘だったら、あんなに悲しそうな顔しない!今だってそうだ。ガメルはまだお前のことを……!」

「黙りなさい!」

 メズールは耀太の主張を遮り、高圧の水流をオーズに食らわせる。

 オーズは胸の前で腕をクロスさせて防ぐ。

「ぐっ……どうして信じてあげないんだよ!」

「わたしたちはグリードよ!誰かを信じることなんてしないわ!」

「うぐ……!うおおおおおっ!!」

 水流をかき消したオーズ。

 その身体から、微かな輝きが放たれている。

「!?」

「それじゃあ、お前はいつまでも愛を知ることは出来ない」

「うるさい!うるさい!」

 怒号しながらの水流連射。

 オーズは避けることなく、攻撃を浴びながらメズールに一歩、また一歩近づいていく。

 そして彼女の目の前で足を止めた。

「どうして……どうして倒れないの!?」

「言っただろ──。負けるわけにはいかないって」

「守りたいものがあるから……。それは貴方の好きな人の為なの……」

「……かもね」

 耀太の脳裏の二人の少女が過る。

 しかし、すぐに意識をメズールに切り替えた。

「……メズール、お前に俺たちと一緒に来て欲しい。そして本当の意味で『愛』を知って欲しい」

「愛の……本当の意味……」

 耀太は手を差し出す。

 対するメズールは、ゆっくりと手を伸ばす。

 そして二人の手が結ばれる直前、

「ぐわああああ!!」

「「っ!?」」

 アンクの叫び声が響き、二人がそちらの方に身体を向ける。

 そこにいたのは、右腕を庇いながら倒れ伏すアンクと、そんな彼を見下ろすアンク(ロスト)。

「アンク!?」

「ふふ……本当はもう一人の僕の顔も見たくないんだけど……仕方ないしこれだけ貰っていくよ」

 アンク(ロスト)の左手に納まっていたのは、青のコアメダルが三枚と赤のコアメダルが一枚。

 一人離れていた隙を狙われたのだ。

「くそ!」

 オーズはバッタレッグの力を解放して、二人の側なで跳ぶ。

 トラクローも展開してメダルを取り返そうとするが、直前でアンク(ロスト)は、高所に避けられてしまう。

「惜しかったね。まずは一枚、返してもらったよ。それからメズール、君ももう用済み。これは貰ってくね」

「待ちなさい!」

 アンク(ロスト)目掛けて水流を放つも、彼が起こした風でまき散らされてしまった。

 

 ***

 

「えっと耀太、その人は……」

 果南ちゃんには引き攣った笑顔で、そしてガメルには満面の笑顔で俺たちはホテルに迎えられた。

 他のみんなは、慎司や晴也は言わずもがな、カザリに関しては「本当にお人好しだね」と笑われた。

「──まあ色々あってメズールも居場所を無くした。もちろん今までのこと全てを許してやれとは言わないけど……せめてアイツの居場所を作ってやって欲しい……」

 俺はみんなに頭を下げる。

 数秒間が過ぎ、誰かの嘆息するのが聞こえた。

「仕方ありませんね。耀太さんがそこまでいうのなら」

「そうだね。一度言いだしたら、もう何を言っても聞かないし。まあそこが耀太の良いところなんだけど……」

「え、果南ちゃん今なんて……」

「な、何でもない!と、とにかくあの娘のことなら大丈夫だよ」

「!ありがとう──!」

 みんな頷き、メズールのことを快く受け入れてくれた。

 コアメダルは奪われてしまったものの、五人のグリード全員が、味方になった。

 これで対ポセイドンの布陣は完全になったと思われたが、後にそれは甘い考えだったことを思い知らされることになった。

 




作者)うわあ……最近ペースが落ちてる上に、ストックが全盛期の半分に……。
果南)それでも週一で出来てるんだから、胸を張りなよ!
作者)う……果南ちゃん……ええ子や。
ハザード・オン
作者)……ところで耀太さん?どうしてヤベーイものを起動しようとしてるんですかね?
耀太)悪い。なんかお前が果南ちゃんと話してるの見てたらイラっとしてつい……。
作者)すいません、そんな理由でわたし〇されかけてたんですか?いや分からなくはないけども。
果南)二人とも、お喋りはまた後でにして次回予告いくよー。
作者&耀太)はーい!
果南)次回、ラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~「二人の妹と聖なる夜と成長」
耀太)いよいよアニメ二期の九話目!ルビィちゃんと理亞ちゃんがメインです!
作者)それでは次回でお会いしましょう!

カウント・ザ・メダルズ
タカ×2
クジャク×1
コンドル×0
クワガタ×2
カマキリ×2
バッタ×2
ライオン×2
トラ×2
チーター×2
サイ×2
ゴリラ×2
ゾウ×2
シャチ×2
ウナギ×2
タコ×2
プテラ×2
トリケラ×1
ティラノ×2
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