ラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~   作:白銀るる

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CATION!CATION!
今回、ちょっとだけアダルティ?な描写及び使い古された茶番がございます。ネタの寒さのあまり、体調を崩さないようご注意ください。

前回のラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~
練習中の千歌たちの目の前に、グリード、アンク(ロスト)が記憶を失った状態で現れる。
監視とアンクとの隔離を名目に、耀太たちは十千万と淡島ホテルの二グループに分かれて一晩を明かすことに。
夜が明けると、千歌とロストが行方をくらまし、全員で捜索することに。
千歌を操り、連れ去ったポセイドン……正体を明かしたカムイと対峙し、満身創痍になるまで戦い続けたロストは残された力をアンクに託して消滅。ロストのコアを使い、タジャドルコンボへ変身した耀太はカムイを退けるのだった。

カウント・ザ・メダルズ
現在、オーズの使えるメダルは?
タカ×3
クジャク×2
コンドル×2
クワガタ×2
カマキリ×2
バッタ×2
ライオン×2
トラ×2
チーター×2
サイ×2
ゴリラ×2
ゾウ×2
シャチ×2
ウナギ×2
タコ×2
プテラ×2
トリケラ×1
ティラノ×2


閉校祭と妙案と準備

「へいこうさい?」

 あまり聞き慣れない言葉に一瞬だけ疑問符を浮かべる俺。何度か反芻し、「閉校祭」であるということに気付く。

「ああ!閉校祭か!」

「はい。直接の申し出は千歌さんたちのクラスメイトからです。『最後にみんなで楽しい思い出を作りたい』と」

「へえ、いいじゃん!やろうよ!」

「オフコース!もちろん承認したわ!」

 承認印を片手にウィンクする鞠莉ちゃん。

「そうと決まれば早速準備だね。それじゃ、俺たちもちょっとしたみんながびっくりするものを用意しようかな」

「びっくりするもの?」

「ま、楽しみにしててよ」

 二人にそう告げ、俺は理事長室を後にする。

 その後すぐに閉校祭の知らせは学校中に広まっていき、和気あいあいとしたムードが学校を覆うのだった。

 そして俺は、慎司と晴也を喫茶店に呼んで、ダイヤちゃんたちに話した“びっくりするもの”、つまるところ、サプライズについて計画を練っていた。

「サプライズですか、そうですね……」

「花火なんてどうですか?女神さまに頼めばそのくらいしてくれますよ、きっと!」

「それもやりたいけど、やっぱり俺たちだけで何かしたいじゃん?だからそれとは別に何かないかなぁって」

「うーん……そうですね……」

 頭を悩ませる俺たち。

「……ライブ、なんてどうでしょう?」

 ふと晴也が呟いた。

「「ライブ?」」

「はい。俺たちっていつも見てる側だったじゃないですか。だから今度は俺たちが歌うのもいいんじゃないかなって。流石にオリジナル曲は難しいかもしれませんけど……」

「……それはいいかもしれない!まだまだ時間もあるし、練習も出来る!」

「それはいいとして、問題は何を歌うかですよ。俺たち三人が歌える共通の曲って……」

 まあ……それは“アレ”の歌しかないわけで……。

 あれ?でもこの世界にはその概念がないから、オリジナル曲ってことになっちゃうのか?

「いいじゃないですか。きっとみなさん喜んでくれるはずです」

「……そうだな、佐藤ちゃんの言う通りだ」

 晴也の案を採用し、そうと決まればと準備に取り掛かろうと店を出ようとした時だった。

「ほう……ぬしらなかなか面白いことを企んどるのぉ」

「「っ!?」」

 俺の後ろの席でコーヒーとケーキを楽しんでいた人物が、耳に覚えのある喋り方で俺たちに話しかけてきた。

「な、なんでここに!?この間まであんなに忙しそうにしてたのに……」

「やっと一段落付いてな、今日は休みじゃ。ところでぬしら、閉校祭なるものをするようじゃの」

「は、はい。そこで俺たちもライブをしようと思って……と言っても、歌える曲なんて知れてますけど」

「聞いておったぞ。花火がどうのという話もな」

 初めから聞かれてたのか……。てか何で気付かなかったんだ、俺たち……。

「どれ、わらわも一肌脱いでやろうかの。花火はもちろん、ぬしらにピッタリの衣装も用意してやる」

「「ま、マジですか!?」」

「おう、楽しみにしておれ」

「「よろしくお願いしまーーす!!」」

 こうして女神さまの協力も得ることとなり、閉校祭が開かれるまで一週間、俺たちは歌の練習をびっちりと行うことになった。

 

 ***

 

 そして時間は過ぎていき、あっという間に閉校祭まであと一日まで迫った。

 Aqoursの練習に、サプライズライブの練習。さらにもう一波乱(コラボ回参照)を何とか乗り切り、残るは仕上げのみ。俺は果南ちゃんと一緒に買ってきた装飾品を教室や部室に飾っていく。

「ごめんね、耀太。わたしじゃどうしても付けられなくて…」

「気にしないで。こういう高い所は俺に任せて…よっと」

 天井付近の飾り付けをする俺に、果南ちゃんは「ごめん」と謝ってくれる。

「よし、これで終わりっと」

「ホントにごめん、結局この部屋は全部付けてもらっちゃって……」

「だから気にしないでって言ってるでしょ?何事も助け合い。果南ちゃんが出来ないことは俺がやる。逆に俺に出来ないことは果南ちゃんがやる。オーケイ?」

「うん……ありがとう」

 笑顔で返事をくれた果南ちゃん。

 ……何この子可愛い……いやそうじゃねぇ!

 二人きりの今こそ、チャンスなんだ!

 俺はあの時と同じように勇気を振り絞って彼女に話を切り出す。

「ねえ、果南ちゃん」「ねえ、耀太」

 果南ちゃんと声が重なる。

「よ、耀太から先に……」

「う、うん……」

 仕切り直す為に一度深呼吸する。……一々大げさな気もするけど。

 気持ちを改めて今一度、口を開いた。

「明日の閉校祭、その……果南ちゃんさえ良ければ、俺と一緒に周らない?」

 うわあ……実際に言葉にしてみるとめちゃくちゃ恥ずかしい……」

「……それってデートのお誘いだよね?」

「そうなる……かな」

 恥ずかしさに耐えながら、問いに答えを返す。体温が上昇してるのはきっと気の所為じゃない……。

 そして……。

「ありがとう、耀太。そのお誘いお受けします」

 少し頬を赤く染めながら、とても可愛らしい笑みで答えを返してくれた。

 や……ヤバい……直視出来ない……。

「そ、そうだ!か、果南ちゃんも何か言おうとしてたよね!?」

「あはは……実はわたしも耀太と同じこと言おうとしてたんだ……」

「あー……そういうことかぁ」

「こんなこと言うのはちょっと恥ずかしいけど……わたしたちって本当に両想いなんだね」

「そうだね……」

 それは少し照れくさいが、同時にとても嬉しいと思う。

 けれど、残念なことに時間は待ってはくれない。仕上げと言っても、まだまだやるべきことは残っている。

「さてと、残りもちゃちゃっと終わらせちゃおう」

「うん、賛成!」

 俺と果南ちゃんは、それぞれ荷物を持ちながら次の部屋に向かった。

 

 ***

 

 映写機やフィルムのセットなどの明日の準備を済ませ、ダイヤ先輩、ルビィ、花丸と視聴覚室の戸締りをする。

「うゆ……大丈夫かな?勝手にあんなことしちゃって……」

「問題ありませんわ。鞠莉さんからの承認はきちんと──」

「そうじゃなくて!耀太くんと果南ちゃんの!!」

 ルビィの叫び声が耳に響く。こんなに大声出したこと初めてなんじゃないか?ルビィの奴。

「心配すんなって。それをこれから話に行くんじゃねーか」

「絶対順番が違う気がするよ……計画的犯行ずら」

「犯行だなんて人聞きの悪い。先に話を通したら、絶対却下されるから承認貰ってから話に行くだけだろ?」

「それやっぱり怒られるやつじゃない!?絶対大丈夫じゃないよぅ……」

 絶叫しながら涙目になるルビィ。確かに耀太先輩と果南先輩、特に耀太先輩は怒るとめちゃくちゃ怖い。氷漬けの化石にしようと本気でしてくるくらいだからな……。

 ……トラウマが蘇るが、今回はそうならない為にルビィと花丸を呼んだんじゃないか!

 耀太先輩はルビィと花丸(このふたり)にはめっぽう弱い。二人も関与したとなれば、きっと寛大な対応をしてくれるだろう(フラグ)。

「あれ?そう言えば先輩たちがどこにいるか知ってます?」

「それ一番重要なことじゃ……」

 花丸がジト目でそう呟く。

「その点は問題ありません。先程果南さんに連絡したところ、飾り付けを終えて、部室で休憩してると言っていました」

「うっし、じゃあ部室までレッツゴー!」

 その後も何やかんやありながら(主にルビィをなだめながら)体育館まで足を運ぶ。

 扉の前までやって来て、ノブを回そうと手を置いた時だった。

「っ!?」

「だ、大丈夫!?」

「……平気だよ……少し痛んだだけ……けど、もう少し優しくしてくれると嬉しいかな……」

「ご、ごめんね。力の加減が分からなくって……少し弱めるから、また痛かったら言ってね」

「うん、ありがとう」

 空気が凍てついた……。

 扉越しに聞こえる意味深な会話、荒い息遣い。

 こ、これはもう何をしてるっていうか、ナニをしてるしかない展開じゃん!い、いやまて……ラノベ主人公バリに奥手で鈍い先輩たちのことだ……きっと勘違いな展開に違いな……

「ひゃん!あ!そ、そこは……!」

 ((^ω^≡^ω<ギャアアアアアアア

 が、学校……それも部室でなんてことを……。

 き、きっと『そんなに声出したら、外の人に聞こえちゃうよ?』とか『だ、だって耀太とすると、気持ち良すぎて声が抑えられないんだもん……』とか言ったりしちゃうんだぁぁぁ!!

 じゃなくて!早くルビィたちをここから離さないと!って、立ちながら気絶してる!?

 ダイヤ先輩に関してはベ〇薔薇みたいな顔になってるし……もうダメだぁ、おしまいだぁ……。

「あれ?慎司くんたち、何してるの?」

 混沌渦巻くこの場所に現れたのは曜先輩、千歌先輩、梨子先輩に鞠莉先輩と佐藤ちゃん、善子を加えた六人。

「なんか三人とも立ったまま気を失ってない……?」

「せ、先輩!?今ここに来たら──!」

 曜先輩たちもルビィたちの二の舞に……そう言おうとする直前、パンドラの箱と化した部室の扉が、千歌先輩によって開かれた。

 ……終わった……色々なものが終わった……。俺は守れなかった……耀太先輩と果南先輩のイケナイ秘密を……。

「あ!果南ちゃんだけずるーい!わたしにもしてよー、マッサージ!」

「……は?」

 千歌先輩の言葉を聞き、俺は部室の方へ目をやる。

 するとそこには、並べられた椅子にうつ伏せになる果南先輩と、その背中に手を当てる耀太先輩の姿が。

「みんなおかえりー……ってなんか後ろの三人気絶してない!?」

 顔面蒼白になり、立ったまま気を失っているルビィと花丸。オマケに白目を向いているダイヤ先輩を見て驚く先輩。

 三人の意識を取り戻させた後、俺はみんなに事情を説明した。

「ははは……申し訳ない。いや、本当に……」

「全く……本当に紛らわしいですわ……」

「ご、ごめんってダイヤ」

 少しだけ怒気を感じるダイヤ先輩に。

「それにしても四人が本気で勘違いするなんて、果南はどんな声を出てたのかしら?」

「そ、それは……その……」

 いつものように鞠莉先輩が果南先輩を茶化し始める。

 耀太先輩は千歌先輩の要望に応え、彼女をマッサージしている。

 ……本当に気持ちよさそうだな。先輩の表情がその心地良さを物語っている。

「あれ?そう言えば、ルビィたち何か大事なことを忘れているような……?」

「んー……思い出せねーや」

 かなり大事なことだった気がするんだけど……ダメだ、やっぱり思い出せない。

 ま、そのうち思い出すだろ、と軽く考えていた俺だったが、それを思い出した時は既に手遅れで、俺は新たなトラウマを植え付けられ、ダイヤ先輩はこっぴどく叱られたのは、また別なお話。

 




晴也)リハは無し、ぶっつけ本番……緊張しますね
慎司)問題ないって、俺たちなら!
カザリ)そうそう。ボクだって折角ステージの係りを引き受けてあげたんだから、もっと自信を持ちなよ。
耀太)ああ。あとはめが……じゃなくて神子さんが用意してくれるはずの衣装だけだけど……。
女神)三人とも待たせたわね。さ、衣装は準備出来たわよ。
耀太)……すいません、これってどう見ても……。
女神)何を言ってるの。あなたたちにピッタリでしょう?
耀太)た、確かに歌にはピッタリかもだけど……。
慎司)いいじゃないですか!これがあるなら、開幕のコールは俺がやらせてもらいますよ!
作者)楽しそうだな~、ホントに。まあ、それは良いとして、予告の方もよろしくお願いしますね~。
晴也)はい。次回「開催とデート・リターンズと三人のサプライズ」
慎司)ほう……先輩、果南先輩を誘ったんですね?いいなぁ、学園祭デートだなんて。
耀太)今度こそ氷漬けにしてやろうか?
慎司)すいません、調子に乗りました!
作者)明確になっていく上下関係……。
晴也)ははは……。

カウント・ザ・メダルズ
タカ×3
クジャク×2
コンドル×2
クワガタ×2
カマキリ×2
バッタ×2
ライオン×2
トラ×2
チーター×2
サイ×2
ゴリラ×2
ゾウ×2
シャチ×2
ウナギ×2
タコ×2
プテラ×2
トリケラ×1
ティラノ×2
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